透明の「扉」を開けて

美黎

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11の扉 神である ために

創世

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 はじめに 「空」が あった。



「  みたいに。 始まるのか、しかし そう「私にもうテンプレートは要らない」。」

なんだか 焦点が 拡がり始めてから。


 私の フワフワくんは

   いや それは「カケラ」なのだけど
 「カケラ自体」が拡大 軽く 「上がって」いて
  なんだか「フワフワして 拡がってある」
  そんなかたちに変化している「フワフワくん」と。


「  ふぅむ。」

「創世神話」について 遊んでいて

 でもそれが「何気にいいヒント」で。


「  やはり、君もやつらせかいの回し者か。 いや、てかやっぱり 「創世神話」なら そうか。」

 ぶちぶち言いながらも その「いろ」が示してあることが
 面白くて 辿って ゆく。


そうなんだ 「せかいとわたし」その「密接感」が深まってくると
 みんながあちこちの方向から「最善」をあれこれ囁いてくるからして
まとめ役として真ん中の椅子に座っている私 は 「ただ 座っているだけなのに忙しい」そんな状態でも ある。

 だけど その「みんなからなのヒント」を
 順次拾って 「成る程」と 「わかる瞬間」は
 単純に面白くて楽しいし
 なにより「すべてにとっての今の最善」、それを
 のだから 
 これは本当に私に向いている場所役割だ。


「  成る程 ねぇ。」

 そう これまで
 「そうじゃない」 「そこじゃない」
 そう思っていた部分が「自由にできる」
その開放感は 大きい。


「    ふふふ して。 んで? みんな、待って。 なんだっけ?」

それに ここにいると脱線しても 気を散らすものがないので早い。

「   なるほど、そうね。 」


そして
 新しい 「フワフワ達」が

   「いろんなバージョン」で 示してあるのは

  「神話」「伝説」「その なかみ」
  それで


 そう
「創世神話」なのだから 「世界が滅び」「また興り」「創られてゆく」

それは確かに そうで
 だから今
「世界」は「見えない側」では「どんどん崩れていて」
 「表は 揺れてあり」
「裏側ではが構築されている」
それなのだ。

 が しかし。

「そう、その「裏側」が 無数にあって 「乗ってる基盤によって」、行き先が違うから。 結局、「世界」で遊ぶ人は遊べるし みんなそれぞれで 私は光の創世神話を創れる、 ある意味それも 」

 そう 「どれがいい」とかでもなく
 個々の 選択


「   ふぅむ?」

でもきっと 多分。

 「私の焦点」が定まらない理由は
その「立ち位置」の所為で 自分がこんがらがっているからだ。


「基盤の違い」、それは はっきりとわかるとしても。

 「その せかいに居る側」と

        「せかいを 創る織る側」

 「その立ち位置も違う」、それをわかるのが  

  「今 ここ」それだ。


「織り込む側」、それは勿論 「沢山のいろ」があるだろうが
それはどれも「本質の光」で あるからして
 「よく馴染む」し「絡み合える」「編み込める」
 「共に織れる」もの

「 光の基盤に乗って これから自分の色を探す」
その光とは同じで違うものだ。



「こういう言い方だと ややこしいな。」


 そう 「今は違う」けれど「本来は同じ」

きっとみんながその「安心の基盤」の中で 全体が徐々に上がり
そうして「せかい」が上がりながら拡大して
 「結局まるっとひとつ」に 戻る

それをやるのが「光の創世神話」だ。


 だから 今は その「序章」

「破壊からの再生」、その 一番揺れるところ
 なのである。


 だがしかし
「フワフワ達」の示してあることは
「それだけではない」と 私の真ん中が言っていて
 「まるっとひとつにとっての 最善」
それにはまだ「なにか」が足りぬことを 囁いてくる。

「   う~む。 そうね。 でも、「そこに居るだけ」って 言うよりか。 やっぱり、「せかい」は同じなんだから「編み込まれゆく 仲間」?では あるよね ??」


 私の頭の中が 混乱し始めた ところで。

何故だか「水槽の中」が わちゃわちゃと騒ぎ始めたのが わかる。

 様々な色の泡達が つるつると回り 絡み合って。
声が聴こえる訳ではないが、なんだか騒いでいる様に見えるのだ。


    ?  ?  

そう、「水槽の中身」は 「世界へ没入する時に搭載する「感情」」で あり
 私が今 「自分の粒子細胞」から 取り除いたもの

 それが。
  なんでか 今。

水槽の中、「あーだ」「こーだ」と。

 「予言の内容について」、わちゃわちゃしているのだ。


「    てか。」

 「聴こえなくとも」わかる。

彼等は それぞれの「色」に沿った「意見」をぶつけ合っていて
だけどそれは「私から取り除かれた色」だから、「世界に在った場合の 私の予測内容」なのだ。

 私は なんだかそれが面白くて。

 とりあえず その様子をじっと眺めていたんだ。




 



恐怖「白になるって みんながそこから創世神話にジャンプできるくらいだから、「世界の時が止まる」とかじゃないの?それって死ぬのかな?」

悲しみ「どれだけ酷い目にあってきたとしても。立ち上がってきたし、だけど またあの時の様にみんなが飲み込まれて行くとしたら。耐えられないかも知れない。」

疑い「でもさ、結局何が起きたって みんな変わらないからもっと大きな事が起こるんでしょう?だから、また同じで。結局 箱舟に乗って逃げるのかもよ。」

心配「どうしよう どうなるのかな?やっぱり「無に帰す」?それなら彼の所に戻ったほうがいいんじゃない?みんなにどうやって用意してもらう?」

諦め「結局どうにもならないのなら、とりあえずなるようになるよ。私のする事は 何もないし。もういいんじゃない。」

軽率「いいじゃん、この機会に「予言を逆に使って世界を一つに繋げ、上げる」とか言って。バーンと石を使ってさ、「光の創世神話」を撒けば、いいんじゃない?それで「神」やればいいじゃん。」

 「でもそれじゃあさ 」
 「ていうか勝手に「何か起こって」「終わる」んでしょ?」
 「先導すればいいじゃない」
 「青の少女、やれば?」
 「何が起きるのか、それによって違うわよね?」
 「島が崩れるとかだと 難しくない?」
 「全部の嘘がバレて。長老達が失脚。」
 「それは普通にあるよ」
 「祈りの先が問題じゃない?」
 「そもそも、どっちに気付くのかな」
 「だったってこと?」
 「そんなのみんな知ってるんじゃない?」
 「いや、それ「見えない」から みんな「今 ああ」なんでしょ」
 「じゃあ 「本の中」だって 気付くか。」
 「でも「テンプレート」だって気付かないと」
 「その後? どっちが先?」
 「それ、人によるんじゃない?」
 「なにしろ「大き過ぎない山」を超えたいのよ」
 「それはそうね」
 「だから みんなに知らせたら?」
 「でも「それ真実」が
 「あー、だから それが見える様になって  」
 「そうそう、「それが起こる」んだよ」
 「どうだろうね クテシフォンも大分ショック受けてたし」
 「その度合いも人によるしね 」
 「どうだろうね」
 「どうだろうか」
 「どうする?」
 「出るしかないんじゃない 」
 「だって ここにし」
 「そうね」
 「導かなきゃ」
 「そうそう 」



 てか  なんか  うん。

私は ずっと その「泡達の会話みんなの話」を 観ていて。

 それが 「自分の色を含んでいるから」
 言っていることも 凄く わかるし
 頷いちゃうし
 「成る程 そうかも」とか
 「そうしようかな」とかも 思うのだけど。


「   でも。 なんか   そう、「なにか」が 」

   「違う」。

 そう「ちょっとずれてる」んだ。


それは 「ちょっと」なのか
「そもそも」なのか、わからなかったけど。

 その
 「自分が本の中に在ったならば 如何にも言いそうな」言葉達

 それを「客観的に観る」

そう することで。

  自分に
    湧き上がってくる なにか

その「ホンワリとした いろ」
 それを「知る」為に。

少し 水槽から目を離して 青紫を見上げ始めたんだ。


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