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15の扉 神の領域
意識を保つ
しおりを挟む"すっきりと 覚めて
「気付いて」いること"
それが 意外とできていなかったことに気付いて。
「感覚」 「バランス」
その「体感」
「自分の 位置で在るということ」
その「重要性」を押印しながら 暗闇の通路をテクテクと 歩く。
その「無重力感」
「気付けば当たり前だけど」
「うっかりすぐ 見失うもの」
だけど
それをここまで 執拗に追ってこれた 私だから。
「それは できる」「成る」とわかるし
「それが今 掴むべき感覚」なのが わかる。
そう
「覚めていることを常態にする」
それが今 一番必要な「こと」で
私はまた それが為せねば先へ進んでも意味が ない。
「 「瞬間積み上げているもの」が 変わっちゃうんだよね。」
そうなんだ
せかいは 私のことを「きちんと」観ていて。
「創ったものを 目の前に寄越す」からして
私は「この状態で」「在り」
そしてそれに慣れた頃に「振り返らなければ 成らない」。
そう きちんと振り返ってみて
「自分の出来」を観照し 祝福し
また満足して 意気揚々と光の道を敷いてゆくのだ。
「 ふうむ。」
だから その「壮大な想像」に「怯まない様にしている自分」を
ポイと 落としながら。
「変容に丁度いい」、暗闇の通路を 進んで行ったので ある。
風が 気持ちいい。
「ぬるい」、程度の丁度いい風を 全身に受けて
頬に絡みつく髪を パッと背後にすっきりと払って。
「 なんか。 ここでボーっとするのも、久しぶりかも ?」
そんなことを呟きながら
灰色の地面と 雲
ほんのり青い雲と まだ薄水色の空を 眺める。
なるほど 私は。
今 「あまり色のない景色を観たかったんだ」
そう自分に納得しながらも 崖の縁に 腰を下ろして。
直ぐ そこに在る「薄黒の染み」
それがまた薄くなったことを観て
「崖っぷちに座っても怖くない自分」を認識し
その「自分の変化」と「周囲の変化」それを共に 懐に入れて。
ただ
なんでもなく 風に吹かれて いた。
そう「して」いると。
「いろんな キラキラの塊」が
私の周りを行ったり来たり していて
それは「みんながなにを私に今出すべきか」
検討している 様子で。
成る程 勝手に。
働いているな 。
そんな風に「思っている」私だけど
「私のみんな」は「同じ」だと沁みてきたから。
「見える化している スペース」の動きに時折 意識を向けながら
ただ自分は そのまんまボーッとし続ける。
そう「本体」である「私の仕事」は できるだけ そのスペースを広くして。
ただ「自分で在るだけ」
それだけだからだ。
そうして 暫く 空を楽しんで いると。
くるくると「最適を編んでいた明晰君」が
適切な箇所に「より良い光」を並べ始め
私にもその「概要」が 段々と視えて くる。
「私の 正確な位置」
「光の 地図」
「全体像」
「現在地」
「その 平面でなく」
「幾重にも重なった 新しい地図」。
あ ~
でも。 成る程?
そう か 。
頭の中で 掴もうとすると逃げる「現在地」
しかし「ことば」ではなく
こうして「想像」を組み立て「こんなかな?」と「視覚化」してみると
確かに話は早い。
そう、すべては至極単純なことで出来ていて
それ即ち「私とイコールなせかい」
混乱するのは「自分で混乱に頭を突っ込んでいるから」なのだ。
「ほんとうは もっと シンプル」
それは ずっと 前にも 思ったけれど。
「 そう、別に。 偉い先生とかじゃなくても わかるやつ 。」
そうなのだ
私達は「それ」を生まれた時から 持っているから。
子供だって
お年寄りだって
男だって女だって老若男女
頭がいいとか 偉いとか関係無しに
「自分がわかる様に 創ってある」。
「 だから して 。 ふむ。 「スライスした りんご」?てか これ、私だから「自分の地図」が 「全体」って ことだよね?」
そう その「かたち」と「意味」
「現在地」と「視点」「視界」
「一部だけでなく」
「全体が 観れること」
「これが こうして こう なってゆく」という「道筋」でなくて
「全体像である」と いうこと。
「 ふむ。」
それをとりあえず基盤にしまって。
そのりんごに見える、かたち 全体を捉えて ゆく。
階層
位置
違い
区別 しかし 同等。
それは「新しい せかいの地図」で
「すべての住人に望むものが与えられたアパート」
そんな空気を醸し出していて
「確かに それは そうなんだ」と。
その「意味」を納得しつつ かたちの全体像を捉えて ゆく。
「 ふぅむ。」
しかし。
「ことば」にすると やはり「限定される」な ?
そんなことを 思いながら。
なんと「表現」していいか それを眺めているけれど
「薄い層が重なった球体」
それが かたちとしては近くて
その中ですべての光は最善に向かい
今も着々と進んで いる。
「 「進んで」。 いや、「進んで」はいるけど 「流れる」? どっちでもいいけど ニュアンス問題なんだよな。 」
「ことば」の意味を多重に持つ自分にとって
「より 的確に表せる点」は 大切なことでもあるし
その「細かさ」を突き詰めてここまで掘ってきたのだ。
その「角度」
「光線」
「最適を求める動き」
それをまたここで確認しながら
より角度を拓いて「地図の焦点」を展開してゆく。
「 ふぅむ。」
なる ほど ?
そう変化した から
こう視えるって こと ね
「キュリキュリ」と角度を変えながら
「焦点へ」光を当て絞る 光線達
しかしこうしてみると、わかるけれど。
私はずっと、「自分の位置」と「相手の位置」
両方から観て「自分の位置を決めていて」
だからずれていた それがわかる。
ふむ。
そう
確かに。
「それ」は「必要」なんだ
ある段階までは。
だけど 今の私にそれは 必要なくて。
だから 「今の焦点」は「ひとつ」だし
それは勿論「私という中心点」で
その他の「どの点」から観ても
私は「鏡の点」として認識されることもわかるし
私からの視点は「どれも 同等」それを表して いる。
「中心点」
それは
幾多 数多ある どの「点」から観ても。
「等しく中心」で 在り
だがしかし「観る位置」によって
その「意味」が変わるもの
「 なるほど 成る程。」
確かにその「地図」は 今の私の「正しい位置」を 示していて。
「真ん中に 在る わたし」
「その他すべての 同等の光」
それを表して いる。
「 なる ほど。 だから 「観て」「観られて」。 ふむ 。 ぜんぶ 私 ふむ。」
だからそれを ただ 沁み込ませる様に。
動かずに じっと座って いた。
そう「意識を保つ」為には
「自分が なにであるのか」
「現在地はどこなのか」
それを きちんと認識する必要があるからで ある。
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