透明の「扉」を開けて

美黎

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12の扉 狭間

進化

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「  タッタカター ♫     タカタカタ~

    タッタカタ タカタカ タカタカタッタカタ ♪  」


 「虹色の御旗」を 天高く上げて。

「タカタカ」と、声高らかに 青のホールを色とりどりのスピリット達と廻って 遊ぶ。


 「星達と 行進する」
 その「閃きメッセージ」が来てから 少し
私はこの頃の自分の中にある「リズム」、それがなんなのか 「こたえ」がわかって。


 その 「スッキリ感」と共に
 「やればいいこと」
 「そう すれば」「そう なる」、その「ステップ」の
 「具体的方法」
その「私の最善やり方」が 視えて。


「    ふぅむ。 てか、 気になるんだけど。」

 それくるくると同時に 見えてある極彩
それに とうとうツッコミを入れた。



 自分で 納得しつつ 
     楽しく行進しながらも
 「いつの間にか 見ている極彩色」
 「しかし 話し掛けはしない」
 「その 様子」「いろ」
 「なんだか 含みのある笑い」

それが 気になって。

ついでに「誕生日」、そのフレーズも思い出して 手を差し出しながらもこう言ったんだ。


「  てか。 そんなに見るなら、誕生日プレゼント 頂戴。」

 ババンと仁王立ちしながらそう言う私を見て
なんだか久しぶりに見るこの人はとても楽しそうである。

しかし「あの色金色」程は 変化のない、その姿をまじまじと 見て。


   てか  う~ん

 やっぱり なんか  なんで どう
   「人っぽく」、近づいたんだ ろう か。

 だって いやしかし「輝き」は そのままだから 
   して

  ふぅむ ? ? ???


その「石から 実体
 その「不思議な変化」を想像しながらまじまじと眺め続けていると 突然返事が返ってきた。


 そう 勿論それは
「私が 欲した」から なのだけど。

だが「突然 ねだった」その「プレゼント」は
 「今の私を 見て」
 「この人が 」
 「出してくる もの」、
それ自体が
「プレゼント」でも あり「ヒント」であるという「素敵なカケラ」なのは 間違いない。

そう思って 
 じっと 紫の瞳を見つめる。


「俺からの誕生日プレゼントは、「それで合ってる」。」

「   ぇ 」


        ?


 チラリと 「?」が出て しかし
      直ぐに打ち消されるその「?」

その「紐づいたこたえ」は 「私の進化について」の「想像」が「」ということを 示して いる。


「    まぁ。 うん。 ありがとう 。」

「いいや?………また次が楽しみだ。」

くるくると変わる私のいろを見て、千里は必要を言い切ったのだろう。
 そのままくるりと背を 向けて。

スッと 大きな扉の奥へ消えて行った。




   ふむ?


     して ?


暫し ボーッとしていた自分の立ち位置に気が付いて
 虹を動かし鳥達の動きを自由にさせてから
ポスリとベンチへ腰掛け 「さっきのこたえ」を取り出してみる。


「  「進化」「変化」? でも、そう 「クォンタムリープ」ならば。 きっと これまでも「している」んだ。 なんか 気が付いてなかった だけで。」

 それは そうなんだろう。

だって「私の時間」は「進みが早い」し
「コミット力」で言えば 並ぶものがない程の チカラはあると思う。


 そう 「それコミット力」なのだけど。

多分
クォンタムリープジャンプ」する為になのは「光の量」で
それは「日々」で貯まるから。


 「瞬間」「間」「時間」「点」
 その「高さ」を 極力意識してある私は
 かなり効率良くその「必要」を貯めていた筈なのだ。


「 そう、 「」から。 なんだ、「密度」「量」?「質」がいいものを 効率良く貯めて ある。」

 それなので ある。


「それに 「進化」。」

 そう 「進化」と言えば
 「良くなる」と思いがちだけれど
本当の進化は「流れ」であり「どれだけ
 その「変幻自在度」、それが本当の「進化」だ。

だからその「変化」に抗うならば
 それは「縮小の基盤」になり進化もせず淘汰されてゆき
「変化の流れ」に乗れれば 何の問題もなく私達は「なるべきものに 成る」、そういうことなのである。


「    それが ? 「合ってる」って こと、だよね 。」

 なんでか。

突然 現れて
 その「ヒントこたえ」だけを齎し帰っていった鮮やかな色を思い出し
その「色に紐付く言葉 「千里眼」」を思い出してクスリと笑う。


「  ちっ。 やられた、 か?」

そう一人で「その回収」に 唸りながらも。

楽しそうに頭上を廻る、彩りの良い光を見て
 「星達と 廻る軌道」
そのことも思い出し くるりと自分の範囲を回転させる。


 その「内側なかみに ある 軌道」
  それは まだ具体的に。

「なに」と 降りて来ては いなかったからで ある。










「   でも? 「光達みんな」と、「星達すべて」は 同じで? 光の網の範囲が拡がった っていう認識で、いいんだよね ? ?」

 ベンチで 足をぶらぶらさせながら
そうみんなスピリット達に話し掛ける。


 そうなのだ
さっき この子達と 廻ってから。


 私の 中では「ああ そういうことなんだ」
その感覚が強く降りていて

 「星達」は「光達」なこと

 「星の軌道」は「星座」や「星の理」のこと

「すべてのいろを含んだ 透明」の私は
「どの星座の特性」も含んでいて
「それを使える」こと

だけどなにしろ「今」、この「最強の星周り」で。

 「私は 私の曲を謳い 先頭を歩くこと」

 「そう すれば視えてくること」

それを示して いる。


「   それが 。「宇宙せかい」?」

でも きっと「そう」だ。


 みんなが 「意味のないこと」を言う知らせる事はないし
 私は「問うて」「請うた」のだ。


だから「こたえ」が来るのは「必然」で。

 その「受け取り方」
   「受け取る いろ」

 それを間違えなければ。

それは「きちんと 成る」からで ある。


「   まあ。 間違い、もないし 遠回りか最短か、の 違いなんだけどね。」

 くるくると 

  楽しそうにスピリットと廻る
           カケラ達を見ながら

 そうも呟いて。


なにしろ その「状態」を馴染ませる為に。

先ずは
 ゆっくりと 「御旗」を 

  揺らしていたので ある。








 
 







 

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