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17の扉 こたえしかない ところ
正直に 言えば。
しおりを挟むん
あれ ?
真っ新な 虚空のなかに。
「あの色の気配」が 無いのに気付いて
そっと体を起こそうとしたけれど
私の体は 少し 重くなっていて 。
自分の体が充電されると共に 「変化しているから馴染ませる必要がある」のも わかる。
だから
もう一度 ゴロリと転がって。
広い マシュマロに デーンと拡がって
「その自分」を つらつらと 眺めて いた。
ふぅ む 。
その「また 新しい感覚」
「補充されたものの「なかみ」の変化」
「厚み」 「密度」 「質」と「光の高さ」
「その濃さ」は彼の持つ「原初のいろ」の成分を表していて
それが「今 私の持つ原初のいろと混ざっている」のが わかる。
「始まりから 私達が 持つ いろ」
「本質のいろ」
それはやはり「私という全」を得て よく視える「せかいの景色」で
「彼の本質と私の本質は 質が同じで色違い」
それも ようく わかる。
そして また「その補充されたいろ」は「初めからあったのだけど」
「私がまだだったから 気付かなかったもの」、それなのも わかる。
そう やっとこ
「彼と同じところ」へ 昇ってきて。
気付き始めたんだ
「ここ」が「その位置」だと。
なるほど ?
なるほど 。
こうしてひとり 頷きながら
「裸の」「体を」「撫でつつ 思うけれど」
「私がこうして感じている感覚」は
五感を入り口とした無限へ通ずる扉で
やはり「大きな私という木」の真ん中には
「繋ぎ目」「入り口」「連絡通路」
その役目をする「体」が あり
「あっちが世界」で
「こっちがせかい」、そのかたちで
今私は せかいを認識している。
そして
「気怠い体」を感じて わかるけれど
「五感には限界があり」、それが「気持ちいい」や「美味しい」だと しても。
「過ぎれば」毒にもなり得るし
本来「過ぎずに超えて、その先へ進んでゆくもの」なのだ。
「人間」というものは 進化できるのだから。
「 まあ。 なんか。 ぶっちゃけ、どれだけ気持ち良くてもそれを続けられる わけじゃない。」
くるくると 「からだのなかで廻る」、金色の光を感じて ブルリと震えるけれど。
正直、「体を繋げること」も
本来の好奇心を持って、こうして「やってみたこと」だけれど
それは確かに私に沢山のことを齎したし
そのお陰でいろんな変化も 体験してきたんだ。
だけど「ここで視える景色」は
「私と彼の関係性」は「そういうことじゃなくて」。
「裏側の 「そのかたち」がピタリと合うから」
「そうである ということ」
彼の姿形や その触れ合う感覚は
「その余波」
「結果」
「意図の先にある 結論」みたいなもので
「私の反対側を表すとこうなる」、その「顕現」なのだ あれは。
「 それって。 思えば。 凄いこと だな。」
幾多
数多の「名もなき光達」が 私の奥で頷くけれど
実際
「心が繋がったと思っても」
「時が経てば離れたり」
「変化するのは自然な世界」
「体が繋がったという事実があっても」
「それは心が伴わなければ辛いもので」
「実際 形が違えば相性もあるし」
「性質 嗜好により千差万別」
更に最大の難点 それを言えば
「世界に在らば それは変化してゆくもの」その自然の摂理の上だと いうことだ。
「 ふぅむ。」
そして 私が 納得していると
みんなは私が混乱しない様に 既に霧散した後で
そこへ スルリと提示されているのは「光の女王のいろ」
その「原初のいろ」である 大きな虹色の木で ある。
それは ことばで表すと
「光の虚空のスクリーンに映し出されている ホログラムの木」で
天から地までのスペクトル全体を含んだ いろ
今「巡礼の道」を歩んでいる 私の指標だ。
キラキラ キラキラと
光の風で煌めくその光の流れを眺めながら
ゆっくりと 息を して。
体の なかにある、「いろ」を馴染ませていくうちに
「その 意味」が わかってくる。
「私という 全の意味」
「超えた地点に あったもの」
「なんにもない場所」
「虚空」
「だがしかし こたえだけは ある場所」
「すべてを知り 踊る位置へ」
「物質であることの限界を 超えた位置」
「彼と共に踊れる 場所」
「同じところ」「性質の違い」
「そこで味わえる すべて」
「その 感覚」
「充足」
「ひとつ」
「満ち足りて 在ること」
いろんな
それはそれは 様々な「いろ」が
私の中へ「降りて」くるけれど
その中で光る キーワードは
"すべてを知り 踊る"、そこで。
それは 私が得た「光の女王のいろ」と「世界の色」
その二つを備えた「私の新しいいろ」なんだ
きっと。
「 なるほど 。 あの。 「諸刃の剣を使いこなす」、それね。」
軽く なってきた脚を
ブラブラと揺らしながら呟くけれど
「その 世界の色」は今 私の前で
「いたずらっ子の様な色をして くるくる回り始めて」。
「両面あるからこそ 美しい」
「面白い」
「生存本能」
「時に寝汚く」
「生きつくす」
「味わいつくす」
「その術として持つ 狡猾さ」
「どす黒いからこその 魅力」
そんな軌跡を描いて 廻って いる。
その「世界の色」は
「私の辞書」で言えば「トリックスター」で
「大いなる流れの中に 一石を投じる 者」
「善悪を超えた 変化を齎すもの」
「魅力的な毒」
そしてその本質は「描いた道の中にある 自分の跳ぶべき点」
「そしてそれ自体の持つチカラ」だ。
なるほどね
成る程
確かに 今の私は。
「何処に行く」「いる」とか
「何を する」「しない」とか
「表の行動」は「世界の歯車の外に 存在している」。
だから「いろを発している」けれど
基本的には気付かれないし
「見ようとして 見ないと」「目が合わない」。
けれども
「見られたからには」「私は必ず 目を合わせて」
「それは 始まってしまうのだ」。
"「見よう」と意図したのだから
わたしは必ず それに応える"
その法則は 発動される。
だからいずれ 「その時」が来たら。
その視線に「相対するいろ」は
「原初のいろである 光の女王に
トリックスターを含んだ 新しいいろ」
即ち「真理と世界の丁度良いブレンド」で
「それは 変化への触媒」
「ちょっとした悪戯」
「好奇心」
「後ひと押しの一歩」
「遊び心」から「興味」まで
私の知る限りの「惹かれる色の 詰め合わせ」で。
「 成る程。」
私は「その時点の最高で在りながら」、みんなの協力を経て
"最高に魅力的な毒を 撒いてゆくんだ"。
「 確かに まあ。 「毒」でも、あるな これは。」
そう それはきっと
「まだ 気付いていない側面」
「目を逸らしていた所」を見せる、チカラのある星屑で
無差別に撒けば 暴力になるけれど
「その 意思を持つ者」には薬に なる。
「本人が 見ようとして」
「本当のことを見る」、そうやってこちらを見ないと 私も目を合わせないから。
そこで 初めて
「目が あったものにだけ伝わる強心剤」に なるのだ。
「 なるほど それで。 その、「目が合った色」に合わせられるのが能力で その「必要」「最適ないろ」を私が出せるから。 成る程「適材適所で今がその時」。」
キラキラと美しく廻る「方程式」が
私のなかで ひかり
舞い 踊り
交差して 組み変わって。
最適な形で くるりと帰着する。
「 なるほど「そういう風に」。確かに、 「できている」、もんね。 」
だから そう呟いて
「いろんな光」を纏め
まるっとくるりを、ひとつに して。
大きく 息を吐いて
コロコロとマシュマロの上で転がり
体の感覚を確かめてから
ぐっと伸びをし ムクリと 起きる。
金色の 光の注入
星達との 足並みの 揃い
自分の軌道の把握と
齎された点の受容とジャンプ。
その「一連の軌道」を 観て。
いつもの様に 押印しようと 思ったけれど
「私は わかっている」、それを 適用して。
ふむ。
ひとつ 頷いた後に訪れた「大欠伸」と「睡魔」の手
それを取り、「ぜんぶ」を虚空へ 投げて。
素直に
もう一度 コテンと横になったんだ。
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