上 下
96 / 166

ひとの くすり とは

しおりを挟む

しかし甘いのは

「 あしたから 今日 よる」



    
            「ナニソレ   お誘い?!」

みたいな

でもゼッテー違うっぽい ことを

言って

今日は普通にお手伝い


君は

おてがみを 開封

俺は 指示された 草とか集める

甘いのが ごっくんするやつを じっと見つめ


             なんか今日のは

                 不味そう


甘いのは すこし考える


「 あした おしえて?」

え?なにを??


そんな      小首をかしげる 的な

事されちゃうと 明日迄覚えてられないんですけど

的な

事を俺が思っている間に、甘いのはまた

新しいおてがみを開けていた。


てか、マジで。

何を、教えんの???



明日になれば、解る??



甘いのは 喋る様にはなったけど

まだまだ 「よく喋る」迄はいかない

説明とかは あんまし

そこは変わらないのだ



とりあえず俺は、どうしようもないので

明日を待つ 事にした。


うむ。




……………………………………








うん???




あ   キタ       オレの



あ  甘甘いっ♡

あんま~い♡ウフ  ウヒ  ウフヒ

あーーーー

今日も 甘いなーーーーーーーーーー

しあわせ だ  なぁーーーーーー

ヤダ!オクサマ!今日はまた一段甘くていらっしゃる!♡
今日はぁーじゃあ~このへん     かなっ?

キャッ

甘いのいっぱい♡

もっと?やだもう♡甘甘甘ーーーーい甘くて甘い!
うん、甘甘甘甘甘く甘甘い~甘いの甘い甘甘い~





「 ほんとうに いいの か」




うん?なに?            窓?

どうした?  急に?   あっ 甘い!



「 仕方が ない な いくぞ   」


えっ   な    にが?













   
        瞬間 





          ブワリ



    
     拡がる    
              世界







ナニコレ    どこ



    なんか      知らんとこに






 出たけどぉぉぉ??



          窓さーーーーーん???

















俺は暗い 闇の中

シトシト 何かが滴る 黒い どす黒い

なにか   

重い  コールタールのような 感覚

纏わり付く   闇   空気    重さ




              なんだこれ


              やだ
              甘かったのに!


              なにココ!






俺が 窓の罠かと 訝しんでいると

何かの

足音が  聞こえてきた



この暗い 闇の中

やってくるのは  ロクなもんじゃない

             それだけは 確実


俺は息を殺して

その場に蹲み込んでいた







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

三度目の庄司

西原衣都
ライト文芸
庄司有希の家族は複雑だ。 小学校に入学する前、両親が離婚した。 中学校に入学する前、両親が再婚した。 両親は別れたりくっついたりしている。同じ相手と再婚したのだ。 名字が大西から庄司に変わるのは二回目だ。 有希が高校三年生時、両親の関係が再びあやしくなってきた。もしかしたら、また大西になって、また庄司になるかもしれない。うんざりした有希はそんな両親に抗議すべく家出を決行した。 健全な家出だ。そこでよく知ってるのに、知らない男の子と一夏を過ごすことになった。有希はその子と話すうち、この境遇をどうでもよくなってしまった。彼も同じ境遇を引き受けた子供だったから。

スターチスを届けて

田古みゆう
ライト文芸
あなたは、願いを叶えてくれますか? 中学2年の成瀬浩志が出会ったちょっと変わった一人の少女。 その子の願いを叶えるために、浩志とクラスメイトの河合優は、悪戦苦闘の日々を送る。 少女の願いが叶う時、浩志と優の心の中には、次世代へと繋がる温かな光が宿る。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

ファンレター~希望、繋ぐ馬へ~

緋野 真人
ライト文芸
【第10回ネット小説大賞一次選考通過作品】 かつて、縁があったサラブレットにファンレターを送る程、その馬を応援していた優斗は、その馬の初重賞制覇が掛かる一戦をテレビ観戦中、ある病魔に襲われて生死を彷徨う事となる。 一命を取り留めた優斗は、その病気の後遺症で身体に障害を負ってしまい、彼がそんな身体で生きていく事に絶望していた頃、その馬……クロダテンユウも次のレース中、現役続行が危ぶまれる大怪我を負ってしまう。 退院後、半ば自堕落な生活を貪っていた優斗は、リハビリを担当していた言語療法士で、幼馴染でもある奈津美に誘われてクロダテンユウの故郷でもある牧場を訪問、そこで謀らずも、怪我からの復帰のために奮闘する彼と再会する。 そこで、クロダテンユウとその関係者たちの、再起に向けて諦めない姿を知った事で、優斗の苛まれた心は次第に変わって行き、クロダテンユウとその関係者たちもまた、優斗の様なファンの思いに応えようと、有馬記念での本格復帰を目指すのだった。 ※…優斗の半生は、病気も含めて筆者の人生を投影した、私小説の意味合いもあります。 尚、『小説家になろう』さんにて、当初書き上げたのが2016年(※現在は削除)のため、競馬描写に登場する設定やレース名などが、現在と異なる点はご容赦ください。 ※2022年10月1日より、カクヨムさんでも重複掲載を始めました。

ゆめじゃないゆめ [連載版]

itaeya
児童書・童話
夢か幻か-大人も子供も引き込まれる、不思議な森へようこそ。 主人公のさとちゃんが歩き進む森。 そこで待ち受けていたのは、友達のまこちゃんや大好きなお母さんとの出会い。 そして、最後に待ち受けていたのは…。 さとちゃんが居る世界は一体、夢なのか現実なのか。 それぞれがさとちゃんに伝えるメッセージは、大人にも子供にもきっと大切なもの。 温かなものが心に残る一冊です。 ★絵本ひろばにて公開中の絵本"ゆめじゃないゆめ"の連載版です。 https://ehon.alphapolis.co.jp/content/detail/345

~巻き込まれ少女は妖怪と暮らす~【天命のまにまに。】

東雲ゆゆいち
ライト文芸
選ばれた七名の一人であるヒロインは、異空間にある偽物の神社で妖怪退治をする事になった。 パートナーとなった狛狐と共に、封印を守る為に戦闘を繰り広げ、敵を仲間にしてゆく。 非日常系日常ラブコメディー。 ※両想いまでの道のり長めですがハッピーエンドで終わりますのでご安心ください。 ※割りとダークなシリアス要素有り! ※ちょっぴり性的な描写がありますのでご注意ください。

路地裏のアン

ねこしゃけ日和
ライト文芸
真広は双子の妹である真理恵と若い頃から母親の介護をしていた。 ある日、その母親の葬式で出会った子供を預かってほしいと電話がある。 半ば押しつけられた形で子供を迎えに行くと、その子にはねこの耳が生えていて……。

カンパニュラに想いを乗せて。

青花美来
ライト文芸
どうか、お願い。 私を許さないで。 ※他サイト様にて別名義で公開していたものを加筆修正して公開しております。

処理中です...