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18の扉 光の領域
しるし
しおりを挟むテクテク
しとしと と 青い廊下に向かって
歩きながら。
「結局」
「こうして 節目の時に」
「あれを見たくなるのは」
「彼が真実だからで」
「私にとっての真理を現すもの」
「だからそれを見れば私は自分のずれがよくわかって」
「戻れるから わかる」
それがようく わかる。
でも 結局それって
「目印扱い」かも
と
思いながらも
「あれは そういうもの」
「そういう風に 自分が創ったものであり」
「そもそも「何某か思いを巡らせている時点」で」
「私は趣旨を逸れているし」
「それはどちらにとっても本懐ではない」。
そう
きっと彼に尋ねたならば
「私のこの「使い方」は 合っているし」
私のことを「唯一の光」と言うであろうことは わかっている。
あれは なに か
"私が 「私である という標」"
それに関わっていて
「その詳細」は視えねど 「それが真理」なのは わかるのだ。
でもその「理由」は
私が 「そうである様に」。
彼は私しか「光」として認識していないし
それは 私もそうだからなんだ。
なにか
ことばにすれば おかしな感じだけれど。
「お互い以外は イリュージョン」
それをよくわかっていると 言えるだろう。
「 ? でも 「自分以外」だから、 あれもイリュージョン なのか ?」
そうも思って
みんなに訊いてみるけれど
明確なこたえは返ってこず
なんだか要領を得ない。
でも 多分
きっと。
「私が生み出したから」?
「それ」って
「私の一部」で 「それならば ある」?
いや
あるとか ないとかじゃ ないな
なんだろう
? ? ?
ああ でも
これ絶対 「考えてもわかんないやつ」だわ
そしてそこで スッパリと切り上げて。
落ちて行きそうになる、自分をくるりと戻す。
「 コホン 」
気を 取り直して咳払いすると
いつの間にか青くなっている廊下に気付き それにも「クスリ」と笑う。
そして その青の中を。
そのまんま真っ直ぐに 進んで行ったんだ。
「 ふぅむ。 」
いつでも 「節目」「節目」にある 「しるし」
「そこへ戻り私は「じぶん」を確認して確信するし」
「新しくチカラを貰って また高く跳んでゆける」。
そう 考えれば
やはり 「彼」は「エネルギー源」で 「太陽」
私にとっての「補給源」であり
「そこからチカラを貰って生み出す係が私だ」。
「 成る程? うん、 やっぱり。 「そう」。」
この とても 「大きな旅の中」で。
「彼はずっと そういう役割だし」
「私はそれを受けて 成長し 生み出せる様になってきた」。
成る程
確かに
「初めっから それはそうなのだけど」
しかし
「超えて創れるのは彼を得たから」で あり
そう思えば、「私はそれをやりにここへ入って来たのだ」。
「 ふぅ む 。「正しく、得れたから」と 言ってもいいけど。 我ながら よく、 できてる。」
そう 呟くと共に。
ぼんやり ふわりと「美しく光る金色」が 見え始め
「彼が私のことを待っていた」のも わかる。
きっと「今が節目だから」。
「私が確かめに来る」、それをわかって
じっとあの美しい瞳を煌めかせているのだ。
「 ふっ 」
すると
ホロリと笑みが出て。
私の「緩み」と共に 空間の粒子も緩んだのが わかる。
そして それを受け
「自分の中の 張っている糸」
それにも気付いたから。
ふうっと 大きく
息を吐いてから、
「節目のいろ」を 見に 近付いたんだ。
なん か。
なん だろう か
この 「いろ」
この 「ひかり」
この 「輝き」
そして「私とは 圧倒的に違う」。
その「質」
その「なかみ」
この「真っ直ぐにひかる、愛に満ちた光」は
一体 「なにが」、違っているから。
こんなにも 「私の奥」へ
刺さってくるんだ ろうか 。
彼の全貌が まるっと見えた ところで。
「その よく視えるなかみ」
それをまじまじと観て、
「これまでには感じなかった、奥にある質」
その不思議なエネルギーに みんなは騒めいている。
そう 確かにそれは
「知っている 彼のいろ」なのだけれど
「私が感じ取っていた 安心感の理由」、「その核」が視えるからだ。
これまでは
「表面でしか 捉えられていなかったもの」
「だから強いんだ」、そのなかみが
はっきりと視えるので ある。
「 ふうむ。」
なんと 言えばいいか
「その表現」をするのは 難しいけれど。
それはやはり
一言で言えば「自分の ずれ」だ。
「彼の中身を視て」「自分のずれと表現する」
それは 言葉にすればおかしな形だけれど
それを
「視ると 自分にないものがわかるのだ」。
その
「視えた」「私に足りないところ」
しかしそれは
正確に言えば「足りない」ではなく
「彼は余計なものを持っていないから よく視えて」
「私には余計なものがあって 視えない」のだ。
まだ 余計なものが多い
散らかっている にも等しい。
そう、「整理整頓好きな私」でもやはり
彼と比べてみると「圧倒的にごちゃごちゃしていて」
「余分なものを持っているのだ」。
だから「踏み切れない」、その理由であるとも
言えるんだろう。
だけどそれをここでごちゃごちゃ言っても なんの意味もないから。
そのまま、「ポイント」が視えるところまで
ぐっと深くへ 潜って ゆく。
あ ~
でも
やっぱり。
成る程?
なん か
うん
やっぱり 「多過ぎる」んだ よね ?
実際、今 まだ
私は 彼の側まで近付いていないし
「全身から発している光」
それを見て「感じているだけ」だけれど。
「その光」に やはり「世界成分」は「ほぼ混じっておらず」、
そしてその「少しだけ入っている色」も
「私の代わりに外へ存在しているから」、それがわかる。
だけど
それも「知っていたこと」だから。
その「奥」を視る為に
もっとぐっと ずずーっと。
近づいて 行ったので ある 。
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