透明の「扉」を開けて

美黎

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11の扉 神である ために

裏側であること

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 そう それは「裏側」「それそのものであること」
 
 それで

 言い換えれば「せかいの言いたいこと」は。


「私の 視点を上げろ」
「見方に 慣れろ」
「粒子を 読め」

 そういうことなんだろう。


「  てか。 確かに。 でも ハードル上げてきたな?」

 そう 部屋に向かってぶちぶちと言いながら
 私はその「手元にある本」が 自分に馴染みつつあることにも 気が付いて いた。

  いつもの 様に。

 「沁み込んで」「解凍され」「粒子が」
  「私に洗われ」「織り込まれる」

 それを 身をもって 体験中で。

 体は ないのに おかしな感じだけれど
 わたしがせかい であるからして
 せかいが私と本格的に 馴染み始めて。


   より 「高い光が織り込まれてゆく 感覚」

  「外側にあった ひかり」

       「粒子の 大きさの違い」

 「光の 強さ」
        「濃さ」


 それは「物質」ではないから 「測れず」
 表し難いけれど
「じわじわとより高い位置から織り込まれてくるひかり」で
 だけど 「それもぜんぶ 自分せかい」だから。

 感覚としては 「思い出す」
  「拡大している」「上がる」「戻る」
 「還る」そんな感じに 近い。


 始めは「えっ そうなの ?」程度から。

「ああ 成る程 こうなってるんだな」
「うんうん わかる」
「あー そうだよね」
「そりゃそうか」
「成る程 それで ? こっちは ?」

 そんな感じで「馴染む」新しいせかい

 それは「新しい視点」「視界」を獲得した私の眼と 
 「また更に変化した この部屋の性質」も表していて

 とりあえず私はその新情報を 自分に取り込む為に。

 再び ティーカップを 手に取った。

 そうして ふと 思い付いて。

 「1の扉私の世界」で お気に入りだった
 「お土産のスイーツ」を「ホイ」と出してみて
「成る程  やっぱり か。」
  そう ひとり納得しながら。

「お茶の時間」に する事にしたのである。








「     ふぅむ。 成る程  ねぇ~ 。」

 じっと 「予言の書」という「混沌の」を 眺めて暫く。

 私は いろんな色が 自分の中で落ち着いてきて
 ついでにそれも 水槽へ入れながら

「せかいの面白さ」それについて ひとり
  唸って いた。


 だって それは
 「1の扉私の世界」ももれなく「物語テンプレート」で あり
 「どの扉とも 同じ位置」で
 「裏側から観れば どれも物語ストーリー

 そして 「せかいはまるっとひとつ」で あるからして
 「予言の本」であるこれも「せかいの一部」
 形としてここに見せる為に「この姿」であるだけで
 「本当は ぜんぶ繋がってあり」
 「勿論 私ともひとつ同じ」であるからして
 私は 「これを 改編可能」

「自分の好きな様に編むことができる」
   それなので ある。


そして 面白いのが「それが わかったところで」。

 「私のやること」は 変わらないし
 「青の少女の予言」に対して 
  それしか ない。

だけど それが「視えること」「わかること」によって。

 私の「可動性」は 格段に上がるし
  「自由」であること
     「無限裏側を適用できる」こと
 なによりも
 「自分自身が 裏側であること」それを。

ようく 認識できる様になった それが 大きいのだろう。



「    ふぅむ。」

 だが しかしそれもまた「必要なステップ」
それには違いない。


「なにこれ わかんない。」そう言って 放り出すことを せず。
 「絶対 わかる」「視える」と 目を凝らす
私をようく、わかった やり方

 私の「一番わかりやすい方法」
   「タイミング」「場所」

それを踏まえての「せかいの提示」

 それは「世界」にある時
 「サインに気付くか」それに似ていて

勿論「こちら側」に在る分 それは「あからさま」だけれど
「拡大方向」
「光の基盤」
「可能性の場にある 翻訳能力」
それがないと 「適応」「対応」できない。


「  まあ。 そもそも「そうひとつ」でないと ここには 来ないか。」

そう納得しながらも 食べ終わったスイーツのお皿をじっと眺めて。

 「やっぱり 世界せかいって 面白いな」

そんな 呑気なことを 考えていた。



 






   「無限に 粒子の拡がる せかい」

 その 「粒子」は 「物質」ではないからして
  勿論見えないし 触れられない

  だが しかし。

 「世界」という「物語の中」へ 入ると
 それは「形」を持ち 触れられ 「体験し」「遊べる」。


「    ふぅむ。」

 お皿を眺め始めて 暫く。

私は「そもそも」について 考えていて
 あまり「考えたくはなかった」が しかし
ここへ居るとどうしたって「焦点」は
 デデンと居座る「予言の書」「光の創世神話」「古い本」

 その三つと この部屋の変化
 その程度しか ない。

まあ 「視界」を拡げようと思えば それは そうなるのだけど
 そう 「展開が早くて」。

少し 馴染ませる時間が欲しかった私は わざと焦点を定めずにいたのだけど
 それを 邪魔する様に。

 「粒子達」は 

   「ほら」  「それ」

  「これ」  
        「こんなふうに」

 そうやって
私を唆し 舞ってあり
  その 「ゆらぎ」を観ていると。

「私が 光の創世神話を紡ぐ為に「これ予言の書」が 出てきて」
「そこには 必要が 描かれて含まれてあり」
「それを利用して 」
神」それを やり


   "世界に自分を 織り込む"


 "全体での 自分の位置を果たす"


   "すべてを含んで まるっとぜんぶを やる"

それなのが 視える。



「   うん。  なんか  それは わかるんだけど。」

 そう「せかいはわたし」
それが大分沁み込んできて 私は以前よりもずっと
「自分がせかいに充満することで成せること」
それが拡大しているのは わかる。

 だけど その「翻訳」が まだで。


「   ?「形として 神」だから うん?」

そう 「世界に在る為の」処置 方法 やり方
 上手い 「世界への織り込み方」が まだ視えないのだ。


 「世界」「私」「せかい」その 間で。

どう 自分を上手く使えばいいか
 それがわからないと 行動できない。


「  ま、その為の 時間、場所、みんなからの応援だし ふむ。」

ここは確かに「絶対的私の味方空間」で
 「なんでも使えて」
「万全の準備をして」
 「世界へ 出てゆける」、そんな場所なんだ
だから。

「  この 、なんか まだ見えない。 微細なずれと 澱を 降ろして  うーん。」

 そう 
まだなにか 何処か ずれているのだ。
私が。

 だから 「ピタリと嵌まらない」し
 「せかい」が私に 添わない。


「  多分 「視点」?いや 「立ち位置の把握」と「駒の配置」だな。」

 まだなにか
 「私の中に枠」があり それが見えないせいで
 「全体像」「光の創世神話私の物語」が
 上手く 創れないのだ。


「   。」

 それを 考えようかとも 思ったけど。

「いや。」

 そう 歩いていれば それは「足に当たる」。

だから
 私はひたすらリラックスして。

 お茶を飲み なんなら ご飯も食べて

  この空間を散歩し
  
    光で彩られてきた この美しい部屋を 堪能して。


「それが 成るまで」待つのが 最善だ。


「   なら。 とりあえずは 散歩しよう。 てか、一回出れないのかな?」

そんなことも 思いながら。


 でも
    「私の空間」だから 出ようと思えば
 
   出れるって ことだよね  ?


そうふと、感じて。


 さて どうしようか

 「なにが」「観たいのか」。

それを くるくると検索し始めたんだ。





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