109 / 166
おてがみ
しおりを挟む「 あなた へ
素敵なもの 見せてもらいました
今は こわい ですか?
大切なもの なくなるかもしれない
こわい ですね。
私も こわい。
でも 少し 考えてみて。
なくならないかも しれない
ずっと ある。
変わらないかもしれない。
そう ずっとあるならばそれは
「当たり前」で
もしかしたら
失うことなど こわく なかったかもしれない
でも。
それが 大切な おもいでなのは
確か 。
おくすり は 万能では なく
よく 出るか わるく 出るか
わからないのです。
あなたの
大切なおもいでが なくなること
それは 私の 本望ではない
だから やわらかな
ささやかで ほんのり ゆっくりと
癒される 包まれる 安心 な
おくすり を おくります。
そのかわり
あなたの
おもいで は
きちんと おあずかりしておきます。
もしも 世界の輪 の
何処かで お会いできたならば
おはなし しましょうね。
それでは よき 時間を。 」
……………………………………………
今日はなんでか イケメンだった
あの カラスが飛んでって
甘い君は お茶を入れてくれる
静かな
部屋
静かに 燻る 薪と炭
テーブルで揺れる 小花は
きっと俺に「おつかれさん」的な
顔。
あれでよかったのか
やはり おくすり?
納得してくれるだろうか
全然、ダメ?
もう 送っちゃったけど 俺の頭は
ぐるぐる
ぐるぐる
しかし
君が入れてくれた お茶は
多分 さっきの おくすり の 残り
「 ゴツコーラ 」
「うん?いいの?それ。」
今日は俺が ウンウン唸りながら
おてがみ 書いてる間に
甘いのは おくすり を 仕上げていた。
俺の おてがみ を読みながら。
君は どう 思ったろうか。
少し 微笑んだ君は サラリと頭巾を取って
↑当社比な
こう 言った。
「 やさしい きもち ことば
かえる こころ
やってみたい キレイニスル 」
ちょ? さいご
最後大事なとこ 小さい 声
やっぱ 俺?
お れ の ため♡
頭巾から現れた サラリと流れる栗色の髪
優しく 揺れる 若草の
それ を見て。
変わる ということ
それを 後ろ向きではなく
前向きに受け止める 心
それ を。
俺は 提案できたろうか
この 半人前の 俺が。
しかし 一生こうして悩む事は わかる 俺。
だから。
ただ ただ
おてがみ の主が 柔らかなきもちに
なればいいなぁと 思った。
寂しい だけじゃなく
良かった とか
あったかい とか
世界の輪の中に 入るのが楽しみだ
とか な。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
良心的AI搭載 人生ナビゲーションシステム
まんまるムーン
ライト文芸
人生の岐路に立たされた時、どん詰まり時、正しい方向へナビゲーションしてもらいたいと思ったことはありませんか? このナビゲーションは最新式AIシステムで、間違った選択をし続けているあなたを本来の道へと軌道修正してくれる夢のような商品となっております。多少手荒な指示もあろうかと思いますが、全てはあなたの未来の為、ご理解とご協力をお願い申し上げます。では、あなたの人生が素晴らしいドライブになりますように!
※本作はオムニバスとなっており、一章ごとに話が独立していて完結しています。どの章から読んでも大丈夫です!
※この作品は、小説家になろうでも連載しています。
地球と地球儀の距離
来条恵夢
ライト文芸
ショート・ショート、あるいは、断片。
書いた時期が随分と前のものもあって(学生時代と働き出してとで差はあるのかないのか)、いろいろです。
(貯金が尽きたら一旦終了。再開は未定)
なんとなくでも楽しんでもらえれば幸い。
三度目の庄司
西原衣都
ライト文芸
庄司有希の家族は複雑だ。
小学校に入学する前、両親が離婚した。
中学校に入学する前、両親が再婚した。
両親は別れたりくっついたりしている。同じ相手と再婚したのだ。
名字が大西から庄司に変わるのは二回目だ。
有希が高校三年生時、両親の関係が再びあやしくなってきた。もしかしたら、また大西になって、また庄司になるかもしれない。うんざりした有希はそんな両親に抗議すべく家出を決行した。
健全な家出だ。そこでよく知ってるのに、知らない男の子と一夏を過ごすことになった。有希はその子と話すうち、この境遇をどうでもよくなってしまった。彼も同じ境遇を引き受けた子供だったから。
ファンレター~希望、繋ぐ馬へ~
緋野 真人
ライト文芸
【第10回ネット小説大賞一次選考通過作品】
かつて、縁があったサラブレットにファンレターを送る程、その馬を応援していた優斗は、その馬の初重賞制覇が掛かる一戦をテレビ観戦中、ある病魔に襲われて生死を彷徨う事となる。
一命を取り留めた優斗は、その病気の後遺症で身体に障害を負ってしまい、彼がそんな身体で生きていく事に絶望していた頃、その馬……クロダテンユウも次のレース中、現役続行が危ぶまれる大怪我を負ってしまう。
退院後、半ば自堕落な生活を貪っていた優斗は、リハビリを担当していた言語療法士で、幼馴染でもある奈津美に誘われてクロダテンユウの故郷でもある牧場を訪問、そこで謀らずも、怪我からの復帰のために奮闘する彼と再会する。
そこで、クロダテンユウとその関係者たちの、再起に向けて諦めない姿を知った事で、優斗の苛まれた心は次第に変わって行き、クロダテンユウとその関係者たちもまた、優斗の様なファンの思いに応えようと、有馬記念での本格復帰を目指すのだった。
※…優斗の半生は、病気も含めて筆者の人生を投影した、私小説の意味合いもあります。
尚、『小説家になろう』さんにて、当初書き上げたのが2016年(※現在は削除)のため、競馬描写に登場する設定やレース名などが、現在と異なる点はご容赦ください。
※2022年10月1日より、カクヨムさんでも重複掲載を始めました。
ゆめじゃないゆめ [連載版]
itaeya
児童書・童話
夢か幻か-大人も子供も引き込まれる、不思議な森へようこそ。
主人公のさとちゃんが歩き進む森。
そこで待ち受けていたのは、友達のまこちゃんや大好きなお母さんとの出会い。
そして、最後に待ち受けていたのは…。
さとちゃんが居る世界は一体、夢なのか現実なのか。
それぞれがさとちゃんに伝えるメッセージは、大人にも子供にもきっと大切なもの。
温かなものが心に残る一冊です。
★絵本ひろばにて公開中の絵本"ゆめじゃないゆめ"の連載版です。
https://ehon.alphapolis.co.jp/content/detail/345
古への守(もり)
弐式
ホラー
夏休みに一週間ほど田舎町の広大な森の近くに住む宮瀬家で過ごすことになった小学5年生の芦谷奈津。
お世話になることになった屋敷には、絶対に入ってはいけないという部屋があった。
その夜、入ってはいけないといわれた部屋から音が聞こえ、奈津は中に入ってしまう。
そのことをきっかけに、奈津は森と宮瀬家の歪な関係と、部屋の主の話に関わることになっていく。
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
仮想空間に巻き込まれた男装少女は、軍人達と、愛猫との最期の旅をする
百門一新
ファンタジー
育て親を亡くし『猫のクロエ』を連れて旅に出た男装少女エル。しかしその矢先、少女アリスを攫った男の、暴走と崩壊の続く人工夢世界『仮想空間エリス』の再稼働に巻き込まれてしまう。
『仮想空間エリス』の破壊の任務を受けた3人の軍人と、エルはクロエと生きて帰るため行動を共にする。しかし、彼女は無関係ではなかったようで……
現実世界で奮闘する米軍研究所、人工夢世界『仮想空間エリス』、夢世界のモノ達。それぞれの〝願い〟と、エルと軍人達もそれぞれの〝秘密〟を胸に、彼女達は終わりへ向けて動き出す。
※「小説家になろう」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる