透明の「扉」を開けて

美黎

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11の扉 神である ために

ありのまま

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「最大限表現する」とか
「可能性を発揮」とか
「余す事なく 網羅してゆく」とか。

 色々 思っていたけど。


「    ふぅむ。」


 多分 「私のやるべきこと」
  敢えて「べきこと」って 言うけれど

それは「ありのままであること」で。


 ただ「静かに観照して在る」、それは そうなのだけれど
 それは「黙っている」とか
    「ただ 」でもなくて。


 「恥ずかしい」も
 「悔しい」も
 「嬉しい」も「悲しい」も
 なんでも

 「感じることをありのままに 表現してきた わたし」、
 それでよくて

 「感じるまま ある存在していること」


「  きっと、「それ」が。 最大のギフトになる って こと。」

 それなんだと 思う。



 どんどん 削ぎ落とされると観えてくるけれど
「たったそれだけ」が 難しかった「これまでの私」

   「ただ 観て あること」
   「ただ 存在していること」


それは「変革期」の今
 流れの激しいアップダウンの中に 在り
 「世界理由が必要な場所」を観ていると
ずれるのは ある意味当然
 自然の成り行きでもあるのも わかる。


ただ それをそのまま流されるか
   自分の道へ 戻るのかの違いで
そもそも「世界はドラマを楽しむ為にある テンプレート」だからして
そこに「私の欲しいものは もうない」し
 じっと観ていると「癖で参加したくなる」、それは当然だ。


 だから 逐一 その「軌道」を修正して。

 新しい視点を適用し
 「自分のタイミングが来るまで」、
この「混沌の中を飛ぶ」「流れる」その 状態で 在ったんだ。










「じゃから、お前さんの仕事は「ただ世界と歌っていればいい」と。言ったじゃろ。」

「  確かに。  能天気なのが 私のいいところ。」


 ある日
なにか「人ではないもの」の いろに触れたくなって。

 訪ねた 白い森だけれど
開口一番こう言われてしまったから やはり私の「カン惹かれる方向」に 間違いはなかったと いうことだろう。


 そう この頃
「一人せかい劇場」の私にとって、その 長老の言葉は身に沁みて よく わかる。

 
  やはり この時代の流れの 中で。

 「ただ 真ん中に在り 緩やかに過ごしてあること」

それだけの事がどれだけ「せかいの恩恵になるか」、私は それをわかっている。

 そう「その部分」「全体の中の 調和」
その「点」が増えれば増える程世界は変わり、流れは穏やかに変容して行くのだ。


「  だからこそ。 「ありのまま」で、いいってこと よね。」


 たまに 自分でも
つい笑ってしまうけれど。

その「持ち前のファンタジーさ」が役立って
 私の周りでは今 常に「せかいが歌いある」し

 「もの」も
 「こと」も
 「空間」も「空気」も
そもそも「充満自体」が「歌いふるえある」のだから、それは時折「せかいオーケストラ」の様に エスカレートして。


 私に
  "ただ 「そうで 在れ」"と
        歌いかけて くるのだ。


 
 ただ 静かにしていると「浮いてくる 澱」
しかし「意識的に在る」と。

 その「対象物」が「くるりと反転して中身を出して
 「せかいの顔」になり、
  「いきなり歌い出す」
 しかも その歌は「もう の歌」だ。


そしてその「対象相手」が「物」ならば、その隣もハーモニーを重ね出して
 ついでに「建物」「周囲」
  「風」もコーラスに入り
そうして「空気」「その瞬間」「充満自体」が歌い出すのだから、私に 抗う術はなくて。


「   なんか。 もう、「笑うしかない」じゃん。」

 そう それなので ある。


 だから
少しずつ 纏ってきた視界は今
 「明度の上がった」
 「自然の まま」
 「ただ そうである世界」を 見せていて

重ねて視るのが上手くなってくると わかるけれど
 やはりこれまでの私は「澱が多過ぎて」
「視界に靄が掛かっていた」のだ。


  「見ている様で」「見て いない」
 そんな風に 世界を感じていた私だけれど
 それはやはり「程度が違うだけ」で
       「自分も同じ」で。


   "その 奥の 「また奥を視る」"

    それが 必要だった。


 だから
結局私も「その奥ほんとう」を 視る前に
 その手前の「景色」で止まっていて

その「時空」「瞬間」「次元」
 幾重にも重なる 「層」と
 「見えるもの」と「見えないもの」の「ごちゃ混ぜ」の中

上手な「区別」と「整理整頓」「視界調整」が できていなかったから。


「  確かに まあ。 「おんなじ様に ものを見ていて」「変わる」、わけがない。 だから「待ってるだけ」じゃ 視えないし やたらと混乱、するわな。」

 それなので ある。


だから 今
目の前にある「愉しげな景色」に対して
 「私は自由にレンズを変えられるし」
 その「視点を詳細ミクロへ絞れば」。


  せかいは「喜びを歌いある」し

 曇りが晴れてみれば「なんてこと ない景色」

 「ありのまま」「自然」「美しい景色」
 それそのものの 「景色本質」なのだ。


そしてそれは 
 私が ずれなければ
「その楽園へ在れる」、その事実を明示してある 結果世界

 私は 常に
    いつでも
    どこに あっても。

 "せかいに なにを

 それを忘れなければ。

「惑う」ことは ないのだろう。


その 「圧倒的 事実」に大きく息を吐きながらも
 ぐるり辺りを見渡して。


  カエル長老の 煌びやかな虹色に
 目を しぱしぱさせながらも

  「この景色」の「普通の有り難み」を
  深く息を吸い 飲み込んでゆく。


 でも。


   ああ 成る程 ?


「    ふぅん、「あれ」に似てる な?」

ここでまた糸端が 繋がったけれど。


 そう この前思った
 「あの美しいいろ金色」、「だけど普通当たり前

 それは これと同じで。


 「なんか おかしいな?」
 「違う」
そう 感じても「なにかはわからなかった」
その「変化した 感覚」
 これまで「特別だったもの」が「当たり前自然」に なること

 それがきっと「これ」で。

結局「これ目の前の景色」が「ほんとう真実」だから
 それは「自然」で「普遍的」
言い換えれば「普通」で「当たり前のこと」なのだ。

 「言葉」にすれば 少しずれるし
  軽く 扱うわけじゃないけれど。


本来 「それ本質」は
 当たり前の様に私達の周りにあり 
 使えるもので
 享受して良いもの
 
それがきっと「すべてはまるっと」の原理で
 「せかいはわたし」「ぜんぶだから満ちて ある」
 その「かたち」なんだろう。

なんか 上手くは 言い表せないけど。


「   フフ」

 だけど なにしろ。

きっと 今 私に囁かれあるものは
「そのまま」「ありのままで 在れ」
 「流れに 」「私達すべてに任せろ」それだ。


「 うん、 わかった。」

だから そうみんなに 返事をして。

 散々 こねくり回してきた自分の行動を 笑いつつ
  無駄ではなかったけれど「今 必要ない」
それも わかるから
 
 ふわりと吹いた 風に 応える様に手を上げて。

 ゴロリと 一面白の花畑に

  寝転がったので ある。






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