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11の扉 神である ために
通過儀礼
しおりを挟む実際のところ。
私は 「神をやる」、それに尻込みしていたんだろう。
はっきり
しっかり
くっきりと
その「境界線を引く」のが 怖かったのかも知れない。
誰も
なにも
ない
いない
「ところ」で ひとり
いや
胸の中に「焔」はあるけれども
「人間」としての「なに」も持たず
「ただ そこに在ること」
それが 「なにであるのか」。
わかっていたからこそ、恐れていたのだろう。
そう「覚悟」が必要だからだ。
そこに 「しっかりと立つ」為には。
「中途半端では立てない」、それだけはわかって
ぐるぐる くるくると 回っていた私の中身は
一旦の落ち着きを見せ どうやら観念した様だ。
「だって 結局 やるしか ない」
「何故」
「できるのか」
「どうして やるの?」
そう その「こたえ」が出てしまったからだ。
それは 「それが すべてにとっての最善だから」
それだけで
それでしか なくて
「すべてのことはそれで片付く」、その理由に心底納得してしまったからだ。
私は。
「じぶん」に 嘘を吐くことはできないし
「わかっていてやらない」のも無理
そう 「その時」が 来たのだ。
だから。
「自分の中で 通らなければならない道」
「切り替えのしるし」
「見たい景色」
「人間ではないものの 行くせかい」へ。
「狭間」を通って 辿り着く為に
時の鉱山をひとり、歩いて いたんだ。
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