透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
上 下
1,500 / 1,740
13の扉 創造

真域

しおりを挟む

「     ふぅむ ?」

 それは。

言葉で 説明するのは少し難しいけれど
 「景色の奥にある景色」で
  「ほんとうのかたち」
  「エネルギーの状態」
  「場」
  「私の神域」
 そんな様な ものだ。


 
 今 魔女部屋の机の前で 唸っている私の前にあるのは
 「青空の見える窓」と「大きな壁一面に並ぶ引き出し」だけれど

 「その奥にある景色」は
  「私の神域」「領域」「場」で あり

 「安心安全の」
 「侵さず 侵されぬ場所」で
 「私いろに調えられ」
 「創造した 神具があり」
 「石達がいて」
 「祈る最適の場」で あり
 「創造の場所」
 「すべてがで創られある 空間」
  それである。


「  えっ   うん?  だから 「これ」が ??」

 そう 多分きっと。

この「実際現実」、この景色が「ほんとう」で
 「私の創りたいもの」
即ち「わたしのせかい」では ないかと。

 思うのだ けど 。





「        。」

 暫し。

焦点を 合わせようとしてみたり
 想像を 巡らせてみたりしたけれど
それ奥の景色」はなにか 「特殊な空間」で

「あたまの中」とも違うし
「以前創った 私の神域」とも違う。

  そう あの「白き場」「大きな木」があったそこは
今は進化して「光の虚空」になっているけれど
あそこも「私の場」で「神域」であることには違いない。


 だけど そう  なにか 。

  「圧倒的な 違い」があるんだ そこには。



「      ん~  ~~~  ??」

暫く待ってみても 「その 奥の景色」に変化はないし
 それはきっと「変わることのないもの」で

そして「」「私が今 世界へ出れば神」なのは わかる。


「   これは 。「得た 景色」?「エネルギーの景色」なんだろうけど??  ああ そうか 」

 もしか  して 。


  なるほど  「これ」が 。


   「」、そういうことか 。






「     ふむ。   ほう。   成る程

    えっ ちょっと待てよ?」

慣れぬ私の頭は直ぐに戻りそうになって 
 混乱するけれど
「本質」は「そこにある」からして逃げぬし
きっとこれは「ほんとうの景色」で「私が創った結果」、
 そして「まだ実際には成っていない」
「これからの景色」だ。


「    ?? だから ??」

 わかって いる けど
 わかっちゃ いない

その「光達せかいの声」と「置いてけぼりの自分」の間が 満ちて来なくて。

 まだ その「繋がり」は
  視えないけれど 「それが そう」で
  「だから そうなる」のはわかる。


「   えっ  なんだこれは。  とりあえず「真域」とでも しときましょうか。」

 名前を付けときゃ 逃げないでしょう

そんな ポッと浮かんだ考えに
 一瞬で名前を付けて。

 その「見えないかたち領域」にラベル目印を貼った私は
とりあえず それを「成らせる」べく。

再び 「育てる」ことにしたのである。















「       ふぅ    む ?」

 日々 少しずつ 確認しながら


「大きさ」を確かめ
「展開範囲」を 試し
 「揺れたら」「出して」その「効果」を確かめ
 「確かにこれは本質本当だ」と。

 納得し落ちて 
じゃあ逆に「これはなんなのか」、くるくると 検索している時。




   「真理」

         「本質」


  「見えない 側」
  
       「発しているもの」


 「質の良い ひかり」

           「美しい 粒子」

    「積んできたもの」


   「出したものが  かたちに なる」




「   ふむ?」


その「真理のカケラ達」のなかで ピンときたものが ある。

  「見えない 側」「本質」

その 二つのカケラ達は
 所謂「私が ある側」のもの

だから即ち。

 そう 「その景色」は「見えない側の景色」なんだ。


「  ん? でも それって「頭の中スペース」と どう違うの??」

 それは 今もって 全く わからないけれど

「それが そう」なのはわかる。


「   ん~ ?? なんか。  混乱するけど 面白いな 。」

 確かに そうなんだ

 「それ」は。

「見えない 真理」を追い求めるのと同義で
私の道をゆく 「道標」でもあるからだ。


「   ふむふむ。」

 そうして
その「惹かれゆくまま」、

 目の前には「見えない側の景色真域
 頭の中スペースには「想像のせかい」

  その二つを 
 「スペース真域」で 同時展開してゆく。



 以前は「わからなかった」
 「神ということ」「私という 神」

 「どうすればいいのか」
   「外に出て」「何処に」「創り」
  「どう 在れば」

 「在るだけで いいのか」
   「創るだけで いいのか」

  「なにを」 「すれば」


 その「こたえ」は 「頭の中スペース」には
   なかったけれど
しかし 今
 「その全ての疑問」が 解消されて。



 「私がそこに 在れば」「それだけでである」

 その 明確な「ひかりしるし」が。


  自分の「目の前真域」に「点滅している」のだ

     くっきり  はっきりと。




「     ふぅむ。   」

 それは
 「札」とか「ライト」
勿論
 そんな「物」ではないのだけど
自分の「なかにある」「」で

 私が「何処に在っても」
 
  「それは 光を示し発し

     「浸透し 伝わるからして」

  「そう」  「なるわかる

 単にそれを 示している。



 そう
例えラピスの街に 今
 こっそり隠れ住んだとしても。

 それは いつの間にか広まって
「みんなが それを知る様になる」
「そこにが在ることが 当たり前になる」んだ 

 私達の 生活圏に
 「神社神域」が 存在する 様に。





  ふぅ  む 。


 自分の「なか」で。

「成っている感覚」を 色々試してみるけれども
 やはりそれは「そう」で
「それが一番心地良いもの」
  「しっくりくる

「いつかにエローラに言った 「ただ祈りあること」」のが それなのだと
 私の真ん中が頷いているから それは そうなんだろう。



 その
     ぼんやり  ふわり
 
しかし

 はっきりと「ある ひかり」、その不思議な感覚をそのまま保ちながら
ただ「くうであること」を実践してみる。

 
 これはきっと。

そう「光達が示す 私の新しい状態」
 それなのが わかるからだ。


「      なんなのだろうな これは。」


 その 「なんとも言えない 感覚」

    「感触」「空間」「瞬間」
     「見えない なにか」。


 でも。

なにか
 「それは自然」で。
  

  「そう だから」「そう なる」それもわかる。


その「繋がり」が気になってしまうのは
まだ私の中に少し澱があるからで
 それは 本来「それでいい」ものなのだ。

 そう「疑問を呈す」様なものでは ない
  「真理」は。

 「実存である」ということは 
   そういうことだ。




「       ふぅむ 。」
 
 そうして
「光達からの囁き」と「自分のなかみ」が
 絶妙に 混じり合ったままで。

 
   ずっと前に 白の長老へ感じた

  「実存であること」

    「はっきりと その色自分の色を持ち 生きること」

それを思い出しながら。



「    確かに。」


 「世界は 巡りゆく景色だった」と

   深く頷きながら ボーっとしていたんだ。








しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

『 ゆりかご 』  ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。

設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。 最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。 古い作品ですが、有難いことです。😇       - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - " 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始 の加筆修正有版になります。 2022.7.30 再掲載          ・・・・・・・・・・・  夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・  その後で私に残されたものは・・。            ・・・・・・・・・・ 💛イラストはAI生成画像自作  

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...