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11の扉 神である ために
真っ暗
しおりを挟む真っ暗な なかを
ひたひた しとしと
テクテク ポンポンと 歩いて いると。
なんだか とても不思議な 気分になって くる。
なんにも 見えない 闇の なか
「目を瞑っても」「開けても」
「なにも なく」
「なにでも ない」
「自分」以外は。
「なにも」認識できない 空間。
だが
私は「それ」が
自分が小さな頃から認識していた
「自分以外は全部 嘘かも知れない」
「ないかも知れない」
「目を 瞑れば ほんとうは 全てが生きて動き始める」
その 「感覚と同じ」ことにも気付いて いて
だからこそ
その「面白味のある 感覚」に。
どっぷりと 浸って
「それ」が 私になにを見せてくれるのか
期待しながら 歩いて いた。
「 ふぅむ。 しかし。 「期待」は、しない方が いいのかな。」
そんなことも呟きながら 自分の周囲を取り巻く「景色」、それを視界の端に映しながら 緩々と 流れて ゆく。
この 「空間」は 本当に不思議で
きっと私は「その効果」を期待して ここにあるのだけれど
「それ」が期待以上の仕事をする所を目の前にして 自分に対して酷く 納得と称賛も していた。
「いつも 潜れば 見える」「わかる」
その 「意味」
"自分は わたしを裏切らない"と
知ってあることの 強さ
その 「証明」の様な 「この状況」と
「様変わりする 景色」。
そう 「移り変わってゆく景色」、その 中に「本質的なもの」は なにもない。
それは 「思い出」「いつか」「時」の「映像」で
本質的に「変化してゆくもの」で あり
ここで「本質であるもの」、それは「私自身」だけなのだ。
「 ふむ しかし 「物質的 部分」は ふむ。」
自分の手足を意識して「本質」「物質」「変わりゆくもの」、それも思い
だが「真っ暗だから それも見えない」、その反対側も同時に視て。
「自分の なかの くるくる廻る景色」
その「全体が意味するところ」、その「いろ」を抽出しつつ
「浮き出てくる 澱」
それをただ ひたすら流して「この闇」に還して
「新しい光に 成れる様に」。
余計ないろを着けずに 自分をクリアに 保つ。
うん
いい 感じに
「成れそう」に なって きたかも ?
そう 思うと同時に
また浮く澱を流して歩き
ただひたすら「なんだか 気持ち良くなってきたリズム」
それに身を任せてズンズンと 進んで ゆく。
そうして
「なにも ないって 気持ちいいな」
そう チラリと思った 時。
浮かんだ 廻るカケラ
その色達が 繰り広げる会話から
フリジアが 言っていた言葉が導き 出される。
「みんな 本当のことなんて知りたくないんだ」
それはやはり 「ほんとう」で。
「本当に なんにもしていない」と 思い浮かぶのだけど
「人間 暇になるとろくな事をしない」
「放っておくと 悪さをする」
「管理が必要」「教育」「躾」
その 「世界での通説」
それは 「人間がろくなものではない」からではなく
いや 「そうでもあるが」
それはやはり「一面だけに光を当てているから」であり
何故
人間が
「そうであるか」、それを ようく観ると。
それは 「本当のこと」を 知らないから で
「なんの 為に生まれて」
「本当は なにであるのか」
「本質とは」
「真実 なにをしてあるのか」
それに気付いていなく
教えられることもないし
そもそも 興味がないからで
私達が「悪い」とか「間抜け」だとか
「馬鹿」とか「阿保」とか
そんな話では ない。
「 まあ 「阿保」では あるけれども それもまた うん。」
そう 「タイミングが 来ないと」
「わからない」「見えない」
「解れない」、「本当のこと」
そしてついつい 「澱を浮かせる」と 愚痴っぽくなってしまう自分に
「それもまた あり」「駄目では ない」
「だけど 必要は ない」
そうも 言い聞かせて。
ひたすら
進む 真っ暗な 道
そう 私は「それを切り離す」事はできないし
「それを持って 進む」
それはわかっているんだ。
だから
その「出てくるもの」をも 「まるっと受け入れて」。
進む為に、この 暗闇を 通ってある。
「なんで」
「まだ 興味が ない」
「もっと やりたい」
「味わい たい」
「幼さ」
「でも 「駄目」ではない」
「違い」
「見ている」「ある」「いる」「位置」
「角度」
「足りない 部分」
「世界に ある 沢山の光」
「景色」
だがそれは 皆「私以外」の もので
そこに視点を置いてある限り
私に「次の扉の光」は 見えてこない。
そう 結局「外を見てあること」
それに対して 「私」も「他の光」も 。
「モヤモヤに囚われている」ならば やっている事は同じだからだ。
その「本質」は 同じで
道を違えたいならば 私はひたすら
「ただ 自分の内側を覗き込むということ」
それも 並行しながら
でも
湧き出てくる「澱」を 静かに降ろして。
アップ ダウン
しながら 着々と 足を 進めて ゆく。
そうして
ずっと
じっと
歩いていると 思うけれど
結局 私が「興味のあること」って
「それ」しか なくて
だけどそれは
みんなは まだ そう興味がないもので。
「きっと 待っていた」
「一緒に やりたかった」で あろう 「古い自分」を 排して
「自ら スタートを切る」
「ひかりを溜める」
「場を 移す」
「私の境界線 を 創る」
その第一の目的を 浸透させること
徐々に 「そのひかり」を 「今」「積み上げある」こと。
「 それって 。 結局 なんなんだろう なぁ ~。 」
何処
なに
どう
どんな かたちで
それは全く 見えないけれど
私が「空っぽである程」
「真の光が反映する」 それはわかる。
だから 「澱」「光」「景色」「闇」
「アップダウン」、その 波のリズムに
心地良く乗りながら「ゼロ」を 指してあること
そうしてなんだか
いつの間にか「昇って ある」こと。
そう
多分 きっと 今 私は「真っ暗闇の中を昇っている」んだ。
その 「波のリズム」に合わせて
少しずつ
少しずつ
「上昇してある 自分」
その「心地良さ」に 気付くと同時に。
「真っ暗である」ということ
その
「本質の一部である 闇の中」に。
徐々に
段々と
ジワリ
自分が 「融け込んで」あるのが わかって
なんだかその「曖昧さ」「身体と闇の 境界線」が
ぼやけてきたのが また心地良くて。
そのまま
またじっと それを味わいながら 歩いていたんだ。
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