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18の扉 光の領域
運命談義
しおりを挟む「 成る程確かに。 そう 考えると、「気運」は「波自体」でもあって ふむ 「目にも見えない」 」
「その、ヨルの所の伝承?「フォルトゥーナ」じゃなくて「運命の女神」?なんでしたっけ?その話が聞きたくてですね……。」
「 ふむふむ 成る程。」
この 「微妙に噛み合っていない」、私達の会話は。
今 「お互いが違う資料を見ながら 勝手な洞察を話しているから」で あり
ある意味「同類」である
「私とトリルの普通」でも、ある。
「 でもなぁ 「運気」? と「気運」? まあ確かに 違うよね? でもそれが普通の解釈…ああ、とりあえず「自分語でいい」んだった でも「私の世界」でも「私とその他の人」は違うしな 」
「 あっ でも そう考えれば やっぱり全部同じだな?」
「………纏まりました?」
「 あっ えっ うん。 うん? で、結局要点は。 「運命の女神が何を指すのか」、で いいの?」
「そうですね。きっといろんな伝承はあるのでしょうけど。ヨルが思うので、いいです。多分、それ以外は本に載ってるので。」
「 成る程。 」
そう言って 「パタン」と閉じられた青の本が
示しているのは。
トリルが「古語を研究すると共に」
「やはり歴史にも入っていること」
そしてそこから
「予言関連にぶち当たったこと」を 受けて。
粗方調べ尽くした図書室を一旦締めて
「私がヒントである」、その結果に辿り着いた と
いう 「こと」だ。
そうなんだ
「私自身が ヒントなこと」
「そして「この呼び出し自体」が せかいのヒントであること」
「今の状況」は その「相互関係」を表して いて。
その「状況」を俯瞰して楽しむと共に
「私の思う 運命の女神とは」
それを受けた明晰君が みんなに指示を出し光が散って行ったのが 視える。
だからそれをみんなに任せて。
私はとりあえずトリルに 「運命の話」を振ってみたんだ。
「 てか。 トリルの思う運命って。 どんなの? ああ、でもデヴァイの運命と トリルの運命も違うか。」
「それはありますね。でも。………やっぱり、以前はあそこと私の「運命」も、同じで。ヨルが来たから、「私の中での運命」が生まれたんだと、思います。」
「 ぅっ」
「?なんですか?」
「 いや、うん。 せかいくんが。 うん、ありがとう。」
「ええ、だから今思えば。「ヨルが来て、その他の運命」、「道」?が、開いたのかなって。」
「 なるほど 成る程。 そう、くるか。」
「トリルとせかい」、その両者の足並みも
勿論絶妙にマッチしているからして
「それを受け取っているセンサーと」
「裏側で仕事をする光達が」。
急速に くるくる
わちゃわちゃと
喜びながら廻り出したからして
「私」はブレない様に しっかりと手を握り「体感」に意識を集めながら
その続きへ 耳を傾ける。
「だから、そこからまた道が広がったと言うか。」
「うん、でもそれは。 私が来たからって言うより、トリルが「見つけた」んだよ。 ちゃんと、視て、選んだの。」
「………なるほど。それは興味深いですね。」
「 うん、そうしないと発生しないから。」
「………なんか。成る程、ヨルの理由はそういう所からなんですね。………だから「運命の女神」とか「青の少女」なのか…。」
くるくると変わる 茶色い瞳と
真剣な表情
その「美しい変化」を眺めると共に
私の中でも明晰君が 仕事を纏めに掛かって いる。
「それになんか、祭祀の時の扉も、光も。私も勿論、「ヨルが出てくる」って分かってたんですけど」
「 えっ わかってたの?」
「はい。パミール達とも話してました。」
「 流石だな。 ごめん、で なんだっけ?」
「その、扉の時も。勿論「ヨルが出てくる」って分かっていて、だけど「あれは神の扉で 可能性を示すもの」、その両方が自分の中にあって。」
「 うん。」
「自分でも「ヨルが神?」、でも「確かにそうだしな?」みたいに混乱してたんですけど、多分一番面白いのがそれじゃなくて。」
「 ふふっ うん。 で?」
「みんな、勿論見てたんですよ。そりゃあもう、じっと、空を。…そして結果、降ったのはやっぱり「進化した虹色の光」で…いや、「色とりどり」?「みんなの光」、なんでしょうけどそれを受け取った時の顔が。」
「うんうん。」
「あれはもう、なんと言えば。………いいんでしょうね?う~ん………なにか、今回の光は。「分岐点」で、ずっとヨルが言ってた「自分のしてきた事を見せられる、光」とでも言えば、いいか。」
「その時は、分からなかったんですけど、その後の行動を見ていると「みんなに何色が降ったのか」、解るんですよ。一応、あれって伏せられてるし「どの人も違うものを受け取る」じゃないですか。だけど、………明らかに、変わってるから。その変化も、良い変化もあれば明らかに沈んでる変化もあって様々です。…だからこそ、分かりやすいのか………。」
その 「今 納得した表情」を 観て。
明晰君は パラパラと「私のページ」を弾き
「思ってたんと違う」
「ほんとうのことが 視える」
「自分がなにをしてきたのか」
「その ありのままの事実」
「エネルギー的真実」
「これまでのチカラの使い方」
その「数々のいろ」を観せ
「私が降らせたいろから派生した 「分岐点」」
「通る必要があるところ」
「いつかに通り抜けた 約束の場所」
その"役目を果たしたこと"が 知れる。
成る程 確かに。
「その 役目」は 「ひとつで 様々な面を持ち」
且つ 「煌めき流れているもの」で
「点」では一度に捉えられない「数多の光」を
「「自分」という流れる性質」を使って。
「各光に最適ないろを齎す」
"その 動きそのもの"で ある。
「 うん ? 待って? 私が、 こんがらがるな ? ? ?」
だから
その「数多齎されてある 情報」に 首を傾げながら。
目の前で「別の世界へ入り込んでいるトリル」をも
眺めていたので ある。
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