透明の「扉」を開けて

美黎

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15の扉 神の領域

理解と受容

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 成る程
 確かに。

   「焦点の擬態」それが 
          意味する ことは。


「    ふぅむ。 」

 それは 確かに
 一種の「擬態」で。


 「そもそも論」
 「スタートからのずれ」
 「立ち位置の違い」で あり

だがしかしその「立ち位置」が「点」でなく
 「全」だった から。

 「混乱していた だけ」
   そうとも 言える。
 

    ふ  ぅ  む 。


 ぐるり 雲海を 眺めて みて

 大きく息を吸い 深く吐いて

  くるりと向き直り また玉座へ腰掛ける。



そう
私が
ここまで 来て
 「その全貌を まるっとぐるり」、確かめて観たところ

 「それ焦点」は「その景色」を示して いて
 確かに自分は「位置が違う」んだ。


「   だけど。 それが 。」

  そう 「わたしはせかい」   
     、して
 
  「すべてを 得て経て
  「すべてを 捨てること」

 それ即ち 私は「すべてを受容する」と いうことであり
 「この理解」に なるのだ。


「   ぜんぶ まるっと。 って ことだ 。」

 そう
人間ひと」も
「動物」も
「植物」も
「鉱物」も
 「空気」も「風」も
 「ビル」も「塵埃」も

「どうして そこにあるのか」も
「なんであの虫が世界に存在しているのか」も
「何故 季節があるのか」も
 「なんで私がここに座り ずっとぐるぐるしているのか」も。

  それも どれもこれも
 「そういうものである」、というであり
 「せかいはまるっと最善を創っている」からして
 「すべてのことに理由があり」
 「だから 」のだ。


「   そう、「なんで」には ちゃんと理由が あって。 うん、だから。 「なんで」と「こたえ」は セットなんだ。」

以前 思った
 「私が最善を指すよりも 上手うわてであるせかい」
 それは「私よりせかいの方が 頭がいい筈」と いう「推論」だったけれど
それはやはり「ほんとう」で。

 そしてそれを
 「あれこれ」「つべこべ」が  
  「受容」で
  「理解」で 
 「しっくり」「ぴったり」
 それが「わたしはせかい」をわかること、だったのだ。


 だから やはり。

  「せかいに無駄は 一切ない」し
  「私は一ミリもずれたくなかった」んだ。


 そう その「微細なずれ」が。

   「私が 私たる所以」それを壊すからである。

 

       ふ む 。


 そして。

その「理解の ひとつひとつ」は 御多分に洩れず
 以前から私の中にあったものであるがしかし
 「そのぜんぶ」が 今ここで統合されて。

  
   「これまでの 「なんで」の意味」
   「わたしがせかいの 理由」
   「すべてを受容するということの本質」

  その「なかみ」が「ぜんぶ同じ」なのも わかって。


「   てか。  せかいよ 。」

 そう 思わずポツリと呟く。




    空の あお

     雲の しろ


  「見ようと
     「視える 宇宙

   「自由に創れる いろ」

    「私の生み出したい もの」。


そう
 今 私が「得た」のは「受容」という
  「まるっとぜんぶ」の理解で
 それを得たからには「私は出せる創れる」、それを示しても いる。

 翻訳が 一人でできるのかは 
  きっとものによるけれど。

 その「エネルギー的な繋がり行程」は わかるからだ。 


「  そんな時の 本部長。 レシフェとかも。 私より、頭はいいよね?  ふむ、成る程それが。 ある意味「他の私」で、って ことか。」

 そう考えて
 また思うけれど
ほんとうに「勉強云々これまで基準」の 頭の良し悪しは 全く関係なくて。

「ほんとうのこと」とは

  「剥き出しの自分」で。

  「せかいへ 触れること」
  「せかいから 触れられること」


そうして日常
 「どれだけ自分で在れるか」、それが 本来「ひと」の軸なのだと わかる。


「   ね。 裸で。 バーン と。 」

 「光の私」が 剥き出しである姿を 想像して。

「まだ 世界に出るならば服が必要だな」、そう思って笑いながら
「いつでも自分が 素であれる環境」に 感謝を送る。


   いつもの みんな

  それは「見えるみんな人達」も
     「見えないものたち光達」も。


 そして この「理解」を経たならば
きっと 私の「あれ」「これ」「ああなって こう」が。
 もっとわかりやすく、示せるに違いない。


  ふむ。
   

  そして それに 大きく頷くと 共に。


 私達はやはり「繋がり」で
       「充満」で
「存在」の裏側には「理由意図」が セットで 在り
それが 「このせかい」を隙間なく創って いて
 「だからこそ 自分の位置がある」
それも よく わかる。

  そう「場所は決まっている」のだ。


その「表の位置」は なんでもいいが
  「裏の位置」は はっきりと決めてきていて。

 その「本質」「裏側」「エネルギー」が
  「ピタリ その場に嵌れば」
 「それは ほんとうのかたち」を 顕して。

    "そう 成る"

    "そう 見える"

  それがわかるし 
「歩き始めた時点で」、
  その かたちに「段々と近づいていくこと」それも わかるんだ。


「   だから  やはり。 「ピタリ」とは、嵌ってなかったと いうことか。」

 そう
 その「最後の隙間」が 「この理解」で あり
 私はそれ受容を経て「神をやる」のだ。


「      てか 。」

  そう それも。


別に「神」でなくとも 「なんでも良くて」、「わたしはせかいぜんぶ」で在るからして
「それを世界に顕した時に 神と言うのが適当」
 それだけだ。

 まあ「わかりやすい」と 言ってもいい。


「    なる  ほど ?」

  だから その「理解」を得て。

いつの間にか、「目の前現実」にも 出現している「光の獣」を捉え
 その「楽しそうに 駆ける様」を観て。


    ふぅ む 。


   ただ 深く
      細く 長く息をしながら

 「くう」で

    じっと 座っていたんだ。


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