透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
上 下
1,699 / 1,740
18の扉 光の領域

運命談義

しおりを挟む

「  成る程確かに。 そう 考えると、「気運」は「波自体」でもあって ふむ  「目にも見えない」  」

「その、ヨルの所の伝承?「フォルトゥーナ」じゃなくて「運命の女神」?なんでしたっけ?その話が聞きたくてですね……。」

「   ふむふむ  成る程。」

 この 「微妙に噛み合っていない」、私達の会話は。

今 「お互いが違う資料を見ながら 勝手な洞察を話しているから」で あり
 ある意味「同類」である
 「私とトリルの普通」でも、ある。


「   でもなぁ  「運気」?  と「気運」? まあ確かに 違うよね?  でもそれが普通の解釈…ああ、とりあえず「自分語でいい」んだった  でも「私の世界1の扉」でも「私とその他の人」は違うしな 」
「  あっ でも そう考えれば やっぱり全部同じだな?」

「………纏まりました?」

「  あっ  えっ うん。  うん? で、結局要点は。 「運命の女神が何を指すのか」、で いいの?」

「そうですね。きっといろんな伝承はあるのでしょうけど。ヨルが思うので、いいです。多分、それ以外は本に載ってるので。」

「    成る程。 」

 そう言って 「パタン」と閉じられた青の本が
  示しているのは。

トリルが「古語を研究すると共に」
    「やはり歴史にも入っていること」
そしてそこから
 「予言関連にぶち当たったこと」を 受けて。

 粗方調べ尽くした図書室を一旦締めて
 「私がヒントである」、その結果に辿り着いた と
 いう 「こと」だ。

そうなんだ
 「私自身が ヒントなこと」
 「そして「この呼び出し自体」が せかいのヒント提示であること」

 「今の状況」は その「相互関係」を表して いて。

その「状況」を俯瞰して楽しむと共に
   「私の思う 運命の女神とは」
 それを受けた明晰君が みんなに指示を出し光が散って行ったのが 視えるわかる


 だからそれをみんなに任せて。

私はとりあえずトリルに 「運命の話」を振ってみたんだ。


「 てか。 トリルの思う運命って。 どんなの? ああ、でもデヴァイの運命と トリルの運命も違うか。」

「それはありますね。でも。………やっぱり、以前はあそこデヴァイと私の「運命」も、同じで。ヨルが来たから、「私の中での運命」が生まれたんだと、思います。」

「   ぅっ」
「?なんですか?」

「  いや、うん。 せかいくんが。 うん、ありがとう。」

「ええ、だから今思えば。「ヨルが来て、その他の運命」、「道」?が、開いたのかなって。」

「   なるほど  成る程。 そう、くるか。」

 「トリルとせかい」、その両者の足並みも
 勿論絶妙にマッチしているからして
「それを受け取っているセンサー本体と」
「裏側で仕事をする光達が」。

 急速に くるくる
      わちゃわちゃと
 喜びながら廻り出したからして
本体」はブレない様に しっかりと手を握り「体感センサー」に意識を集めながら
 その続きへ 耳を傾ける。


「だから、そこからまた道が広がったと言うか。」

「うん、でもそれは。  私が来たからって言うより、トリルが「見つけた」んだよ。 ちゃんと、視て、選んだの。」

「………なるほど。それは興味深いですね。」
「  うん、発生しない生まれないから。」

「………なんか。成る程、ヨルの理由はそういう所からなんですね。………だから「運命の女神」とか「青の少女」なのか…。」


  くるくると変わる 茶色い瞳と

   真剣な表情 

 その「美しい変化」を眺めると共に
私の中でも明晰君が 仕事を纏めに掛かって いる。

「それになんか、祭祀の時の扉も、光も。私も勿論、「ヨルが出てくる」って分かってたんですけど」
「 えっ わかってたの?」
「はい。パミール達とも話してました。」
「  流石だな。  ごめん、で なんだっけ?」

「その、扉の時も。勿論「ヨルが出てくる」って分かっていて、だけど「あれは神の扉で 可能性を示すもの」、その両方が自分の中にあって。」
「  うん。」

「自分でも「ヨルが神?」、でも「確かにだしな?」みたいに混乱してたんですけど、多分一番面白いのがそれじゃなくて。」

「    ふふっ うん。  で?」

「みんな、勿論見てたんですよ。そりゃあもう、じっと、空を。…そして結果、降ったのはやっぱり「進化した虹色の光」で…いや、「色とりどり」?「みんなの光」、なんでしょうけどそれを。」
「うんうん。」

「あれはもう、なんと言えば。………いいんでしょうね?う~ん………なにか、今回の光は。「分岐点」で、ずっとヨルが言ってた「自分のしてきた事を見せられる、光」とでも言えば、いいか。」

その時降った時は、分からなかったんですけど、その後の行動を見ていると「みんなに何色が降ったのか」、解るんですよ。一応、あれって伏せられてるし「どの人も違うものを受け取る」じゃないですか。だけど、………明らかに、変わってるから。その変化も、良い変化もあれば明らかに沈んでる変化もあって様々です。…だからこそ、分かりやすいのか………。」


 その 「今 納得した表情」を 観て。

 明晰君は パラパラと「私のページ」を弾き

「思ってたんと違う」
「ほんとうのことが 視える」
「自分が
「その 
「エネルギー的真実」
「これまでのチカラの使い方」

その「数々のいろ」を観せ

 「私が降らせたいろから派生した 「分岐点」」
 「
 「いつかに通り抜けた 

  その"役目を果たしたこと"が 知れる。


   成る程  確かに。

 「その 役目」は 「ひとつで 様々な面を持ち」
  且つ 「煌めき流れているもの」で

 「点」では一度に捉えられない「数多の光」を
  「「自分」という流れる性質」を使って。

   「各光に最適ないろ効果を齎す」
   
   "その 動きチカラそのもの"で ある。
 

「   うん ? 待って? 私が、 こんがらがるな ? ? ?」

 だから
その「数多齎されてある 情報」に 首を傾げながら。

 目の前で「別の世界へ入り込んでいるトリル」をも
 眺めていたので ある。







 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

『 ゆりかご 』  ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。

設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。 最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。 古い作品ですが、有難いことです。😇       - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - " 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始 の加筆修正有版になります。 2022.7.30 再掲載          ・・・・・・・・・・・  夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・  その後で私に残されたものは・・。            ・・・・・・・・・・ 💛イラストはAI生成画像自作  

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...