透明の「扉」を開けて

美黎

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17の扉 こたえしかない ところ

全力で止まれ

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 「落ち葉」を踏む 
         サクサクという「おと」

 「役割を終えた葉」と
      「それを得て腐敗を進める土の中」

 暖かな森の「気配」と
    その「循環」を 感じながら。


 「ラピスで観てきた閉じられた店 家」
 その多さを思い出し
「閉じたからには」「開く」、そこまで想像を展開して「古いもの」に一旦終止符を 打つ。

 
 そう「自分の中で終わらせ」
   「次へ想像創造を進めておく為」である。


 その 奥にあった
   「古い エネルギーの繋がり」

 それはもう 機能していなく
ただ「残る建物がまだあるうちは」惰性で流れるだけで 
 あとは 荒廃してゆくのみだ。


 「新しい 光の流れ」

     「各光の拡散」

         「私の光の網」


 「いろんな階層」の「繋がり」と「連鎖」

  その「相互が関係し合うせかい」の中で
 「既に現れている光」と「まだ 形になっていない光」。


 「エローラ達の話」と「ラピスの景色」から導き出されたそれは
  今
 明晰君が 「混ぜ 煮詰め 濾過して」
  「精査し 整理した」後
歩を進める私の周囲に ゆっくりとしたかたちで。
   くるくると美しく 展開している。



  "森の 「濃密な「すいの充満」」"

その中を 光を舞わしながらスイスイと進み
 「夜の可能性の中を歩く私のスペースは」
 勿論「昼のスペース可能性よりも澄み切っていて」。

 自分が ずっと
 「夜の方が 早く走れると思っていた感じていた理由」が ようく わかる。


そう
多分
いやきっと
 紛れもなく 「私は裏側の住人」で。

 そもそも「名前が「依るヨル」である」し
  「の方が本来の自分」で
 「寧ろ遺憾なく能力を発揮できるし」
 「万能であると知っていたんだ」。


だから
その「自由な感覚」を 維持したまま
 明晰君の弾き出したカケラと せかいの意図
それをまたミキサーにかけ
「時間」と「時代」の概念も溶かして加え
煮詰まってゆく「その鍋のなかみスペース」を 覗いて みる。


     ふむ 。



 ピタリと 立ち止まって。


  「感じて」「みる」、森の気配

 木々の呼吸  潤い  

     「上 下」の湿度の差

    風の匂い

        根の繋がりの濃度。


 そこから「展開する 縦横無尽の光の網」

  その「なか」に在る
 様々なスパンで展開する「光の粒子」の 点。


  「木」「存在」「高さ」「距離」

   「空気」「湿度」「水分」「流れ」

  「土の粒」「虫」「微生物」「生命の動き」

  「夜の匂い」「空の顔」「風の記憶」

 「足元のミミズ」「森全体」「運石」

      「土地の記録」

   「瞬間」「時間」「風の時代」
  

 それは
  「この瞬間」を「極小の粒子で捉えるセンサーの働き」で
 「今」「ここにある 」を「光の網に換算するすべ」であり、
本能的に起こる「わたしのいろ特性」だ。

 
  「せかいに 対して どう在るか」

  「存在の仕方」「応ずる姿勢」
 「無意識に周囲を読み取り 最善を取る在り方」。
  
 
「    ふむ。」

  成る程 確かに?

  自分ではっきり、自覚して視るのは
  これが 初めてだけれど。

 「今まで こうやってせかいを認識していたから」
 「なにが どう なのか
 「こたえを導き出せていた」、その「なかみ」が わかる。
  

 そして「その 酷く納得できるこたえ」は
勿論 私の苦手な「計算」じゃ なくて。

 「導き出されてはいるけれど」
 「推論想像で」
 「その根拠が
 「そう なる」それがわかる。


「   なるほど ねぇ。  みんな、ありがとう。」

 そう して
私に「このこたえ」を導き出させる為に
 「サクサクと鳴ってくれている落ち葉と森全体」に 感謝をして。


    「得意の「感じること」」
   「すべてせかい感覚裏側で捉える意識」

 その「感じる範囲」の拡大をすると、
触手の端に触れる 「白い森」の気配

 だが「進行している気配」は やはりなくて。
それもまた「共存」へと せかいが方向を変えた結果なのが わかる。


   ふむ  「あの時」と 同じ

 いや 方向性は 変わってないって ことね。


そう「カエル長老」と話した頃
 白い森達の向く先もまた 「共存」で
私達はお互いを尊重できていた筈だ。

 それに
 ぶっちゃけ「色とか 外側はどうだって良くて」。

「白くて異質でも」、「生きて」いるならば
 それは仲間で そのままで良くて
「色を変えたければ」「緑に戻りたければ」
 それもそれで良くて 
「存在の意味」に外側見た目は寄与しないのがせかいの理である。


   成る程   なるほど  


     して ?


  でも ここで 明晰君がはっきりと指しているのは
 白い森の進行のことではなく
 「変化」に対することで
「そこ」へ視点が合った途端、「エローラの店で感じた」、
 そのいろが 合流して。


   「私がここで視るべきもの」

 その「俯瞰図」を 拡げ始める。


 そう、待っていた様に。
  「カケラとカケラが 反応して」
  「私がそれを視る時が来たのだ」。


    "無限の 光の 流れ"


  「点」 「線」 「面」

     「瞬間」 「時間」 「時代」

   
   "粒子の大きさ 荒さ 細かさ"

  
      表     裏


  「質」「高さ」
    「内容」「構成」


  "原色   中間色  仄かな いろ"


   「私の空間領域」「保持」


  「位置」

    「全体」「部分」「バランス」


   「スピードの違い」


  "死と 再生の狭間"

      "創造想像の 場所"


  「視界」「選択肢」「道の分岐」
   
     「予知」「先見の明」


  「視えることに対して」「どう 動くか」


      "要素   均衡"

  
   「歩調を合わせる」


    "育成 栄養"


  「本質の光」  「滋養」  「治癒」


   " 一と 全の 相互関係"


    「



  なる  ほど ?


  その 大きな 大きな「展開図」

 時代も次元も超える「大いなる流れ」を示す織物は 今
「スパンの違い」を表していて
  「私の動くスパン」と
  「みんな他の人々の動くスパン」

 その「違い」と 「細分化される道筋」

そしてそれが「集合」する「ちょうど良い頃合」

 その「タイミング集合点」と。

  私に 囁いている。


 確かに「これまで」の私は。

 「まだかまだか」と一人で足踏みをしているだけで
「みんなと意識的に足並みを揃えようとしていなかった」。

 だから それを踏まえて。

 、もっと高い道筋が視える

  せかいはそれを 指し示している。


   そして 「その 意味」は
     
      なんなのだ ろうか 。



そう 思い、
 スペースへ展開する「大いなる流れの中」を観るに

 「私の流れ」と「みんなの流れ」は
 「違う曲線を描きながらも
 「そこ交点」が ポイントなのは わかる。


  だから 
 その「交わる」へ目を凝らして。

 「せかいが示すいろ」を 

   じっと 視ていたんだ。


   
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