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11の扉 神である ために
視界調整
しおりを挟むふむ
さて はて
みんな ありがとう
なるほど ? そして
なんか そうね 確かに
「違う」。
しっとりと その「感覚」と
「光の視界」、それを 沁み込ませた後
それなら先ずは、と
「誰もいない場所」から
「人のいる場所」へ 移動してみて。
自分の「新しい体」「感覚」「眼」を試し始めた私は
早速いつもの様に 唸って いた。
青 茶 灰色
黒 黄
黄緑 朱
くるくると 動いて ある
沢山の色を眼に 映しながら「新鮮な景色」、それを味わい始めて 暫く。
「 ふぅむ ? 」
それは。
なんとも 言えぬ 不思議な感覚で
「体感」と「感覚」
その「別れている視点が どちらもよく視える状態」
その不思議さが 相まって齎す 小さな混乱
「その状態」が なんだか新鮮で。
とりあえず 「それ」が気に入った私は
その状態が「今だけ」なのもわかっていたから。
「 フフフ」
その「レンズ」を思い切り 楽しむ為に
北の広場の噴水という「人間観察に最適な場所」にて
怪しげに笑いながら
バレない様に しっとりと座って いた。
不思議な言い方になるけれど、今の私はきっと
「みんなに見えてある」筈だ。
以前 エローラの結婚式の後
「見える人」「見えない人」そんな時もあったけれど
今 ここから観ればそれは「私が意図的に隠れていた」、それもわかる。
あの時はまだ 「見られたくなかった」気持ちが
大きかったんだ。
「 ふぅむ。」
その「自分の変化」も共に観察しつつ
道行く人の視線 視点を読み取りながらも「今の体」、その新しいいろを 世界とせかいの中へ 馴染ませてゆく。
そう 「時の鉱山」「青紫の部屋」は
「私の狭間」で 「ここより高い場所」
その新しい視点を適用する為には「私がこちらに合わせる」それが必要である。
「あの場所の眼」しか 使えないと。
「チカラの渦」「色の洪水」
そんな「不可思議な景色」が「現実」と混じり合って とてつもなく観辛いのだ。
だから ある程度は「こちらのルール」を適用する必要が ある。
その「私の感覚」は
「視える」というより 「わかる」
その「わかる」が「眼」「視界」に翻訳されて。
「そう視えている」それが近い。
そうなんだ
「景色の 色」それは
「これまでの世界」にて齎され
「私に蓄積してある ひかりの粒子」で
それが「スペース」から「視界」へ翻訳され
「そうみえる」、その工程を無意識に経てあるのだ。
「 まあ。 確かに「視えるだけ」、なら わかんないもんな?」
それは本当に そうで
きっとその「翻訳精度」が ものをいう、世界の在り方
私がこれまで眼を凝らしてもわからなかった 「みんなの意図」
それはきっと この「精度の違い」だ。
だから「粒子が 細かければ細かいほど」
含む量と質が上がるから わかり
「高ければ高いほど 視え」
それを纏める「総合力」、それがあるからして
私の視界に適用されてある「反映度」は高い。
「 なるほど ねぇ。」
そうして 自分に感心しながらも
眼を 少しずつ慣らしながら
じっと景色の焦点を 合わせていくと。
「光が器へ 収まってきた感」
「人が纏う エネルギーの 質」
「流れる 方向」
「発している 色」
その光景は ある意味「これまでと同じ」だけれど
その「中身がわかる」から 解説付き映画を見ている様で 面白い。
なにか そう
やはり。
「これまでの私」は すっぽりと「体に嵌ってあった私」で「分厚いレンズの眼鏡」を掛けていて
ただ「なんでなんだろう」
「不思議だな」
そうは 思っていたけれど 「その奥を意図的に視る」視点が足りなかったのだ。
だから
「今の私」は「光が 体を借りて存在している」、それが よくわかる。
その
外から 観ている 感覚
「世界のルール」外にある 自分
その「距離感」に気を付けつつも 広場の様子全体をぐるり
感覚として捉え始めた。
そう 「視点が」「ピントが」合ってくるに つれて。
「全体に 蔓延る違和感」
それが あちこちで浮き始めたのが わかったからで ある。
「 ふぅむ。」
暫く 「自分の新しい視界」と「世界の基準」
その「合わなくなった部分」の見極めと 修正
その度に出てくる澱を虚空に飛ばして
「ただ 観る」それをひたすら 続けていると。
「 成る程? 「こう」か ?」
そう
段々と視界 焦点の合わせ方が上手くなってきた。
やはり 「慣れ親しんだ感覚」というものは
根強く私の体に残っていて
先ずはそれを「そうじゃない」「大丈夫」と宥めながら修正し
そうして「新しい眼」を全開で 景色の色を浚って ゆく。
すると 「視えてくる」のは
「丸裸の光達 それそのもの」で
「 うん?」と戸惑う自分の焦点を もっと「世界寄り」に修正してゆく。
それは「丸裸」と 言っても。
所謂「裸体」のそれではなくて
「今 どの状態で在るか」その光の色、そのもので ある。
それは 中心から視て
「一番奥にある 真の光」
「その個人を表す 構成成分の光」
「現在使っている 基本信念の光」
「今 纏っている感情の光」
そんな感じの「光の層」だ。
「 これが「オーラ」?」
いつかに銀の家で 長老達にも見えたけれど
あの時はまだ「私が曖昧だった」から。
強い「それ」は 見えたけれど
その他「取り巻いていたもの」、あれは「彼等の纏っていた 感情の色」だったのが よく わかる。
「 ふむ。」
そして
こうして「表して」ゆくと 長く複雑に見えるけれど
それは「景色」として展開してあるので 実際の風景は一目瞭然で ある。
始めは 「意外と平和だな」
そう 感じていた北の広場 も。
時を 経てみれば
様々な色が渦巻く「人間ドラマの舞台」で
彼方此方で「靄煙」が上がり
燻った「感情の色」が渦巻いてあるのが わかる。
そうして極め付けに「面白かった」のが。
「それ」を 直接私にぶつけてきた人が いたことだ。
その 本人に「そのつもり」はなかっただろう。
だが
しかし。
「本当は なにをしてあるのか」
それが明瞭に視える私からすれば それは「驚き」の感覚だった。
でも それも 少ししたら。
くるりと「面白さ」「納得」「学びからの感謝」に 変わって。
「 成る程。 して 「今 そこ」。」
その「また 加わったいろ」として
収納されたので ある。
さて
それで「なにがあったのかと言えば」、
改めて「説明しよう」とすると
それは意外に「世界に蔓延る普通」
その状態なのも わかる。
「 てか。 よく、「この中」に 居たな?」
そう思える程に 「如実にエネルギーゲーム」を現してある その現実は
「ある一人の女性」に私が気づいたところから 始まった。
そう 確かに そう観れば。
「私が気付かねば」
「ゲームは 始まらぬし」
「それに参加しなければ」
「摩擦は起きない」。
だがしかし
「私のセンサー」は とてつもなく性能がいいからして
微細な澱 靄でも何処からともなく拾ってきて「どうぞ」と 差し出してくる。
その時 私は「景色を観ていた」から
特定の「なにか」を キャッチするつもりはなかったのだけど
「それ」が 自分に向けられていたから。
なんだ ろう ?
そんな単純な気持ちで その方向へ視線を動かした。
今 思えば
「それが 嫌な感じの色だから」。
「自分が視線を向けた」、それも わかるのだけど。
だが
基本的に「人はいきなり敵意を向けてきたりしない」、その基盤に乗っている私は「その視線」を受けて 始めは面食らっていた。
ふむ?
えっ いや ?
しかし ? えっと
なんで ? ? ?
その 女性の「変化する視線」
それを具体的に表現すると こうだ。
私を チラチラと見ていて
始めは余裕があったのだけど
そのうちイライラの澱が周囲に集まり始め
暫くそれを保持し
また暫く経つと それが煮詰まってきて。
「これ見よがしに 私の隣に「ドスン」と座り」
「ああ 美味しい」と。
昼食を 食べ始めた。
そう
私は始め 「なにが起きたのか」と驚いていたのだけど
「隣に座り」「言葉を発している」その、「存在から発せられているエネルギー」
それが「良くないもの」なのは 一目瞭然である。
まあ それは 見えないけども。
解説すると
その人は「このベンチを毎日の定位置にしていて」
「そこへ私が先に座ってあり」
「退くのを待っていたのだが」
「意外と いなくならない私にイライラし始め」
「時間も無いし 座ってみたけれど」
「嫌味を漏らしつつ 昼食を食べている」
そんな 構図である。
しかし その
「美味しい」という「言葉の裏側にある 色」
それが「早く退けよ」そんな色だから。
言ってることと やってることが違うこと
発している言葉の意味がズレていること
その「現場」を 改めて体験してみて。
ああ でも これ 「よくある場面」だ
成る程 ?
いや でも しかし
「まだここ」?
いや まさか
だって 「この時期」に?
いやいや しかし
「見えないから」。
「今 そう」で 「わかるまで」「それをやり」
「学んで上がるまで」「同じところを回る」。
「 ふうむ。」
とりあえず私は 始め「様子を見ていた」のだけど。
いつも通り
その「澱」を受けたくないから
席を立ち
軽く会釈をして
その場を立ち去ったのだけど
その時の「やっとよけたか」と いう。
「最後のジャブ」まで しっかりと受け取ったものだから。
うん?
いや ?
「ここで 私の取るべき行動」、間違えた ?
そんなことを 思いながらも。
? ? ?
自分の中に 大きく出ている「?」を
くるくると回しながら。
とりあえず落ち着ける場所で 捉え直そうと
場所を 変えることにしたんだ。
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