透明の「扉」を開けて

美黎

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17の扉 こたえしかない ところ

主の 意識

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     "全体を 視る 眼"

  "それが あることで 成る 調和"

    "部分と 全部の 相互関係"

   その
 「どちらにとっても利益になる "循環"という関係性」。


    
  「流れ」「全体」を観ながら

 そこへ存在する「光達のやりとり」
        「光の献身」
 「こういうのでいいんだよ」と いう
 「優しさのやり取り」を 観て

 そこからまた
 「私自身が 温かいエネルギーを受け取っていること」

 そしてまたそれを
  「養い」「育み」「慈しみながら」。

  
 「自分全体のことも 育ててゆくこと」。


  なるほど「それ」は。

  確かに「私 自身にとって」
  「普通で」
  「当たり前のことで」

  「わたしはせかいだったから」
    気付き難かった ことで。

 当たり前の様に「自分も循環の中の 一部であること」は 
  だけど
 それを「わかっていること」と
    「実際」は 全く違うんだ。


そう
 多分
私は「その一部であった」けれどもそれは
「一部だっただけ」でそれ以上でもそれ以下でもない。

 だけど「サイクルを廻す側」になると
  それが

 「わかる」し
 「視える」し
 「わかるから、やれる」それが活きて
 自分は「管理者でもある」けれど
 「全体の中の一部分でも 在れる」んだ。

 
「   なる  ほど? 確かに、「どっちか」、だもんな。 世界だと。」

 「管理する側」
 「管理される側」

 そのバランスが偏っていたのが「古い世界」


 だから「その育成力自体」が「私という部分の特色」で
 「自分の表と裏のバランスが整ったから」
 「今 その位置をのだ」。


 確かに。

そう「わかってみれば」、「まだだった ブツブツ言っている私」は 
 「光は純粋だけれど」「器がまだ小さくて」
 「それ主の意識を収められず」
 「昇れなかった」のが わかる。


 成る程 やはり。

 「視える」「わかる」という「こと位置」には
 「それを扱えるだけの」が必要で
  「」には
  それなりの「徳」が必要なのだ。

それは
 「理解」や「受容」
 「決意」や「強い境界」など
 これまで私が集めてきた「いろ」そのもので
「世界の色」を「飲み込み濾過したから それは純粋ないろになり」
 「せかいの意識を「しゅとして現すことができる」」。

 
   やっぱり「バランス」なんだ

 その「循環」の。
  「一があるから」「全がある」

  それを「含んでいるから」、「今 ここ」なんだ。
 

そして またそこまで展開したから、はっきりと視えるけれど。

 『私がやるべき一番大切な仕事』は
 「意識をぶらさずに エネルギーを刷新し続けること浄め続けること」で
 それがこの領域のだ。


 この「形に成る迄の期間狭間に 光を照らし続けること」
  「まだない」「見えないものを見失わぬ様に」
  「暗闇を照らし続けること」

 それも 
ずっとせかいが提示している「私の大きな役割のひとつ」で
 この激動の混迷期に「絶対領域を持つことの意味」。


   "光"で あり "ともしび

 
   この「曖昧さ」「くう
     「移行期間」「狭間」
 「なにも ない 空間」を「安全に保持する場所」
   「礎となり」「灯台でもある場所」だ。


 それに その「煌の」は
 みんなが持つ「分け火」の「源でもある」から。

 それは「やり易く」「適役で」
    「そうなるように創ってある」んだ。



     なる ほど?

    成る程  そう、ぴたりと

       嵌る か 。


 くるくる
   くるくると 回っていた光達が
  「あるべきところ」へ 帰着して。


 だから、
 「わたしはせかい」で
 そのが刷新し続けて在り

  「どちらへも 転び得る」
  「どうにでも 運び得る」
 そので自由に在れば

  「確実に私の観たいせかいは 成る」。


 だから しのごの言わずに
 くるくると光を廻しながら浄めながら

こうして「自分のやるべきことを やれば、いいんだ」。



「   ふむ。」

「てか。だから、かなり変わっては、きてるのよ?聞いてる??」
「 ああ、聞いてる聞いてる。 うん、ありがとう。」

  「くるり」と 視点が 戻って。

 相変わらず意味不明な相槌を打ちつつ「その間のエネルギー」を受け取ると
レナの話した内容が沁みてきて 自然と感謝を述べる。

 「なかみだけ 摂る」

その独特の方法に慣れているレナは くるくると茶の瞳を輝かせて少し苦笑しているけれど。

 最近 レナ自身も充実しているからか
その「苦笑」すら磨かれて美しく見えて、つい まじまじと観てしまった。


  また とみに美しくなって 
 一層
    輝いて 見えますね  ふむ
  それも また

    フフフ


「  ふむ。」

「…………なに、考えてるのよ。」
「 いや そんなことあるよね。 うん。」

「まあ、いいけど。だから、畑に出てる子達は殆ど移動できるって事よね?」

「  そうなりますね。」
「やっぱり。作る所からやると、違うわよね。」

「 うん。」
 
「子供達はいい緩衝材よね。畑の空気はいつも明るいもの。…外だからっていうのもあるけど、やっぱり持ってるエネルギーが違うわ。」
「 わかる。 でも、それに釣られてくれる人が増えたのは有り難いよ。前は「無邪気にはしゃぐ」なんて、とんでもない世界だったもんねぇ。」

「………そう考えれば、あんたはよく向こうでやってたわね。ご褒美に今日は豪華なプレートにしちゃうわ。」

「  フフッ  ありがとう。」

 
   日々のかて

  育てて食すこと  土に触れること

   そして 調理すること 片付けること 。

 その「一連の
   「「生きる」の見直し」
   「一日の中で 微細だけれど「必要」な部分」
 「基礎の構築」と「組み直し」。


そして
その「様々な役割」や「点」
 「繋がり」や「流れ」のことについて 
 観たり
 聞いたり
 感じたり
 思いを巡らせていると 
やはり「自分の立ち位置」は特殊だなぁと。

  改めて 思うんだ

 まあ でも それは。

 「私が決めてきたことで」
 「なに」という「はっきりと名があるものでなく」
 「現象」「象徴的な」役割位置だから だろうけど。

 
 「ご馳走様」「ありがとう」と
 レナの店から 温かな気持ちで出て。

トコトコと緑の方向を眺めながら 思う
 「いろんな いろ」
  「いろんな こと」

 だけどそのどれもを風に流し 頭を振って
 腕を上げ大きく 息を吸って。

 ただ 真っ直ぐに前を見て
  空の「青い部分」を意図的に 観る。


  毎朝

   祈りを捧げ
   浄め
   すべてと共に 
   すべてを祝福してから 出掛け

 いろんな場所で
 「みんなの 視線の方向」を 観ていて。

改めて
 それを「感じる」から沁みてくる、「自分の視線の方向の特異さ」
 
だけど私だって 初めから「そうだった」訳ではない。


 それはやはり この旅の始めを観ればわかるし
まだもっと幼かった自分は「いろんなことを求めていて」。

だけど 思えば。

 その「求めているもの」は 
 いつだって「形のないもの」で
 「その時はまだ実現していない私の夢」であり
 「ここへ繋がる為の軌跡だった」。


「   あの。 オルガンの部屋、 みたいに。」

 そう
 やはり
 「この瞬間を留めておきたい」とか。


 この「名のつけられない」、
  しかし「確かに

 
 その、「せかいにある 目では捉えられない空気いろ
 それを求めて ずっと進んで きたのだ。


そしてそれは「漠然としてつかみどころのないもの」だったけれど
 結果
言ってみれば「それが私」で
 「雰囲気」「空気」で「現象」
 「場自体」であり「顕現した その護り手」

 その「名のつけられない なにか」だ。


だから テクテクと ひとり 歩きながら。

 「ここまで 歩いてきた自分すべて」に
  「感謝」と「祝福」をして。

 また 世界を眺めに 戻ったのである 。





 










 
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