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11の扉 神である ために
ゆめ 蓮
しおりを挟む遠く
とおく
どこまでも拡がる 優しい水の色の 空間
ひとしずくの波紋もない 静寂の水面
空か 空か
境目が かろうじてわかる 幽玄の場
目の 前へ広がるそれは
きっと
私の なかにある 「真実の場」が 変化した「ところ」で
そこにあれば 「在ること」だけが 真理で
他にはなにも 「必要」のない 場
私はここが「白と黒の焔」「光の 対の玉」
それを廻して出来た場所だと知っていたから。
これが ご褒美なんだ
そう思って。
ただ 静かに そこに 在った 。
優しい 「みずの いろ」
どこまでも 透き通る
「透明」 「映す もの」
「混じり気の ない」
「だが すべてを含み ある もの」。
そのどこまでも透明な「みず」を見ながら
「何故 透明なのに 水色なのか」
「どうして 「あお」に 見えるのか」
そんなことを 思いながらも
その「なんにもない あお」それをただ 見つめる。
この 「心落ち着く」いろ
「静かな」
「心に 添う」
「いつでも 共に ある」いろ
だけどなにか
ふと 「欠落感」を 覚えて。
だけど 「心動かすこと」を せず
ただそこを眺めて いた 。
そうして
「なにも しない」「動かさ ない」
それをして 暫く。
すると
少しの「ふるえ」も なかった
その「水面」に ふと 「ゆらぎ」が視えて。
その「下」では
「それが 行われていたこと」を 知らせ
そうして更に
「ゆっくりと」「差し色」が 顔を 出し始めた 。
ぅ
わぁ 。
一筋の 「ひかり」から
「生まれ来る」「別の いろ」
「同じ波長の 違う ひかり」
「輪郭」から
「繋がる 線」へ
「点」から
「面」へ
「光の粒」から
「輝く いろ」へ 。
そう
そこには
みるみるうちに 「桃色の花」が
「形を現して」生まれ
その「堂々と咲き誇る ちから」
それを 。
私に 「示した」んだ 。
そして そのまま
流れに乗って あると。
その「充分である筈の」「ところ に生まれた」「新しい いろ」
それを まだじっと見つめある わたし
その 中へ 過る 景色が 観えて くる。
「白 だけでは」
そうして生まれた 「黒」
生んだ
創った
積み上げた
得てきた いろ
それは様々な角度から観れる いろだけれど
それと 同じ「反対側」の 様な
「対」の 様な。
「水のいろ」から 生まれた「桃色」
透き通る様な優美さと 儚さを持ちながら
凛と 立ち上がり咲き誇るその強さ
その 「美しい だけではない」様
その 「いろ」を ただ受けていたら。
段々と
徐々に。
それが「何故なのか」
視えて きたんだ 。
だが
しかし
そう
それに 勿論「理由」は ない。
それは「理由」ではなく
「必然」で
「ただ そうであること」
「理」「すべての中での 最善」。
「空が 何故 青く見えるのか」
その「こたえ」が 「人間が認識できる範囲の色 云々」では ない様に
「鶏が何故 朝に卵を産むのか」
その「こたえ」が
「光の影響でホルモンが 云々」では ない 様に。
そう
その「答え」は 「間違い」では ないのだけれど
「真実」の 「ほんの一部」を
「切り取り提示してある 部分」で
「こたえ」である「真理」では ない。
そう 結局 全ては
せかい
自然
すべての充満にとって
「ただ それが最善だから」それ以外の理由は なく
すべては「そうなるように できていて」
それが 循環であり
「せかい」で ある。
ただ それだけのことなんだ。
儚くも強く 美しい 花
一瞬の煌めき
生命の「生きる」スパン
その「生きる輝き」の 「スパーク」。
静かに美しく拡がる水の空間は 今
一輪だけであった 小さな蓮の花を増やし
ポツリ ポツリと
水の上には 「桃色の灯り」が 燈り始めて いる。
「 あの 。 そう「深海の景色」の ように か 。」
そう そうして
共に 。
「変容してゆく 自分」の姿も 知り
私を 取り巻く
幾重にも重なる白き衣
白銀の 光輪 膜 襞
「すべてを超えた」位置
「新しい 繋がりへ」と 掛かった 虹
「幾多数多の何故」「理由」「証明」
「形という檻」を離し
「すべてにとっての 最善」だけを視
そうして「着地した 点」それが 「ここ」で
ここまで 自分の足で 一歩一歩を
歩んできた私に。
"齎された ご褒美"
"受け取った 結果"
「そう 確かに ここが 私の場所だ」と。
""心底 納得できる 場所""
「もう これしか ない」と。
潔く すべてを捨てて
辿り着ける 場所なのだ。
結果
そうして 「すべて」は 「なるべきもの」に「なり」
その 「瞬間の輝き」を 積み重ねて。
「それ」は 編まれて ゆくのだ
そう きっと。
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