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15の扉 神の領域
景色の 意味
しおりを挟む「柵の私」の 少し濁った 青
「運命の私」の どこまでも透明な
濃淡すべてを含んだ 青。
その 二つの「私」が
水の中で「かたち」として集まり、
キラキラと光を放って いる。
それが 「別れたり」「集まったり」しながら 降りてゆく体の周りを まわり
交差する二つのいろは
「運命の私」の光に「柵の私」が 打ち消され始めて。
その 「隅々まで 蔓延った澱」
それが届かぬこの場「深海」へ浸り切って 暫く。
私の「なかのイメージ」であった、「柵の私の色」は もう完全に海に溶けて。
すっきりとした 「あたま」の感覚と
軽いけれど しっかりとした「体の感覚」
そして
はっきりと観えてきた 「浮かぶ景色の 意味」
「それが 表す ほんとうのこと」。
「 位置、 位置関係、? だよね。」
その「穏やかな景色」は 先程と変わらぬ
「山河の景色」で
だがしかし「その意味」
「私が 二人に聞いた話」
「点と点」
「光と光」
それを 繋いで いくと。
「段階」
「場所」
「現在地」
「率」
それはやはり「世界の景色」で
それも「これからの景色」、「光の創世神話の舞台が どうあるか」の状況
それそのものを 示して いる。
「 景色。 そう、こんな感じで。 えっ 私が、「風」だから ? 吹いて? うん、ウイントフークさん達が「山」で。 ふむ?それを「体験」「経験して歩く」のが、これから始まるみんな ? そんな感じ だよね ??」
パッと浮かんだ「その意味」
それを 照らし合わせて 少し。
しかしなんだか
その「単純な意味」だけではなくて。
「それに 付随するなにか」
それがあるのもわかって、じっくりと その景色を自分の中に 取り入れていく。
そう なにか。
まだ「私が気付くべき点」があるのだ。
「て いうか 私が「風」」
「そう 光でも ある」
「そうね 基盤、地面でもあるしね?」
「そうね、流れあるからして 水でもある、と」
「で? 研究者とかが「山」?」
「そうね、ウイントフークとか あと若い子達。」
「ああ、最近施設を使ってる子達ね」
「そうそう」
「んで?」
「そう、でも圧倒的に多いのが「これから本気で経験するチーム」」
「確かに」
「そうね」
「 これから?」
「でも、やんなきゃ。」
「そうね」
「わかんないからね」
「そう、「気が済まない」」
「一回納得しないとね 進めないからね」
「それが大事よ」
「まあ スキップはできないわな」
「それじゃ体験しにきた意味がないからね」
「まぁね 」
「んで ?」
うん
そう、 わかるのよ
なんか それは そうなんだけ ど。
つらつらと
「自分の中身会話」を眺めているうちに
ふと気付くけれど
確かにそれは「柵を解くからこそ視える景色」で
正確な私の位置と
他の光達との「違い」だ。
「楽しそうに 自分の道を体験する光達」
それは私とっては「もう 終えた光景のひとつ」で
既に今の私は「風として」、天からすべてを観照してあるのだ。
だけど
実際 その景色には
圧倒的に「決めてきた道の前半」をやり始めた光が多いのを 観て。
「 なる ほど。そういうこと か 。」
実際 こうして「観て」みると
ほんとうにわかる、その 意味
すべての 「関係性」
「見た目」とは違う「ほんとうの景色」
「これから始まる 光の創世神話」。
そう「これ」は
実際の景色として観せられている現実だけれど
「ほんとう」は「階層の違い」を 現していて。
「エネルギー的には こうなっている」
「真実の景色」
「ほんとうのこと」
それを「現実として再現すると こうなる景色」
それを示して いる。
「 ふうむ。」
そしてそれはやはり「優劣」や「上下」の眼鏡を掛けていては
観れない景色で。
だがしかし 「はっきりと映し出されている真実」
「その 意味」が バラバラだけれど自分のなかに
沁み込んで くるんだ。
"私が 「風」だということ"
"現象なこと"
"見えないこと"
"ずっと それが心地良かった意味"
"追い求めていた最奥"
そしてそれに
「まだ 殆どの光は 興味がないこと」。
「 。 」
そう 以前
「これでやっと みんなで探求できる」と
喜んだ自分だけど それは まだ先の話で。
共に「探求してはいるけれど」
「その 探求する位置の違い」
「それぞれのペース」
「だがそれも変わり得ること」
その様々な事実を映し出して いる。
「 まあ。 成る程 そうか 。」
その「今の事実」を確認して。
しかし「変わり得ること」
それも知っているから、「チョイ」と余計なものを摘み
「少しの落胆」、それを吐く息と共に海流に乗せて 浄めの海へ 流しておく。
そう その
自分の 一番心地良い位置
だけどそこは「共に流れる者が 少ないこと」
「風である」「光である」
「水」「空気」「山である」、そう 言っても。
きっと「まだ街で色を見つけたい人」にとっては
「は?」「えっ?」「なに言ってるの?」という様な
「距離」があること
だけれどそれは 個々の光が「自分の翻訳」「解凍」を済ませば、また変化してくるもので。
だが しかし 。
やはり「この位置」をほんとうに
やりたい人は 少なくて
私は 未だひとり 。
いや「正確に言えば」、ひとりではないのだけど
こうしてここから 「世界を眺めて」いて。
結局 それは「なにを 表す」?
せかいは なにを。
私に 示している ?
もっともっと 「先」が
「奥」が あるんだ
「そう」「それ!」
「それだ!」と いう。
私の 最奥に 今「ピタリと嵌る なにか」が。
そうして 一呼吸置き
今一度「自分の焦点」を ぐるりと探って。
せかいが 一番観せたいもの
それを御旗に靡かせながら
再びシンシンと 深海の奥へ流れる。
"最も純粋な わたしのひかり"
"それだけで いい"
"ただ それだけ"
ゆれる 波の感触と優しい圧が
ただそれだけを私の中に伝えているのが わかる。
確かに 私は「なんにもない方が良くて」。
ごちゃごちゃと「理由」や「言い訳」を くっ付けていたのが「柵の私」なのだから
「運命の私」は なんにもない方がいいのだ。
そう すれば。
せかい は わたし で
わたしの中の殆どは せかいに なる。
ふぅ む
なる ほど ?
そうして
目を瞑り波に身を任せて どのくらい経ったか。
「なんにも ない」「いや 純粋」
「浄め」「これからの方向性」
「風って どうやるんだ」「現象」
「とりあえず在れば いい」「いつも通りだよ」
「なる様になる」「風まかせ」「それか」
「せかいの」「声を」「提示を」
「観てたんじゃ?」
「なかったっけ ?」
その「ポイと捨てては湧いてくる ぐるぐる」を
汲んで捨て
千切って捨て
つまんで捨てて
押し出し流して 捨て続けて。
「 てか。 もう止め。 なんかとりあえず ぜんぶナシで。」
なにやら落ち着ききらぬ気配を感じ、目を開けると
すぐ そこに。
「運命の私」 「創造」
二つのカケラが大きく光り
その奥に「目的地の神殿」が視えて。
その気配に反応した私が知らせていたのだと わかる。
そして
そこへ 辿り着くまでの 間に。
チラ チラと
キラ キラと
「これを組み合わせていくといいよ」、そんな色のカケラが私を誘いながら 深海までを先導していて。
その「いろんないろのカケラ」は
「思いは チカラなこと」
「それを自由に使って描ける私」
「なにいろを?」
「使って描くの?」というみんなからの問い掛けと
「ほんとうのこと」
「私の観たい景色」
「これで 良かったんだのいろ」
「敬意と感謝」「祈り」
その「基本的な私のピース」が 観える。
だからなにしろ
その ぜんぶを御旗の先に くっ付けて。
「丸い 石造りのお休み処」から
「丸く小さな神殿」へ
新しく変化しているその場所へ
行ってみることに したので ある。
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