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ある日の夢

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暗い闇夜に 浮き上るのは  緑の輪郭


縁取る木々   走る無数の生命の路


地に這う  岩 岩  転がる無数の 大小の其  


緑の道が  直走る



影の中には 沢山の 黒い  なにか

闇夜に馴染み  この世を可笑しむ



遠く   遠く  白金の閃光  


これか  緑の路を  創るものは



なんだ?

なにが  光って いる?


近づく事もできない  動く事も



しかし 闇夜はすぐ側で寝そべり

光はただ ただ 緑の路を浮かび上がらせる


これは 夢か?

なんだ あれは?






ふと  


こうして現れるならば

 
   宇宙人か?


そんな事を思ったが



    そういや     ここは



   魔女の     森






              ジャンル違いじゃ

              ございませんかね








そうして遠くなる  光

闇夜は すっかり  闇になり

何も 見えない

夜の俺



大丈夫。

目覚めるとそこには

俺の  可愛 可愛で 

    甘 甘な   君が。




うん?



居るよね??




窓  さーーーーーーーん???






………………………………………………






「なんか、絶妙な夢だったな………。」


いつもの天井   外はまだそう明るくない


目覚めるとそこには

ちゃんと   金茶の 君が いて



何故だか窓が開いてた


「!コワッ!び     っくりしたぁ!!」


多分 君は寝てて

窓だけ  パッカリ

             だいぶ  シュールよ


しかし窓は  何も言わず


そっと 閉まった。



  「えっ。逆にコワイ。」





しかし暫く  様子を見ても


    何も 起こらない。



なら   いっか??


まぁ   しょーがねーな??




今日も眺める  君の寝顔

その幸せ な  瞬間を


 改めて噛み締める 俺

                 サッキ ビビッタカラ




闇夜から  救われたのは

俺だったか    それとも?







この前  悩みに悩んだ おてがみの 後は

たまたまなのか


ひと からの おてがみは来なくて

専ら  動物

 木とか   穴とか←何故か森の穴からキタのよ

あとは  「それ以外のもの」たち


結構 それ系だと  俺はあんまし

出番なし

甘いの 一人で チョチョイの チョイよ


まぁ俺  不思議なもんに作る

   おくすり   とか

分かんないしね。


うん。

                見てる分には

                タノシーケド





庭の アイツは また 脚も生えて



イヤ  それが  奥さん。

聞いて?


 この前 気になってちょっと抜いてみたら

エライ目に あったのよ。


   俺たちが 掴んで 萎れた葉っぱのやつ


「これだよな?」と  


 スッポリ 抜いたら。



 なんかねぇ、これ覚えてないんだけど。

 でも叫ばれたと言うよりはなんかキモい声が

 聞こえた気がすんのよ、うん。


         「あはぁ~~~ん♡」みたいな


多分 俺

それで オネンネ       したんじゃね???



まぁ 怖くて  そこは聞いてないけどな。





そうして

カラカラと並んだ マンドラゴラたちは

新しいのも なんでか 増えてて

小さい葉のやつがあんのよ。

なんで?なんでだと思う??

どうやって増えたの?? 魔法?


うーーーーーーーーーーーーーん??


まぁ  どの   方法だったとしても

なんだかビミョー    だから

あんま気にしないように  しとこっ。




そうして俺は 再び 君を眺め

ふんわりした  髪も 触ったり

                 ソット    ソーット


胸元  直したり   

薄掛け  掛け直したり



そう  そういや夢の中も

緑が増えて    うーん??


春にはなったと  思ってたけど


もしや。


まさか。



  夏   ?



夏にも、なるの??



まぁ     なるか。うん。まぁ。





そうして顔を上げた   窓の外


 「ゲッ。」


言ったそばから  嫌な 予感。




そう、窓の外には。




 明らか、「夏のなにか」が

   
   ヒラヒラと  手を振っていたのだ。











ウン

見なかった事に     しよ。
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