透明の「扉」を開けて

美黎

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15の扉 神の領域

焦点

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「     ふぅむ。」

 寝たり
 起きたり
 歩いたり
 食べたり
  ボーッとしたり
 色々 しながら 「カケラをふるいにかけて」。


「急いで 結論を出す」でなく
「考えて作る」でなく
「頭を使う」でなく
 「自然と成る」のを待って。

 徐々に チラチラと弾き出されてきた
 「洗練されたカケラ」を 観て
   更にくるくると廻す。


 なにか
    そう

  今「思う」のは

「そのすべてを観て」
「焦点を絞る」それで
 だがしかし
その「これまでと同じやり方」に
 「なんか違う」と 警鐘を鳴らすみんなのに 頷きながら。

 「まだだ」 「違う」
    「待て」
        「最高ではない」

 その「待て」に従い 辛抱強く満ちるのを待っていた。


「 ま、なにしろ。 それが 正解だしね。」

 これまでの経験から それを重々承知の私は。

なにしろ その「焦点」が成るまで 暫くそれを 放っておくことにしたんだ。







「    ふふん ふ~ん ♪ 」

 そうして幾日かが過ぎて。

 大分「純度の上がってきたカケラ達」を舞わせながら
 今日もテクテクと 青い廊下を 歩く。 


    ペタリと 貼られた様な青

  そこへ ポンポンと浮かぶ可愛い雲たち


その「珍しくもなんとなくメルヘンチックな空」を眺めながら
 「今の自分の方向性」を いつもの様に確かめ始める。

 そう「きちんと立ち位置を確認してから
歩く始める

 それはいつだって私に必要な「焦点基点の設定」で
それが少しでもずれていたならば 仕上がりに納得いかず、やり直しになるからだ。

 だから 
  少しだけ気合を入れて
  今一度「自分いろ」を確認して。

 「最適解」が弾き出される様に
 明晰君を呼び出したので ある。




   ふむ

      して

   大分

      「澄んできて」

    「成ってきて」

   「材料」  「なんとなくの かたち」

 それは
    「視えそうで ある」からして


 でも その ふむ あの なんで?

私は「ポイ」って その「こたえ」を
 「出せない」のだ ??


「   ふむ?」

 それは 確かにそうで
これまでの自分であらば 「明晰君を呼んできた時点」で
 「それは導き出せる」ものであるし
 そうでなくとも「方向性はわかる」筈だ。

だがしかし
 今回 多分 私が惑っているのは
「方向性は合っている」けど
「捉え所が多い」からで
 それは自分の性質故だと わかってはいるけれど。

「   てか。 そうね、ぜんぶ取ろうとしなくていいんだけど。 なんか、焦点を定めなくちゃ 曖昧になるよね?? でも「順番問題」、かな ?」

 そう きっと
「自分の視るべきもの」と
「今回せかいに提示されたいろ」
  
  その「配合」「融合」「区分け」と「仕分け」

それが「形のないものエネルギー」だからして
 「仕分け方が 曖昧」で。

 これまでは「カケラを回して チーン」で
出せたけれど 「その範囲と規模」が変わってきた所為で
明晰君が上手く対応しきれていないのだ。


「  確かに? 慣れは 必要だな? でも練習するしかないけど。」

 そうブツブツと呟きながらも
 「明晰君の数を増やすこと」で一旦対応し
「角度」と「視点」を増やすことでバランスが崩れぬ様 慎重に工程を練ってゆく。


  
    「先ずは 焦点を定めること」

  「それから美しく 宙図すること」

その「二点」を御旗にペタリと付けて。
 パタパタと振り みんなの反応を ぐるり観てゆく。


      ふむ
         して


  その「広範囲」を 「最適で」「保持しながら」
  「最善最高を 走れるすべ

 それは 「なに」? ?


 はっきりと 今「結論」は出なくとも。

それに「繋がる 糸口」
   「私の流れるべき 場所」
   「新しい道」
 それが「ある」から、今こうして明晰君は 新しい環境を飛び回っている筈なんだ。

 だから
 その「自然の流れ」を崩さぬ様に。

 静かに 慎重に 息を深く吸って待ち
 みんな星達が最適を持ってくるのを 待つ。



   ん?


そうして。

 モヤモヤとした 光の中を通り抜け
  その「はっきりとしてきた ぼんやり」に
  焦点を合わせて ゆくと。


「      えっ 。 「1であり 全」?」


    それ ?? ?

      ここで? ? ?


「  ふぅ む。」

 だけど
なんとなくみんな星達の言いたいことは わかる。

 それはきっと
 「すべてを含んだ 光」
 「数多の点」
 「自在に越境している私」
  そんな様な 意味を 示しているのだと 思うのだけど ?


「     ふむ。「範囲」? 「もっと高い視点」?? 「一点だけど」 「いろんな意味を含むことば」とか そんな感じだよね ?」

 そう訊いて、みるけれど
異音は聴こえてこないからして やはりそうなんだろう。

そして
それは「今の位置だから観える景色」それも共に 指していて。

 「場を違えた私」の認識
 「宙図と実践」の。

 それを 「どう 構えて」
     「どう 定義付け」
 「」その 場面である筈だからだ。


「    ふぅむ。」

そしてそれは 「おばあちゃんの 齎してくれたいろ」
 それも含んで「私がそう在れた事実」、それも加味しろと 言っている。


 そう 
    その「せかいの提示」
      「神の領域にあることの意味」


それを踏まえての「今の意志」と「宙図」、そしてそれを「確実に実行すること」。

 そうなんだ それは
 「の意志を 世界で実行すること」に他ならない。


「     なる   ほど ?」

 きっと これまでも 「そう」だった

それもわかるのだけど。

 それを
  「もっと高いレベルで神の意識でやる」
  そういう ことだ。


「    ふぅむ。」

 いつの間にか 立ち止まっていた、自分の足に
 チカラを入れて。

   
    テクテク  一歩一歩を

  「無」と共に踏みしめながら歩いていくと
    
    はっきりと視えてくる 景色が ある。


 それはやはり 
これまでとはいろ波長が違っていて

 今の私のやることは。

 その「話を聞いて現実を観て
 それを「どう 使っていくのか」
 「実際を表す示していく」ことで

ただ「思った」「感じた」「わかる」だけでなく
 「捉えたいろ感情を」「どう生かす使うか」

そう「私達が経験している世界見せられている景色を使い 最高で上がれる手段の開示」だ。


「    そう か。」

そうして
 そこまで気付いた私の前に 今までチラチラしていたカケラが
ここぞとばかりにはっきりとした姿を晒し 「これだよ」と
 アピールしてきた。


     なる   ほど 。

そう
 きっと 私が持っている「最高のカード」は。

  「数多の いろ」
         「名もなき光達」

その「いろの多さ」もさることながら
 「それがだということ」
 「一番降ろすのが難しいもの」で あり
 「だけど知っていること」。


そう、間違いなく「それ感情」は 最高のツールで。

 「原動力」でもあり
 「機動力」
 「私達の炉に焚べる 炎のいろ」であり
 「飼い慣らしたならば 最高のチカラになる」からだ。


「     そうか。 それが 」
 
  そう 私が「置いてこれなかった 大切なもの」で。

 私達が「使
  「チカラ」であり「エネルギー」

「物質である肉体のエネルギー」とは別で持つ
意思のチカラ」で多種多様な使い方が出来る、最強のツールなのだ。


「   確かに? 「繋げれば」 ふむ 網が  せかいに ふむ なるほど   「神話」で「物語ストーリー」、規模を広くして ふむ。 「鼓舞できる」、その使い方がこれまでは  ふぅむ 成る程。」


 そう 「民衆」「市民」「その他大勢」

その「小さな個のチカラ」を「操作して」、歴史は動いてきたし
 私達は「それが自然な流れだと 思ってきた」。

 だけど 
それはやはり「ほんとう」ではなくて。

  それはもっと
 私達の可能性を最大限発揮して「ひとつではなし得ないものを創る」、「最高のチカラ」で
 あるんだ。


「   なるほど  成る程。 だから 」

 その「新しいやり方」「脳内スペース」を解放してゆき
 みんなが使える様にすること

 その「詳細」は 違っていても
 「使ういろ波長」が 同じであれば「そう なるせかい」


私が創っているのはそれ新しい舞台
 すべてが「古いやり方」を棄てて。

「新しい場」へ 移行できる「道筋」
  "それを今 引く"
           "今 引いている"と きちんとわかる認識すること


 だから
ここでまた 大きく息を吸って。


  「ブワリ」と 「精錬された 光」をせかいへ投げて。


 もっと よく 観て
  もっと 繊細な 光を拡げて
   もっと より詳細の視える眼を 凝らして


  これまでよりも 広範囲
  より 高い視点からの俯瞰

  世界からの せかい

    星の領域

         制限の外からの景色を含め
  全体すべてを網にかけること。


「     そう。 そして 」


 それは 私が「今だからできること」で
       「今 やるべきこと」

 そして「今 でなければ意味のないこと」でもあり
 「これまで研鑽してきた結果」
 「磨き上げてきた光」
 「積んできた良質の粒子」を 充満へ放つことだ。


 そうして
 「星達と平行である位置垂直に上昇する場
 「として自分が現れること」
 「光の創世神話という 新しい領域であること」
 
 その三本柱を最奥に置き 
 「ことばにすれば 三つになるけれど
   意味とすれば ひとつの同じこと」
  その一点真ん中へ視点を留める。
   そして「留めて 在る」こと。

 
そうして
 私が「日常」として「いつも通り」で在れば。

 それは「己の光で純粋に在るだけ」で
  「自然と成ってくるもの」だ。

 「そうなる様に 決めて」
 「そう している」のだから。


 ぐっとここで顔を上げて
  「天井の青」を観
  「窓の外の青」を観て
 自分の中にも「曇り」がないのを しっかりと確かめる。


 やはり
   その「視点を逸らさずに」。

 
 どれだけ「成るまで待てるか」
    「純度を保てるか」
    「気を逸らさずに しかし世界で遊べるのか」
  そんな話なのだ これは。


「  そう 「すべては 同時展開している」から 。」

 
 そして
 「くるりと回って 」「ポンと跳ねて」。

踵を返し 食堂へ行くことにしたので ある。



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