1,710 / 1,740
18の扉 光の領域
正しい眼
しおりを挟む強く
純粋にひかる 白金の眼
しかし
「いつもは一点に惹かれる その美しい瞳」も。
「全身が その色に包まれある」からして
「ああ だから そうなんだ」
そう漠然と思って。
ただただ
「そのいろを受け取って満たし」
「私にとっての正しい位置」、その意味を
深く 沁み込ませる。
成る程
じっと
そのまんま、 観て いると 。
ここで見える「新しい 光」は
「観照」そのなかみで
私がまだ捉えきれていなかった「彼の視線の質」、それを意味するのが わかる。
そうなんだ
やはり「よく視ればわかるけれど」、
「彼は私が「時が来ればわかると知っているから」
その上で静かに見守り ただそこに存在している」。
私に足りなかったのは そこで。
「観照」に なりきれていなかったのが
よく わかるんだ
「実物」を見ると。
「 ふむ。」
それは「とても深い理解」で
「無条件の愛を伴う 抱擁」
そんな感じの いろだ。
実際包まれているわけではないけれど
きっと裏側では ずっと私を包んでいる。
これを 見てしまうと
「自分のやっていた観照が ただ観ていただけ」なのがよく わかり
それは「現実を無視する」
「直視しない」
「眼を背ける」それにも似て
「ほんとうの観照ではない」それが理解できるんだ。
「 なる ほど。」
フワリと 出てきた「恥」を。
フッと 飛ばして
また
ずっと じっと
観て いると。
その「本質」が沁みてくるけれど
「深い理解」や「無条件の愛の視線」
それは 「時々出てきたり」
「引っ込めたりできるものではなくて」
「常にそこに存在するもの」
やはり彼の本質と同じで。
だから そうなのだ
そのことが よくわかる。
そして
「私がそこへ 辿り着くと同時に」。
彼の瞳が また
キラリと光って
その上がった光から また啓示を受けたんだ。
あ
そうか 。
なるほど
そういう こと だ 。
一瞬にして。
「いろんな景色」が走馬灯の様に廻り
「何処かの高い位置から 人々を見下ろしている私」
「見知らぬ人が 人に指導している場面」
「誰かがやっている事にたいして あれこれ思っている自分」
その「いろいろな私」が視えて
そして「その視線の先」がずれているのがわかる。
そう それは「どこの私」も。
「ありのまま観る」と「理解」が足りてなくて
もっと言えば「理解へ辿り着くのにいちいち世界を経由している」。
と
いう こと は。
「私のいる位置は まだ高い比率で世界に触れていて」
「自分が思う程 波の幅は離れていない、そういうことだ」。
そう それは。
「世界の解釈を必要とする次元」で
即ち「善悪を通しているということ」
「ありのまま観る」とは「存在の肯定」であり
「ジャッジを経由する必要がない」。
そう、「いる場所が 圧倒的に違うのだ」。
その「判断の ない眼」
「一切 迷いのない瞳」
それはありのまま「存在」を
「そうか」と観ている視点で
その「なか」には「なにいろも映していない」。
いや ?
そうではなくて 。
「すべてのいろを含むからこそ そう観れる」のだ。
成る程
確かに
観れば 視るほど 「それは そう」で
「私の眼は 彼よりもまだ濁っている」。
そう
「そもそもの視線の先」が違っていて
「彼は 外側の何も見てはいないのだ」。
以前から「わかっていた筈」の
「視線の先の 重要さ」
それは「超えて視る」、そういう「こと」で。
彼の視線は「その良い見本」、
私はそれを知ってはいたが わかってはいなかったのだろう。
「自分が観るものに対してどう思っているか」
それが「今現在 自分がどこにいるのか」を決定付ける。
結局
「外に対して どうこう思っている時点で」
それは「外見だけを観ていること」
「お里が知れるもので」
「私は観照者ではないのだ」。
ただの 野次馬
傍観者なだけで 観照者では ない。
そう「彼は私に対し なにも思ってなどなくて」。
「ただ 私で在ることだけを喜び 存在しているものだからだ」。
「 なん か 。」
なにか もっといいことばが ありそうだけど。
しかし
それを 纏めようと思った矢先
「せかいの言いたかった核」がわかり
「ここまでのぜんぶ」が。
「そこへ集結されるのが 視える」。
そう
結局
「せかいが魅せたかったのは」。
「この 説明のできない「こたえ」」で
「それを経ないとせかいの示す「観照」へは辿り着かない」、
その「道のりを経た ゴール」
「独自のいろを持つ 魔法」
「私の観照眼」
「次の扉であり 鍵だ」。
「 そう、か 。 確かに 。」
そう、「この工程を経なければ」。
「私は自分だけが移動すること」
「そして私に合わせて景色が変わること」
それを腑に落とすことができず、永遠に「ここ」のループで
回り続ける。
だからこそせかいは「沢山の抽象を観せ」
「私にその選択を任せて」。
「それを 創造させ」
「そう すると共に 「その核」を わからせたので ある」。
「 」
なん か。
なん も
ない けど
我ながら 見事 。
そう して。
それを 腑に 落とすと共に
「考えれば考える程 ずれる」のは確かだから
このまま吸い込まれるのが正解
そう思って。
スルリと
伸ばされた 暖かな腕の中へ 。
素直に 頭を空っぽにして
吸い込まれたので ある。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作


王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる