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10の扉 わたしの せかい
色と モノトーン
しおりを挟むあなたの夢は 何色ですか ?
そう 問い掛けたくなる この頃
私の「謎チャレンジ」は どうやら徐々に。
その「効果」を 見せ始めた 様だ。
「それってでも、面白いわ。………でも、私の夢が白黒だったらどうしよう。」
「 う~ん ?でも、観てたけど大丈夫じゃない?今 幸せいっぱいだから。 」
そう ニヤつきながら 宣った私に。
照れ顔のリュディアは どうやらシェランとの新生活を楽しんでいる様である。
「でも、いきなりそんな噂を流してくれって、流石ヨルね。私には思いも付かないもの。」
「 まあ、私も実際 どう出るのかはわかんなかったんだけど。 でも多分、「白黒の人」は 悩んでるとか凝り固まっている人が、多くて。 そんなに数はいないんだけどね? とりあえず概ね成功みたいで、良かった。 なんかおかしな場所があったら、修正しに行くから教えてね?」
「ええ、それは大丈夫だと思う。………ただ、みんな。他人には「色付き」って言うかも知れないけどね。」
「 あぁ ~。」
なる ほど。
私が リュディアにお願いした「噂」とは
「寝ている時 見る夢に。 色が付いていたら 自分が「拡大方向」、白黒ならば「縮小方向」へ向かってある」というものだ。
だけど「絶対ではない」、それも付け加えてある。
実際 私は相変わらず天井裏を巡って
シャンシャンと
カラフルな星屑を降らせてあるだけだけども
その時に「気付いていたこと」が ある。
夢の 映像にも 種類があること
私の眼には その「詳細な内容」は観えていないけれど
その「色」は観ていればわかる。
自分の夢が カラーのみだから。
初めて「白黒の夢」を上から見た時は
「なんか悪い夢でも見てるのかな」、そう 思っていたんだ。
でも それは 違っていて。
時折 観る
「いつも灰色の人」「時々白黒の人」「いつも白黒の人」、それは 偶然なのかと思っていたけど。
その人の 「色」が 澱んである
そこが共通 していたのだ。
だから。
なにかのきっかけになれば
方向転換
気付きの瞬間 そんな風に 感じて。
「やる」でなく「撒く」、それならいいかと
やってみることに したので ある。
なにしろ「行動自体」は 良いことでもあるし
先ず「私が そう ある」、それはせかいの前提としてある 自分の中の基準だ。
それに 「今の私」が
「そう 思って」「やれば」「それは成る」、その筈なんだ。
なんでか わかんないけど。
「裏側に 嘘はつけない」
それは勿論「みんなも 私も同じ」で「私が本気で決めれば それはそうなる」のだ。
そう それはきっと「わたしとせかいの 関係性」それで
私がせかいを裏切らなければ。
それは 成る 「約束」
ある意味「わたしとせかい」は表裏一体なのだ。
「そうある から」
「それが 還ってくる」
「私が 私である限り」
それは成ってある。
自分の「真ん中」にあるから
実感として わかる
沁みて ある それ
それは「自分は 自分の決めたせかいの主人」であるからして
「私が主人である限り、適用される」もの
しかし それに 相応しくなければ。
それは そう ならない
せかいは 思う通りにならない
だからやはり「せかいが思う通りにならない」ならば
自分がズレているのだ。
「自分の 道ではない」
「主人でない」
「他人の道」
そこを歩いているから 「思う通り」になどなる筈が ない。
「 そう、 だから 。」
そうして その中で
ぶっちゃけ「白黒を見ているのに カラーだ」と言い張ってある人は。
白黒だから 白黒を見てある
それだけなんだ。
「 なんか そうならなかったらどうしよう、って 思わなくも なかったんだけど。まあ、うん。」
私が ずれなければ
それは 大丈夫なんだ。
それは 人をコントロールする それとは違って。
"私という存在"が「圧倒的星屑を降らせる」ことによって
「自分を担保にして せかいに色を着ける」、それに近い。
「 なんか。 上手く言えないけど。 それでそうならなければ、それはそれで 「やり様」で、そこからどう、するか考えられるでしょう? でも、なんもないと なんもないまま。ただなんとなく、日常が過ぎて 。お尻を叩くわけじゃないんだけど なんだろうな。」
上手く 言えないけれど。
自分の 中に回る カケラ達を見て
「私の解」を探すけれど はっきりと「これ」と示してあるいろは 見えない。
その ヒントは 沢山あって。
きっと その「どれもが」「こたえ」なのだ。
「 ふぅむ。」
だが しかし
それはきっと
私が「自分で自分の道に撒く スパイス」
それに近くて ある意味「ぜんぶが自分」ならば
「挑戦」でもある 「それ」
それは 「自分の行動の影響」をわかり、
だが 「必要」「最適」を観て「そうする」こと
そしてその「結果」を受け「全責任を取る 覚悟があること」。
それはきっと あの 結婚式で感じた 様に。
「足りない色を 足すこと」「補うこと」
「加えること」
「その 場を読み」
「最適な種を蒔き」
「発芽させ」「育て」
「成長を促していく者」。
そう 「女神であること」
「原始の場所」
「ひかりとかたちの 交わるところ」
自分で自分を「そう 定めた」私が
自分で 「やりたいことをやり」
「自分という存在」の責任を取る
それだと 思うんだ。
「 ふむ。」
「でも、結婚式で光を見てから。みんな、元気になってきてるし、なんかよく分からないけど「できる」って気持ちが湧いてるみたい。それってやっぱり、ヨルの所為だと思うのよ。確かに私達の生活には、変化が無さ過ぎた。だから、最初は戸惑うんだろうけど。…きっと大丈夫でしょう。」
「 なん か。」
リュディアが 預言者みたく なってる けど ?
「 フフフ」
「なぁに?」
「いや、どうかなって 思ってたんだけど。 きっと 「心配」は、要らないなぁって。」
「そうね、そうよ。だって、ヨルがそう思うなら。…それはいつだって、そう、なってきたもの。」
「 ありが とう 。」
ぐっと 真ん中に 入ってくる
暖かい光
それを受け取り 「いつもありがとう」と助力に対しての感謝も伝えて。
「また」と リュディアの部屋を 後にする。
「 ふ む。」
ひとり
テクテクと 歩く
仄暗い闇の 天井裏
カケラ達がフワリと寄り添う 帰り道 。
「自分のしていること」に対して
くるくると「チェックの眼」が回る 時
それはいつものことで
だが 時折紛れ込む「目」の澱も 観ながら。
古い 色
新しい いろ
その「両方のカケラ」が混在してある「自分の空間」を 眺めて いた。
「どう して 白黒を見るのか」
「潜在意識」
「経験」
「過去」
「どれも 光」
「向き」 「方向」
「土台」
「古い 世界」
「光の 基盤」
「 ふむ。」
自分で 自分の中を復習しながら
回るカケラを結び付け やはり「基盤がポイントだな」と 再認識する。
今 この 「世界の混沌」の 中にあって。
「白黒へ流れる」のは
渦を巻く「縮小のエネルギー」に 自分の中身が反応して騒ぎ始めているのだ。
みんな
どこかで 「後ろめたい」から。
「白黒を 見る」それはあって
「裏側」=「夢の中」で
嘘はつけないから。
そう なる
所謂「炙り出し」の 方法なんだ。
それは違う角度から見れば「意地悪」なのかも知れない。
もしかして ノイローゼに なるかもだし
だけど
「それだけ思える」、ということは。
それは「縮小方向」「硬く」「重い」
「凝り固まった」「しこり」で
「要らないもの」
「降ろしてゆくもの」
それに 他ならならない。
人間という 生きものであれば
誰もがそれを 持っている「澱」
それを下さずに上がれる訳は ない。
「 でも。 必ず できる 」から。
そう 「やる」んだ。
「戻れない」「上がれない」、それこそ「幻想」で
私達はどうしたって「光ってある ひかり」そのものだ。
「さて。 それじゃ やっぱり」
いきます かね ? ?
最初は そのまま帰って マシュマロでゴロゴロしようかと思ったけれど。
でも やっぱり 「光が湧いてきたから」。
「 よし!」
そう言って ポンと跳ねて
星屑を撒きに 夜の中を 悠々と。
進んで 行ったので ある。
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