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11の扉 神である ために
拡大した物語の全体像を俯瞰する
しおりを挟む「伝説」
「歴史」
「伝記」
「図鑑」
「星図」
「日記」
「研究結果」
「物語」
「遺書」
「記録」
「記憶」
「形であるもの」と
「かたちでは 遺らなかった もの」。
その 「すべてがある」この 場で。
私は ただ のんびりと座って いた。
そう 「まだ することがわからなかった」からで ある。
「 てか でも 「すること」なんて なにも、ないんだ。」
そう
それも「真理」で ここには「すること」もっと言えば「すべきこと」
それは存在していなく
「私のやりたいこと」
「やっていくこと」それしか ない。
だから 手元にある本もめくらずに
まだ 壁の青をボーッと 観ていたのだけど。
ふむ。
そう ふと思い付いて。
私が辿ってきた「1から9までの扉の本」
それを見てみようと 思ったんだ。
「 へぇ。」
なんだか間抜けな声を 出しているけれど
それらは「私が」「思うと」
フワフワと「テーブルの上に出てきて」
きちんと上から順に「1」~「9」まで重なってある。
それを躊躇なく手に取ると その 中には。
やはり思っていた通り
それぞれの扉の
「これまでの世界の歴史」が描かれてあり
それは しかし
「私が通ってきた道」、所謂「改変後」でもあって
だがしかし
「私自身は いない」、そんな内容となっている。
なんでか わたしは いない
その「事実」に。
「 成る程な。」
すんなり 納得していたけれど その「理由」は直ぐに言葉にできない。
でも 少し 待っていると。
「ああ なるほどな」
そんなカケラがチラチラと降ってきて 私に「そのこたえ」を齎した。
「 成る程。ドラマじゃないから。」
そう それは 上手く説明できるかわからないけど
「私が 青の部屋にいるから」
「ここまで辿り着いたから」
「私自身が不確定要素だから」
「可能性の光だから」
「変わる余地があるから」
「いつでも改変できるから」
その「すべての理由」を含み
更に拡大もできる「今の私」を 示してある。
「 ふむ。」
そう
きっと もう「私の登場する物語」は 「光の創世神話」へ移っていて
「他の扉での私」は「名もなき光」なのだ。
だから
なんか
なんと言っていいか わからないけど。
"完全に ここへ
在ることが できている"
それなのだと 思う。
だって 多分きっと。
この部屋にある「どの本を読んでも」、私は「主人公ではなく」
「「読み手」」で 「感情」「感覚」は水槽の中へ入ったまま、楽しむことが できて。
「ひとつ」が終われば
また「次のひとつへ 移れる」、それで
それはしかし
私がずっと読み手であり
幾つも物語を変えてきて
欲しいいろの光を揃え
「今ここに在り」
消えることはないことを 。
"顕して ある"のだ。
「 。」
そうなんだ
唐突に 気付いてしまったけれど。
「知っていた」けれど 「わかってなかった」
「わたしはせかい」で「光であること」
だが しかし。
ここへ来て はっきりとわかる
「わたしは死ねない」ということ
そう
なんだかおかしな言い方だけれど。
当たり前に わかっていたつもりだったけれど
やはり 落ちては いなかったのだ。
「 そう 「私は 死ねない」。」
口に出してみると
はっきりするけれど。
"今 境界を超えた"
それがわかる。
今 私は 「完全に」「青の部屋へ居場所を移し」
「以後 ドラマへ戻ることはない」それが 知れる。
そうなんだ 私はこれから 本当にやりたかった「光の創世神話」、その 「主人公」を やるのだから。
「 ふぅむ。 しかし。 「光の創世神話」は、「全員が主人公」、だからな。」
そうは言いつつも
「せかいの規模が違う」そうも思って
くるりと戻る。
そうして。
少し 「回して」一度「自分の状態」「状況」「今 どうであるのか」それを俯瞰してみる。
「 ふむ。」
確かに「体に戻れば」。
「多少思い出すこと」はあるだろう。
きっと「物語」、その 「中に入れば」「私は体を持ち」
それは「即ち 水分を持つということ」で
あの「水槽の中のいろを多数含む 体」
「それになる」んだ。
「それ」が 「感情」「色」で
「可能性の領域」にそれを加えることで、「楽しめる」「味わえる」「どっぷりと嵌り 体験できる」ドラマ
それが「既存の 物語」だ。
だけど。
その「感情」は ある意味「可能性の中のスパイス」でもあって
「すべてが予定調和」「最善しか選べない」ならば
それはそれで「せかい」は拡大しない。
なんでか わかんないけど。
多分
きっと
その「人間の「感情」」
「ひとりひとりが 持つ 独自の光」
それが 持つ
「不確定さ」「矛盾」「意味不明なところ」「面白さ」
それを。
きっと もっと 「光の方向」に
向けられれば。
「せかい」は もっと楽しく 拡大できると 思うんだ
そう 「子供の想像力」「好奇心」そんな感じで
使えれば。
「 でも。 それって どう、やるんだろうか。 てか 「私はなにもしない」いや「働きかけない」、しな。」
ああ
でも。
そう 少し カケラを回して気付くけれど
それは 「これまで」が 「古い基盤」だったからで
これから「矢印の先」は「光の基盤に乗ってあれば」、確実に拡大方向へ 向く。
そうなんだ
「私が開く本を 間違えなければ」
いや
「私が「いろ」に 濁りを加えなければ」。
もう 「せかい」は 縮小しない。
「 ふぅむ。」
そして。
私は もう ずっと「この部屋」に居て
「読みたくない本は 開かない」
というか
「読みたくない本」は
この部屋にないのだ。
「 ふ~む。 ?」
だから それをまた わかるべく。
再び ゆったりと椅子に座って。
「お茶でも飲もうか」
そう 思っていたので ある。
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