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11の扉 神である ために
ゆめ 新しい 空間
しおりを挟む背後には なにも見えない けれど
「暗くはない 虚空」
「聳え立つ 記録の棚」
「図書館の 様な様相」
そこは 「光の虚空」の中にできた
私の新しい部屋のひとつ で
「すべてを含んだ なにか」
そんな 意味のわからない不思議な 場所だ。
「意味のわからない」
それは しかし
私が「起きている時の頭」を使ってあるからで
「ポイ」とそれを放り投げ
切り替えると
そこは「素敵な新しい部屋」だ。
それは 光の虚空だけれど
少し 薄暗くて。
でも しかし
「実際 「暗い」のとは違う 影」
それはこの空間が保持する「莫大な粒子」「情報量」「密度」
それを現してもいて
だけど「それ」は 光だから。
「暗く」は ない
そんな様子なのだ。
なんだか とても不思議で 素敵だけれど。
「 ふむ。」
そうして
私は「そこ」で なにをしている訳でもないのだけれど
椅子に座り
目の前 少し斜め横にある「水槽」を観ていて
「それ」に 入っているのは
スライムみたいな ゼリー
若しくは 「泡」
水風船
そんな「かたち」をした「感情」「色」だ。
そう 確か
私は「恐怖」について
「思い出し始めていた」筈だ。
だけど もう その「映像」を「味わう」
ことはできなくて。
その 「いつもの様に」
「こっそりと 忍び寄ろうとしていた」
「恐怖」
それが。
"私の 目の前の水槽に入っていること"
それに
気が付いて しまったからで ある。
そう 「それ」は
もう 「私の部屋にあって」
「私の 飼っているもの」
「ある意味 庇護下」にあるもので
それは水槽から出てきて勝手をできるものではない。
「知っている」
「持っている」
「だけど もう そこから出れないもの」
きっと その水槽は 世界を表していて
わたしの「中にある」世界
その「また 中にある 感情の泡」
それを表し
私に「見せて」いて
端的に「今の光景」 それを 示しても ある。
そう 多分 「ここ」は
いつかフリジアと話していた「全てが書かれている本の中」
そんな「ところ」で
「 その「本」って。 なんだっけ 名前 ?」
それが遠くにあることを確かめ
とりあえず「追う」ことを辞め
「ぐるり」、その「聳えある」周りを確認する。
「 ふむ ?」
して
なるほど ?
確かに 「それ」は。
「膨大な情報」
それではあるんだろう。
だけど
「わたしはせかい」で「充満」だから
「それ」が「そう」であるのは ある意味普通で
「当然」であり
「なにをも含む」のだから 別にどうということはない。
そう
「利用する」とか「使おう」
そんなものではないのだ。
それは 「私にとって」
「最適」「最善の時」に 「開かれるもの」
その広大な光の粒子の中から「生まれ出た本の一冊を開く」様なことで
「何処かを 覗く」とか
「未来をみる」とか
そんなふうに使うものではない。
「 成る程?」
以前 「そんな本があったとしたら 」
そう考えていた頃の自分
その「視点」があながち間違いでなかったことが知れて
「やっぱり 私は 私」
そうも知れることは 単純に嬉しい。
そう
別に
私は
「今 すべてを知らなくともいい」のだ。
「 だって。 疲れる、もんな。」
そう 「知る」ということは
「保持する」「持つ」
それと共に「責任も発生する」もの
その「行為」が 何処へ行き着くのか視える、自分に
「それをやろう」と 思える気持ちは ない。
わざわざ 「取ってきて観る」ものではないんだ
あれは。
「興味本位で 覗けば その「結果」は 」
そんな御伽話を「現してある」、その 空間
だけど 私は「ここ」を 気に入ってしまった。
落ち着くのだ なにか。
「ここ」には
「私の物」も
「楽しいこと」も なく
特になにというものはない、そんな空間なのだけれど
"なんにもないけど ぜんぶ ある"のだ。
だから。
わたしは きっと また「ここ」へ来る
そう 「知っている私」は。
安心して 「眠ろう」
夢の中なのに そう 思っていたので ある。
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