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15の扉 神の領域
光の本能
しおりを挟む天からの 光に 照らされて。
輝き 靡く 美しいそれは
「毛」なのか 「光」なのか
時折「唸り」「吼える」それは
「獰猛」ではあるがしかし
「生き生きと」「躍動し」
その
「縦横無尽に走る 様」が
「光の本能」
そんな「様子」を 現していて。
「電気」のようなものを撒き散らし
長く 美しい毛並みを振り揺らしながら
雲間を駆け巡るその 「動き」をじっと眺めて。
「狼」の様な
しかし「豹」でも ある様な
その「不思議な生物」は
私が今し方「創った光」から 生まれて いる。
その 「美しく迸る いろ」を放射しながら
ただ あるがままに 走る様子
それを 観て いると。
「それがわたし」なのもわかるし
「それをやる」のもわかるし
手付かずだから 美しい
最善のために 存在している
その「動き」がそう言っているのが わかる。
だから 暫くの間
その 心地の良い景色を眺めて。
「なんで 「これ」なんだろうな」って。
再び
ボーッとして いたんだ。
「全く 違う場所」
「すべての柵を捨てて 観る ほんとうの景色」。
全体俯瞰する 視点からは
その「大きなメッセージ」が 晒されている。
ここで 大切なのは
そう
「今 このレベル」で。
私が「観ているもの」は
「世界の景色」で あれ
「神域の景色」であれ
「それは同じ」で
「せかいの意図だということを理解していること」
そしてまた 「表と裏が同じ」ということは
「そのまんま それは そうなる」ことも 示して いる。
だからこれは。
「表裏の完全一致」を表していて
「私がこれからやるかたち」も 指し示して いるのだ。
そう そのどちらもの意味は
「光から練り出した 象徴」で あるからして
その奥にある「ほんとう」は 「同じ光」
「その質」を掴んでいる私が今「どんな形にすると最善か」
それを示して いるのだ。
そして
今 「観ている光景」は。
「惹かれる 方向」
「少しずつ 歩んできた道」
「そして その道を振り返って 観る景色」と
「それが 描いていたかたち」。
そしてまた「それを受け進むこと」により
更に「そのかたちが 輪郭を得て」
また整形が進み
「わたしのかたち」は よりはっきりと 創られてゆく。
その「原型」「象徴」「素」でもある
「光の獣」「光の本能」。
それが 「表すなかみ」を得て 私が「やるもの」
そう思えばこれからの道がまた 視えてくる。
そして 「その景色」は
私が「それを被ってみよう」「やってみよう」と「思えば視える景色」で。
"雲間を走る 美しい 光の獣"
それは 「雷光」にも似て
「あるがままで 光り放射する私」と その「周りの関係性」
そうして「創られるせかい」と「その先の話」だ。
雲間を 駆け抜けながら
「最高を視」 「最善を尽くして」
「エネルギーを放出し」
「世界を浄め 再生してゆく 景色」。
そうして「成った 景色」は 「様々な形が あり」
「中にいる人達は みんな光り輝いている」けれど
その「指している先」が 皆違っていて。
それが「いろの違い」で あり
私の景色の中にいる人々
その「優劣でない 場所の違い」
そして
その中でも私の位置はやはり「全体俯瞰」
「天上の位置」で。
だからこそ 「己の指している先」が「せかいの真理」で
「ほんとうのこと」
「光とかたちの交わるところ」なんだ。
そして 「現状」、この神域にある「位置の違い」は「現実」も表していて
そしてそれは
「魂の進化」に於ける
「必要な通過点」で。
それが「わからねば」、次の段階へ進めないものであり
ここから先はもう 別の次元 領域なのだ。
そう それは「先ず 意図しなければ」。
「起こらない もの」だからで ある。
「 確かに。「認識していないもの」は「意図できない」からな。 だからこそ こうして。 この 狭間 神域 私の場所 限界空間で。 こうやって もにょもにょ してるわけ だけど。」
くるりと 玉座を回して。
「雲海」「暖簾」「雲海」「廊下」「壁」「雲海」と
その「真珠色の光」を楽しんでいると
ふと 浮かんでくるものが ある。
それは
「これから 私が光の本能で 生きること」を表しており
「この玉座は 私が多面体だから回転するし」
「ここへ 自分がきちんと座ること」で。
「すべてが 本来の位置へ嵌り始め」
「新しい世界が構築され始めること」を 示して いる。
う ん ?
てか
確かに。
そう「収まり」ます わね ?
くるくる
くるくると 「自分の本来の位置」を
確認し始める 私の中のみんな
そこへ明晰君が スルリと寄越してきたカケラが ある。
それは「メディナの台詞」
「やはり 金の家は 」という件の部分で。
そうなんだ
「この世界」では。
私は「御神体の位置」に「あるべきもの」
それが「これまでは本来のかたちでなかっただけ」であり
「その 意味がすべてずれていたから ああなっていた」だけで。
え っ
それ っ て やはり
えぇ うん ?
そういうこと なん だ
?
「 「私が」。 だから、ちゃんと嵌れば いや、座れば? そう、なるって ことか。」
なる ほど
確かに。
ずっと ずっと「神をやる」と 思っていたけど
やはり「それは そう」で
それは「然るべき時に」
「然るべきものが」
「然るべき位置に戻って」
そこから
「しっかりと新しい道が創られる」んだ。
なる ほど。
そうして 結果
ぐるぐる ぐるぐると廻った末に
「そうなりました」という顛末を受け取った私は
その玉座に座ったまま 天を仰いで。
「 なるほど ?「そうなる様に 創ってあるから」って こと ?」
そう言って。
すべてを 「ポイ」と投げて
回り始めたので ある。
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