透明の「扉」を開けて

美黎

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15の扉 神の領域

それは 「わたし」

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 ただ「無」で
 「なんにもないところ」に 在り

 行きつ戻りつ 
それ状態」が 気持ち良くて

 それが 「通常」に 
  少しずつなって きて。



今 
ここに こうして 居て
日々 「何気ないこと」「小さなこと」を 
 丁寧にやり
変化してゆく空の色を観
 流れゆく雲と 人の流れを観て
  時々混沌の鍋を混ぜ
   金の蜜を配り
    部屋を浄め
     シンプルなものを味わい
  時として
 屋根裏を 鼻歌混じりに徘徊して あると。


「    やっぱり なんだ。」

 「この状態自分」は 「普通ではない」、それが やっと身に染みてわかって きた。

 そう 
 「世間世界」は 未だ「古の予言」に惑わされているし
 それでなくとも「いろんなこと」が 変化してきて。

そもそも、変化自体に慣れていないこの世界の人々は
 「変化自体」に怯えているものだから 「そもそもの初動が重い」のだ。

 でも 私はずっと
 それが「私が別の世界から来たから」
    「私が自分で決めてきたことだから」だと
  思っていたけれど。

  それは 「そう」でもあるし
  しかし 「それだけ」ではなかったんだ。

 
 そして「その状態を積むこと」で 提示される現れてくる
 「せかい自分の采配」に

 私は 再び唸ることとなったので ある。










 最近 「世界」を眺めることは 減っていたけれど
自分の区画のこともあるし それは時々行っていた。

 そうして
 「相変わらずの景色」を眺め
 「予想していた事が起こり」
 「そうなる様にしてきた、その結果を受け取っている様」を 観て。

「  まあ よね。」

そんなことを 言いつつも
 チラリとレシフェの色が輝いているのだけを確認し
テクテクと屋根裏の暗い道を 戻る。


「    「予言」。 「予言」、ねぇ。」

 そう それは
あの「青紫の部屋」でも感じた時と同じ
 「すべては然るべき様に起こる」
それだけれど 世界は相も変わらず右往左往していて 
 それが私は なんだか引っ掛かって。

 ひとり くるくるとカケラを回しながら
 見えてきた虚空を眺め 考えていたんだ。



 ゴロリと マシュマロに寝転んで。

「考えても仕方ない」
「てか 考えない」
「崩壊?」
「いや 地震か」
「てか まあ 世界、終わるでしょ」
それは仕方ないしな」
「腐敗して 還らないと 再生しないし」
「でもさ」
「そう 」
「それがのは だし」
「そう 
 「「  」」

「だから「そのきっかけ原因」は今も着実に溜められていて」
「それが 現象として現れる」
「そう 」
「だから」
「しかし 」
「そうね 」

「結局 さぁ?」
「そう」
「何度も何度もって」
「それそれ」
「結局変わってないからで」
「だから 」
「そう」
じゃん」
「そうね」
「しかも」
「そう」
「それせかいわたしだからして」
「それな」
んだよ」
「そう」
「もういい」
「その件 終わった」
「そう」
「と いうことは ?」

「気になってることって なんなの?」
「    」
「あー そこね」
「確かに」
「なし崩し」
みたいな」
ね」
「じゃあ 仕方ないからみんなで変わりましょうか みたいな」
「それ」
「人任せ」
「そう」
「だから同じ」
「そう」
「結局 それ」
「そう しかも それって」
 「そうなの。」
 「ほんとうに 大事なことは。」

 「「」」
 「「変わろうとしている姿勢」」

「そう」
「結局。」
「原因には目を瞑ったまま」
「だから」
 「また」
  「起こる」
   「堂々巡り」

「あー、 別れていく方はそれやるんじゃない?」
「確かに。同じ世界だもんね」
「ほう」
「じゃあ 上向きでも 騒いでる光は?」
「そうね」
に なるでしょうね」
「まあ そうか」
を」


「そう なるか」
「そうね」
「そう そもそもの そもそも論を」
「見せつけられる」

「でも? 見るかな?ちゃんと」
「そこで見なきゃ それまででしょ」
「まぁね」
「確かに 自分の一番汚い部分から 一等美しいところまで」
「ありとあらゆる」

「それが」
「そう」
「白日の下に 」
「晒されますね」
「はい」

「でも。 って なに?」
「何だろう」
「透明になるとか?」
「いやいや それじゃ突然過ぎる」
「だって「なんでもあり」だよ?」
「確かに」
「それはある」
「しかも せかいわたしだし」
「それ」
「そう」
「何やらかしてくるかわかんない」
「そう」

「て ことは ?」
「まあ  「事実」は確実に見せられるよね」
「それも が 現れる」
「それってなに?」
「なんだろう」
「真実?」
「まあそうなんだけど」
「「真実」、見えないじゃん」
「だから が現れるんだよ」
「  それって 「宇宙人」とか?」
「うーん」
「でも まあそんな感じだよね」
「そう そんなニュアンス」
「なんていうのか 「厳然たる事実」」
「で、その「事実」が 全部バラして」
「「私達は光」だって?」
「そう」
「それわかるかな?」
「わかってないからこうなってるんじゃん」
「でも それをしなければそれまでだよ」
「確かに」
「そうね」
「だから その「見えるもの」ではない「見えないもの」が崩れるんだよ」
「成る程」
「信念」
「そうね」
「信じてること ってことね」

「で?」
「そう」
「その 「事実」はなによ ?」
「「宇宙人」「宇宙人」ね」
「見た目? 明らか違うものがいいってこと?」
「それもあるけど」
「でもさ」
「なに」
 、それじゃない?」

「ああ~」
「成る程」
「確かに?」
「そう、隣の人が宇宙人とか」
「お母さんが宇宙人とかね」
「そうか」
「てか」
「えっ」
「それって」




「    」
「       」




「 ぅん?」


「まあ よね」
「まあ」
「そう」
「せかいだから」
「そう」
「わたしだもんね」
「そう」
、やるよね」
「まぁね」

「  えっ  なに   満場一致?」
「まぁね」
「だって」
「そう」
「考えれば 考えるほど ハマってくるし」
「みんな大騒ぎ」
「楽しそうに回ってるわ」
「そう」
「他人事だと思って」
「いや あの子達もわかってるでしょ」
「まぁね」
「そう」
だから」
「そうね」

「てか」
の?」
「まあ」
「そうなるでしょうね」
「そう 出ましたからね」
「そうか」
「そうね」
「まあ そうなる か」
「しかし そうきた か」
「せかいよ」
「なんというか」
「流石?」
「うん」
「回収してきたね」
「ここでねー」
「そう」


「だから 結局。「」で。」
「そう」
?」
「そうね」
の証明」

「出た 生き証人!」
「ちょ ふざけないで」
「いや 事実だから」
「まぁね」
「紛れもなく」
してきてて」
「「体現」していて」
を で行っている」
「もの」
「ひと」
「宇宙人?」
「ある意味。」
「異界人?」
「それ 信じるかな?」
「だからそこ。それを「信じるか 信じないか」じゃないってことだよ」
「ああ 」
「そうね」
「その「目の前の事実」を。ってことだよ」
「そうね」
「そう その「何でもない様に見えて」「違うもの」「別のもの」「本当は繋がっている事実」を。」
って こと」
「そう」
「「神だ」と思っていたものが」
「そう「人」」
「むしろ「異界人」」
「異星人?」
「いや 星は同じでしょ」
「まあ 世界が違う」
「てか その「世界」の定義ね」
「それ」
「そう 」
「ホントは「ない」からな」
「そうね」
「「枠」は ない」
「それよ」
「「神」でも「人」でも なんでもいいけど。 結局ものが裏切られるってことだよ」
「裏切られる  」
「って言うとちょっと違うか」
「それでもいいけど まあ 「思ってたんと違う」ってことだな」
「信念ね」
「そう 「信仰」に近いものが 覆る」
「それ」
「そう」
「やるの?」
「やるよ」
「そうなる様に できてるから」
「成る程」
「確かに」

「そうか」

「そう」
「その「染み込み具合」は人それぞれだろうけど。」
「そう でも「やろうとしないと」「できない」」
「ならない」
「そうね」
「そこでまた別れるか」
「それは仕方ないって言うか 自由だから」
「そうね」
「じゃ そういうことで。」


「   ぇっ」
「どうやって?」
「現れるの?」

「そこ 考えちゃ駄目な部分」
「そうね」
「またせかいが寄こすやつよ」
「確かに」
「でも。」
「そうね。」
「確かに 「これ事実」は。」
「面白い かも」
「そう 「リトマス試験紙」だね」
「そうね」
、わかるか わかろうとしないか」
「そう みんな「わかってる」んだもんね」
「それを 認められるかどうか」
「受け入れられるかどうか」
「そう」
「ぜんぶ」
「まやかしだって」
「幻想だって」
「思い込みだって」
「変えられるしね」
「そう」
「意味なかったって」
「そう それを越えられるか」
「まあ でも通んなきゃな」
「そうね」
「じゃ」
「そういうことで」
「はい」
「またね」
「うん」





その「ぜんぶの私の会話」
 それを ぼんやりと 聞きながら。

私は 「そうきたか」と だけ
 スペースに浮かばせていて。

 なんなら「言いたいこと全部言ってた 光達」
それに 「感謝」を送りながらも
 その「事実真理」を馴染ませるために。

 そのまんま
  フワリとマシュマロへ
   沈み込むことにしたので ある。














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