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夏のやつ
しおりを挟むそう。
ソイツは。
明らか 夏の 装いで。
露出多めの ナゾの巻きつける服
そして 全体的に 青い 水色?
なんか 爽やか ナノ
頭の先から 下は見えないケド
真っ青な ソイツは ヒラヒラと手を振っている
しかし 俺は学習している。
うん。
無視だ、無視。
そうして君に 薄掛けをパサリ
ベッドを出ると
朝食の支度へ ダイニングの扉を開けた。
………………………………………
「だと、思った。」
そう、ソイツは既に俺の定位置に座っていた。
何なの?!
ほんの少しの 抵抗のつもり
俺は暫く シカト こいてた
今日も 朝日が差し込む キッチンの窓
この内側が暗く 濃茶や黒の窓枠から
白く差し込む陽が好きで
ちょっと 草の 位置を変えたり
楽しみながら 朝食の用意
俺 しあわせ♡
そうして トントン 切っていた
イロイロ な
「これ 」
「うん?ああ、おはよ。なに、これ?」
影が朝食の支度を 手伝いながら 何かを出す
「ん?」
どうやら おてがみ だ。
皿を置き おてがみを 受け取る
「 あ けて みな 」
「え?」
お前の?? イヤナヨカン
しかし 夏の には まだ
そう まだ
特に なにもされていない 俺
ソウイヤソウダ
失礼かと思って 仕方なく座り
おてがみ を 開封
そうして カチリと音がして
甘い君が 入ってくるのと
夏のやつが俺の上に座るのは
ほぼ同時 だった。
パタン
閉じた 寝室の扉
マジ?
「おっ、まえーーーーー…………。」
「 は はは は 」
「はははじゃ、ねーだろ。どーすんだよ………。」
「 なぁ に おまえ
あのこ に すい て
もらって いる とな? 」
「………っ。 ああ。」
俺は 精一杯の 虚勢を張って
いや、好き
ダヨネ??
言ってやった。
「フン!ちょっと待ってろ。」
そうしてプリプリしながら 寝室の扉を
開けたのだ。
「…………。」
甘いのは 久しぶりに
壁と 棚の間に 挟まっていた。
それについての俺の感想
「可愛 可愛 」
しか ない。
何ソレ 可愛い 過ぎんだろ?!??
君は 久しぶりに あの警戒した瞳を見せて
俺を 見てる。
そう、 幸いなことに
俺を 見てる んだ。
目を 逸らしていない。
俺には それだけで 充分で
甘い 君に 謝るべく
いつものように そっと 手を出した。
「ごめん、ね?あのひと、急に。急に、ピョンってきたのよ。全然、一瞬よ?ホントホント。」
何この 浮気の 言い訳 みたいなやつ。
しかも否定するほど嘘くさい的な。
うむ。
チラリと
俺の手だけを見た 君
君の手は 伸びては来ないが
どうしようかと 迷いの動き
もう それだけで。
それだけで、いい気も する。
俺は 甘い 君の髪
伏せられた 睫毛
結ばれている 桜色の 唇を
見て いたのだけれど
なんだか 急に キュウ と
心細くなって 君を呼んだ。
「ねぇ、甘いの。俺、…。」
なんて言えば。 伝わるかな。
今朝見た 夢の所為 だろうか
こころは キュウと 縮まって
荒野に一人の 気分の俺
向かいの君は 少し離れた隙間
俺は下を向いていて
君の
足が。
一歩、進むのが 見えた。
そうして顔を上げると 既に
君は笑顔で
俺の手を嬉しそうに 取ったんだ。
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