1,417 / 1,684
11の扉 神である ために
物語
しおりを挟む「物語」は。
私にとって 「他の世界へ行く 鍵」「扉」で
だからいつも「本の中に入ると」。
外の音は なにも聞こえなかったし
呼ばれていても 気付かない
そんな 子供だった。
そう
ずっと ずっと 前
小さな頃 から。
「 成る程、そう なのかもな。」
腕組みをしながら 本棚の前に立って 暫く。
「次元を 渡る」
「空間へ 飛び込む」
「あちらと こちら」
「充満の中」
「出て来る 「現実」」
「「入ってゆく」 無限のせかい」
その 「自分のやっていた行為」が。
「まんま」「渡り歩くこと」
それなのだと知れて 私は一人
酷く納得 していたんだ。
「 だからか 。 そうね 。」
そう 人によって「その深度」は違う。
私は 自分が単純だから「そう」なのかと思っていたけれど
ある意味それも才能なのだ。
「他の次元へ 入り込み」
「別の空間を体験する」
その「いろ」
「密度」
「幅」
「温度」
「匂い」
「湿度」
「感触」
「空気」
「時間」
「瞬間」
それは「ウェットスーツ程度の 密接空間」から
「世界の果て」まで 。
どんな 「空間も実現できる」、「無限のせかい」で
だから私は物語が好きで
それに入り込み
今もこうやって。
「自分で」「自分を展開して」
「次の物語を創ろうとしてある」のだ。
だから。
「私が 読みたい物語」も「読みたくないもの」も
「ありとあらゆる 物語がある」、この青い部屋には
"私の物語"それがあるに 違いない。
それは 「オリジナルストーリー」とも 言えるもので
「進むべき 道」そう言うと少し違うけれど
「純粋な私の物語」 それである。
「なにいろも ついていないわたし」の物語
「原始の」
「始まりの」
「元々」
「素」
「成る 以前の」
"ひかり" 。
それは一体 「なにいろ」なんだろうか 。
てか
だが
そして
しかし。
そう 「わたしのいろ」は 決まって いて
「決まっている」と言うと少し違うけれど
「そうでしかない いろ」
そう それは「すべてを含んだ 透明」それだ。
「 まあ。 でも。 見れば。 わかる ってことだな。」
それもわかる。
だから あの「白い部屋」にも似た
この「沢山の本」がある 不思議な空間を。
まったりと 満喫しながら
なんだかワクワクし始めた私は 張り切って
目を閉じたんだ。
そう きっと 「わかる」。
結構楽しいから、そのまま「ぐるり」この部屋全体を視認してもいいのだけれど
なんだか「眼が 乾きそう」そんな微妙なことを考えていた私は
とりあえず目を瞑って ぐるり「光を」舞わせていた。
多分 「それ」は
また 「光ってる」か
「同じいろ」か
「やたらと目につく」とか
なにしろ「私が見れば一発でわかる」、その仕様で棚に並んでいるのは 間違いないのだ。
まあ 「並んでる」かは わかんないけど
そうも思いながら 自分の体のみを ぐるりと回して ゆく。
目を 閉じていても「無限に広い」、この空間の何処に「私の本」があるのかと 思っていたけど。
勿論「それ」は 。
私の 「視える範囲に」あったので ある。
あ
「あれ」だ。
なんだか 拍子抜けする くらい。
「当然の様に」「そこに光る」
「歴史書」
そう 多分
絶対
どうして
なにか 。
「そう アピールしてある 装丁」の
一際豪奢で 光っていて アピールしている本
それは
「私の好きそうな」
「いろ」「デザイン」の「分厚い様に見える」もので。
本? 本、かな
なんか「光過ぎて」よく、わかんないけど。
でも
「見れば わかる」、
あれは「歴史が描かれた 本」だ。
そう それは 勿論。
『私達の 歴史』
『光の創世神話』
その「物語」の 筈だ。
そう きたか 。
まあ そう くる よね 。
一瞬 ぐるりと廻ったあたまはしかし
「周囲の青」を感じ 静かに沈黙して。
成る程
しかし
なんで
気付かないかな?
そう 「一度思えば」
「当然」の それ
だがしかし
いつも「背中にくっ付けてある 真理」それは
「見え難いから 真理」
「見えないものが 真理」
「そもそも 本来の私達は見えないもの」
それも同時に 示して ある。
「 てか うん。 そうね。」
なにしろ とりあえず。
私は その「白金に光る 本」
その「これですよアピール」に些かぐったりして。
とりあえず 相手を焦らす様に
ただ見つめて いた。
今 私の前には。
「世界が 描かれある本」
「せかいが 描かれある本」
その 二冊がテーブルに置かれていて
「世界の本」は
「最後のページ」「裏表紙の 裏」
「何も書かれていないページ」が開かれていて
それは「終わり」を 示してあるものだ。
そうして 私は まだ「その二冊」を
じっと「見てある状態」だけれど。
時折「気を抜くと」、古い方のページをめくり戻っている自分に気が付く。
そして また「新しい方」の表紙は開いていないけれど。
「それ」には きっと「まだなにも描かれていない」
それは わかるんだ
だってそれは「わたしの本」だから。
「わたしが描かないと」、ページは白紙のままだ。
でも
まだ
その「新しいせかい」が
視えなかったから。
なにしろ とりあえず
その「古いページをめくるのを辞める」、その行程を繰り返して いたんだ。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる