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「おはよ」

「うん?   おはよう。」


うーん?


なんか


夢見


が   俺  ちょっと


うん?








次の日普通に目が覚めると
俺はベッドの上


何故だか 甘いのが    隣に居るんだけど?


なんで?





しかし 何故だか 何かが

変わったであろう事は

何となく  何となくだけど、解る 俺。



気付くと俺は やはり  無意識に

日々 触れたいと思っていた あの

あの


甘いのの 梳いてない髪を

手で 梳いて 


頭を        撫ぜていた。




うん?



なんかよく 覚えてねんだ けど?

兎に角俺は この 俺の 

この俺の 隣に何故か眠る  彼女を


   大切に  大切にしなければならないと



それだけは



何故だか   解っていて


だから 

日々触れたいと思っていた髪を撫ぜ梳かし

ブラウスの胸元はちょっと  上げる
見えちゃうから

いかん


よく分からないが  自然と

彼女に触れることが  出来ている自分


ごく   自然に


動く   俺の手



      何故?





とりあえず俺は「行くぞ。」と影を連れ

朝食の支度に向かった。



のだ。




…………………………………




「なあ、影よ。」
「なに」
「実は、さ。俺と甘いのって、もしかして。」
「うん」
「今迄も、一緒に、寝てたの?」
「そう」

「やっぱり!!!!」



くっ


なぜ


なぜだ、俺よ!!




なんで?
気付くよね?
えっ
気付くよ。普通に。


まあ もしかしたら俺が 

   普通  じゃなかった なら


うんうん、何か  甘い甘い 言うてたしな。

まぁ 今日も多分 それは

言うけどな。





それにしても。
きっと、俺は浮かれていたのかもしれない。
その、昨日までの 俺は。


俺の 甘い 彼女との

甘い  生活。



イマイチ

現実感のない、この ふわりとした 生活に。






あぶね。危な~。
このままだと 俺達      




    いろんな意味での




       ハッピーエンド♡           ?




なるとこだぜ?
俺よ。

俺ちゃん とか  いってる場合??


しっかりしろ。




普段はしっかりしている俺は

ちゃんと野菜を切りながら 考えている。


だって ずっと 俺も


         ひとり


だったからな。


料理くらいは   出来るんだ。


そう、俺は 赤ちゃんではない。


うむ。               決して。



夜は  甘い 甘いと まだ  言うかもしれんけど

なんか カッコよく 甘い って

言うセリフ



ねぇかな。




やっぱ         sweet♡            か?




いかん、甘い事を考えるとアホさ当社比5倍




さて。


「出来た。じゃ、起こしてくるか。」



うん?


俺は いつもの様に 野菜スープ

戸棚のパン カゴに盛る  簡単だぜ

味は なかなか


その朝食を用意して、隣の部屋へ行こうと


行こうと


うん。




とりあえず 開けてみっか。
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