透明の「扉」を開けて

美黎

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10の扉 わたしの せかい

目的

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 そう

  結局 どう 足掻いても

  のんびりしても

  欠伸してても

 「流れ」は あって

 私達は 「進み」「成長して」「成る」

 その 「どう 成る」のかは 「個々の自由」だ けれど。



「   ふぅむ。 私は   能天気 。」

 「あたまを空っぽにしておく」
 その「程度」に拍車がかかった感のある 私のあたまは
 とても素直に仕事をしていて 今日も「能天気のカケラ」をキラキラと舞わせ
 素敵に虚空の可能性を 拡げて いる。


「 うん 、違いない、な。」

 そんな 意味不明なことを呟きながら。

 今日 私の前に鎮座してある「ポイント」は

  「からだと場所の一致感」

 何故だか それだ。



 「光の私」には 場所は関係ないけれど

 「の私」に 最適な 場所

  その「地のもの」で ある「密度の高いチカラエネルギー」を
  「最大限」「効果的に」「発揮できる」
             「発揮する」場所

 そこ本来あるべき場に あるから

   「より 使える」チカラ
  「発する」「放たれる」「満ちる」エネルギー。


「 「要石」には「目的」が あるな ?」


 そうなんだ 
 いつもポンポン跳んで いて
 話はあちこち散らかってあるけれど
 私は確か「要石について」、考えていた筈だ。

「   ふむ。だけど  カケラが  うん?」

 そうして「私のことを唆しに来た カケラの所為」にしていると
 それをいさめる様に別の光が「忘れているやつはこれだよ」と 持って来てくれる。


「   ああ そうか。ごめんごめん  フフ」

 その
カケラ自分の所為にする 自分」
「それを諌める 自分
 そんな「なか」で展開してある ループに笑いながらも
「散らかっている様でいて 共通している
 それを展開してくれる光達にお礼を言って
 じっと 眺めてみる。



 成る程。


 「そこに在る」ということ
 「存在」の役割
 「あるべき場所」のこと

 「私達人間ひとが 持つ かたち物質としての光の役割」
 「動けるものとしての 役目」

 そんな感じのカケラがキラキラと光り

 「要石」と「わたしという神」
 「存在の状態」と「やりたいことやるべきこと

 その「私の最善」がピタリと収まった 様子に。

 自分で 感心して
 くるくるとその「美しい図」を 廻して みる。


「   へぇ。  凄い。  流石、だな 。」

 そう
 実際のところ 「私のなか」「スペース」に
「自由に散ってある カケラ達」
 それを上手く纏めるには まだまだ私は「初心者」で
 格段に拡大した「わたしのせかい」を統括して 光を透し 
 上手く纏めるのは やはり骨が折れる。

 楽しい けれど

 「緊張感がある」のだ。


 でも 
 それは。

 きっと「失くしては成らない」緊張なのだろうし
 「そうである」から「神をやれる」のだろう。


「    ふぅむ。  して。」

 そうして。

「自分の」に対して感心しながらも
 それをくるくると廻しているうちに。


 ふと 視えてきた

 「景色」が あったんだ。















 それは。


    青    水     白


      あお    透明


   空     海      私



  なにも 見えない 

  なんにも ない  海と 氷の 果て で。



その 目の前は海
私は 氷上の 縁 
辺りは吹き荒ぶ風と ただ 青白 水


 その 氷 しか 見えないところで

  思って いる  
  感じて いる  最後の私

 それは「今の私」ではないけれど その時「最後」を 一人で迎える 私で

 そこに 「ひとりで」佇みながら 。

 こう 思っているんだ。


  「ああ この景色 色 思いを

    共有する繋げることは できるのだろうか」って。







 ひとり
 誰もいない
 なにも ない
 もうすぐ 死ぬし
 伝える方法もない

 だけど。

 この「思い」「色」「感情」「感覚」「瞬間

 その 「いろ」を。

  とっておきたい
  残したい
 でもそれは「自分の」だ。


 ある意味 「誰に見せたい」とかではなくて
 ただ その「感動でもない 感覚」を とっておきたかった
 切り取りたかった 瞬間

 でもそれは「あった」んだ
 まだ 「の中に」。


 だからそれは それで やっぱり 「正解」だったんだ。





 そう それは
 「どこまでも自分をずらさなかった」の 最期で

 最後の最後
 誰もなく なにもなかったけれど
 それでも良くて
 だけど「これその思い」だけは
 失くしたくなかった それ

 それは 「いろ」「ひかり」「空気」
 所謂きっと「波長」「周波数」みたいなもので
 私が味わいたい「いろ」

 「なんにもなくて ぜんぶある」、その感覚だ。


 そう
  「最期には 」んだ。



 その時の 私は それを得ていて
 だけど 「言葉に」「形に」「残しておけないこと」「繋がらなかったこれまで」「忘れて惑う 私達人間

 その 「いろんな光の思い」が 今
 「ここ」に集結していて。



 「それ」を 表現して 
 やって
 そのいろの「焔」を燈して
 「焔を繋いでいく」
 「燈を点す」
 「火を 分けてゆく」

 それなんじゃないだろうか 私がやる 「裏の神」は。



 「名もなき光達」が 得たもの
 その後の 結果
 私達の行く末
 「超えて」、行った先にある "祝福の光"

 それは「言葉」で表せるほど
 簡単でも単純でも 浅くも軽くも ないのだけれど
 「」を 私はやらねばならない。

 だって 私は「その手段からだ」を持っているから。
  からだ。




「   そう。 そうね。」


 そう 「名もなき光達」は もうその手段を持たぬし、「代弁者」なのだ。


「  「口」で言うのは 簡単だけど。 」


「でも それを「わかってもらう」のは難しいし、それは私がずっとぐるぐるしてきた事でもあって、だから、「ここで私」。 「働きかける」のではなく「満たす」?「充満の中に浸す」?  でも そんな感じなんだろうな 。」



 「ことば」にすることはできない

  その「感覚」

 それはきっと 「それ」が「最後の瞬間」だからで
 「真の満足感」「わかった こと」
 「納得」
 言葉にすると やはり少し違うけれど 

 それは私の言う「言葉にならない なにか」とも少し違って。


 場所 とか
 空間 とか
 美しいもの とか
 宝石
 花
 美術品
 美味しいもの
 嬉しいこと
 空
 景色
 「それを見て得る感動」「感覚」とは一味違うもの

 きっと 「それぞれのの 得たそれぞれのいろ」
 それなんだ。


 それを 「失った場所」「忘れた ところ」
 それはやはり「再生の瞬間」でもある「生と死の場所」
 私の言う「ところ」である 「場」。

 だから
 そこで
 それを
 やる。



「    ふむ。」

 なにが どう とか
 全く視えていないけれど「わかって」は いるこの感覚は「合っている」ということだ。

「  なら。 やるか。」


 そうして。

 「いつ 来るんだろう」と思っていた「その時」は

 やはり 突然 
 やって来たので ある 。




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