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11の扉 神である ために
私はもう 船を 降りている
しおりを挟む唐突に「金色の光」が 一瞬だけ視えて。
「ああ そうだったんだ」
それがわかった私は まだ黙々と 歩いていた。
そう 「あの光も 私」だ。
それは いや「それも」、「いつかの私」で
私は 金色の光を追いかけていて
だがしかし 「船」が
「波」が
どう ?
なったんだ っけ ?
「 ふぅむ ?」
だが
しかし
「重要」なのは 「そこ」ではない。
そう だって
「私達の位置着く先」は 「同じ」だし
それは勿論「ハッピーエンド」だからだ。
だから
そう 大切なのは 「彼がもう 船を降りていた」その ことで。
「 そう それは。 紛れもない 、「事実」なんだ。」
その 「こと」だったので ある。
「船から 降りているということ」
その 「意味」
それは 「世界から 降りてあること」それと同義で
彼が「あの社会の柵を 終え 次に進みあること」
そこからも読み取れる「サイン」だ。
そう 彼は 「ジジイども」の最期を見守り
沢山の光の消える瞬間 葛藤
人間の ありとあらゆる醜さと 尊さ
その両方を見て 最後に「岸に着いた」筈なんだ。
わたしの 「記憶」が 正しければ。
「 でも。 まあ。 「合ってる」「合ってない」じゃないしな。」
そうも知って
更に その「齎された閃光」、その「行き先」を辿って ゆく。
そうなんだ
きっと「さっきの光」は 「彼からの餞別」みたいなもので
「私の役に立つもの」「今 あるといい光」
それの筈だ。
だから その「贈られた閃光」を。
慎重に 眺めて ゆく。
「濃さ」
「強さ」
「執拗に」
「見る」 「視る」 「観る」
「魂の光」
それは 「奥底にある神殿」で「天秤を持つ 女神」
そんなかたちをしていて
なんだか 「彼の中でのわたしのイメージ」が。
「天秤を持った 裁定の女神」
それであるのが 視える 。
「 フフ」
ちょっと照れ臭くて 笑ってみたけれど
自分が確かに「執拗に」「なんでも見る」、そのことも思い出して 納得すると
改めてその閃光の「なかみ」を確かめ始めた。
「インスピレーション」
「ナビゲーションシステム」
「閃きの光」
「星屑」
「閃光」
「いつかの 光」
「光の網 自体」
「ガイド」
「道標」
「一番星」
「機能」 「役割」
「位置」「場所の違い」
「そらに 光り ある」
「領域の異なる 光」。
そう その「視えてある 光景」は
「私が航海をする船を 照らしてある」
「導き ある」
「目印で ある」
「基点の星である」ことを 示していて
「航海の船」は「世界の盤」
「私の場所」は 「空」
そんな「違い」を 魅せてある。
そう それはとても「魅力的」で。
「景色」としては とてもいい感じの 美しい景色だ。
だが しかし
フワリと背後から忍び寄る「大それた 妄想だ」
そんな澱をまた排して。
私は その「美しい景色」を
ただずっと 見つめて いた。
そう「自分が わかるまで」
「腑に 落ちるまで」
「納得できるまで」
ずっと だ。
「やる べきこと」
「やらなければならない こと」
「やりたい こと」
「境界」
「間」 「狭間」
「曖昧さ」
「あなた と わたし」
「裏と 表」
「わたしが 混ぜがちなところ」
「本当は 違うこと」
「持っている 範囲」
「持たなければならない ところ」
「持たなくとも いいところ」
「所属」 「帰属」
「ほんとうの 場所」
「本質の ところ」
「あるべき姿に 還る ところ」。
「 ああ 成る程 そうか 。」
その 「構図」を 観てあって
段々と染み込んできたいろが 落ちてくる。
それを 翻訳すると。
私は 「裏と表」が 「元々一つ」で
その「境界」が曖昧だったから 「持たなくともいいものを沢山持って いて」。
だけど それは「知りたかったから 持っていたもの」でも あり
「放っておけなかったもの」でもあり
「いつかの自分だと 奥底で知っていたから」
持っていたもの
それを納得してあるのが 「今」だ。
だけど まだ その「境界線」
その部分が 混乱していて。
だから こうして「はっきりと見せられた」「新しい景色」
「今 もう 既に こうであるという事実」
「みんなは私を後押ししてあること」
「次へ進むのは 自分次第だと いうこと」。
だから多分 いや きっと
「善悪白黒上下 優劣のない 視点」
正真正銘の それが 「今 必要」で
それを用意する為に送られてきた「閃光」
みんなからの「可能性の充満」の 空気。
「 ふぅむ。」
それを 「私のいろで 錬成して」。
「私の 境界線」を 創るんだ 今。
多分 私はいつも
「あっちに立ったり」
「こっちに立ったり」ウロウロしていて
きっとこれからは 「体を持ちながら」「せかい側に立つ」
それができねば「神」などやれぬ
そういうことだ。
だから 「今 来た」「新しい体」と
「洗練された 光の骨格」
その「繋ぎ目」となる「新しい充満」
だけどまだ 「私自身が彷徨いている」から。
「着れない」、それ
「充満」が なんたるかは 視えてきたけれど
その「ぴったり合う 線」が 視えないんだ。
「古い自分に対する 踏ん切り」が
つかない 所為で。
「 焦らなくとも いい が みんな 応援してくれている が しかし ふむ。」
そう この 「暗闇の中」へ ポツリあると。
「考えなくともいい」それは
中々に難しい。
そう「見えるもの」が ないから。
どうしても「それ」に集中してしまうのだ。
だけどそれは そう
「集中」ではなくて きっと「執着」で
だからこそ私はそれを 外すまで辛抱強く ここで彷徨いているのだ。
「自分への納得」
それが 一番大切で
その 一番の正念場は「ここ」
それがわかっていたから。
なにしろ いろんなもの
そう 「すべて」を落としながら。
くるくると 回る澱に惑わされぬ様
「青い焔」へ 包まれていたんだ。
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