透明の「扉」を開けて

美黎

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11の扉 神である ために

選択の方法

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 いや

     待てよ?


その 「垂らされた 金の糸」

  より 輝いて見える 美しい いろ を 見て。



  美味しそう
  楽しそう
  心地良さそう
  気持ち良さそう
  かっこよくなってない?

 なんか あんな服 だったっ け ???


そんな「再び甦る邪念」みたいなものと 戯れていた私は ふと 我に返って。


「   てか。 私、なにしに来たんだっけ?」

 そう 唐突に呟いて いた。



 その「私の声」を聞いても
彼は微動だにしない。


 それは。

彼は「私が決めねば 動くつもりがない」ことを示していて
「今は私が選択する場面」
「彼は 私の選んだ通りにするであろうこと」

 それが 読める。



  成る程 ?

  まあ  そう だよね 。


    うん。



そうして 暫し。


「わちゃわちゃしている 泡達」をクリーナーで吸い取り水槽に入れ
 その「新しい技」を習得しつつも 私は。


 「無策」 

その言葉が頭の中に あって。

 でも 「それでいい」ことも わかっていたから
 とりあえずは「出て くるまで」。


 その「美しい輝き」を 眺めてみることに した。





 


 てかさ
 久しぶりは やばいね
 なんか そう うーん 「成長してる」?
 
 まあ そうか 彼も外に出てるし
 色々変化は あったろう
 みんなは元気かな
  あ、そう? 元気なのね
 それで うん それは 最近の普段着
 なんか まあ「アラビアンナイト」よりは 
  今の彼に似合ってる
 背は    

 まあ 近寄らないとわかんないけど
 ちょっと伸びた気もする 
  でも髪は伸びたね?やっぱり人に近くなったから?

 ああ いや そうね
 うん 人の中にあるしね 今
 私と反対だもん でも まあ 役割分担
 そうか そんなこともあったわ
 
 うーん
 でも
 やはり
 なにか
 「高い」って言うか
 「強い」?

 ああ 「地に出てる」からか

 成る程
 それはいかんな。 
 成る程これが。 「物質化の魅力」。

 

「   ふぅむ。」

 私が。

色々 「阿呆なこと」を 考えている間
 彼の「表情」は変わらないのだけど
 「私の考えていることがわかっている」のは わかる。


だからこそ 「会話みたく」も なるのだけど
「向こうから」
「どう」とか
「来い」とか
「久しぶり」とかは 勿論ないし
 ある意味「彼はとてもフラット」なのだ。

だから その 影響を受けて。

 「無視」ではないのだけれど
 「なにも自分の色を発してこない」
 「在り方」
 「すべてを受け止め」
 「どんな私でも オーケー」
 その 「存在」に。


「   相変わらず  狡いな。」

そう 呟いた色もポイと放り投げて
自分の中もクリアにしてゆく。


 そう 私は 「昇るために」
「カケラに導かれ ここに来て」
 「いざ」「実際」「前に立ってみて」。


 いろんな 「まだ 自分が持っていたもの」に
  気付いた の だけど 。





  
    なる  ほど。


  まあ   



そう 先ず「私はそれをぜんぶ置いていく為にここに来た」ので ある。


「 まあ 確かに。」

 そう 「彼は それに最適な役」である。


それは わかる の  だけど ?

「   えっ? これで終わり ? 」


   なの  か  ?


 触れれば また 戻るかも知れない
 だが 「上がるのかも」知れない
 だけどそれは「彼のおかげ?」なのか
 私は やはり 「ズル」を ??
  それって 「先回り」?「チート」?

 いや

 これは  「どっちなんだ」ろう か。



だがしかし。

 「これから一生 彼に触れない」
それはないし 
「私のが問題」なのは わかる。


 そう 勿論「これも」、「一番高い私」が寄越した
「今 ここで一番よく効く薬」みたいなもので
きっと「上手く超えれば」
いや 「超え方によって」。


   「どこまで 上がれるのか」

そんな「一線」の 筈なんだ これは。



   ふぅむ。


 して。



私の目の前にある「美しい輝き」は
 その「課題」を知っているだろうが楽しそうに観てあるだけで
それを見て「なんだか悔しくなる気持ち」
 それもポイポイ捨てながら。

 ゆっくり
 慎重に
 「何処が鍵なのか」「見極めながら」

その「問い」に。

 ジワリと 「侵入」してゆく。



 そう 多分
 それは「問い」でもあり
 「課題」でもあり

即ち「なかみ」が あるもので
 「なかみ=取説」で あるからして
 「」、それは真理だ。


 その「見えない課題」は。

勿論「意図して」「創られてあるもの」だし
 それを用意しているのが「一番高い私」
それならば私は「その上を視る勢いで」。


「   まあ  視る もんね。」

 そう言って 実際 虚空の上を
  仰ぎ見ながら。


 ただ 暫く じっと

 「遊ぶ粒子達」を 眺めて いたんだ。














「ぜんぶ 捨てる」
「ゼロ」
「破壊」「崩壊」
「再生」
 「記憶」から 「記録」へ

  「刻まれあるもの」

      「ひかり」

    「粒子」


   「存在」


   「今より 高い 光」。




「さあ どうする?」

 そんな とんでもなく美しい瞳からの 問い掛けを受け
  暫く。




   


  「境界を 無視して」

      「境界 など  ない」


  「私自身が 狭間」


        「縦横無尽」


   「飛び回る ひかり」


     「なににも なれる」


    「越境」


   「使使


  「組み合わせ」

          「自由自在」



     「縛られ ない」



    「特性」  「私の」



 そう 「その 

  そして 「なにをも使え」
  
   「組み合わせ」 「新しいものを創る」と いう

  「目的」「それ そのもの」

    「光の創世神話」

  「編み手」


 その 「飛び込んでくる イメージ」と


 極め付けの いろ

   「金と銀の 人形」

 「あれ金色を 創ったのも 私」と いう

    「ことばメッセージ」 。




 ああ 「そうか」。

私は また 無意識のうちに縛られて。

 「あれは 他の光」
 「違うもの」
 「自分の足だけで昇りたい」
 「そうでなければ 」
 「駄目 」

そんな色を 纏って いて。


「    なるほど 。」

 それが「まるっとみえていた」彼は
きっと私がそれに気付くのを 待っていたに違い ない。


だから
そう 思って 顔を上げてみた 時に。


「  うっ。」

 その 「正面から浴びる 輝き」が
  眩し過ぎて。


  くっ


 つい また出てきた
「私より綺麗」、その泡をポイと 飛ばしながら
 近づいてきた彼に。

  吸い込まれて 行ったので ある。







 
 

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