透明の「扉」を開けて

美黎

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10の扉 わたしの せかい

合図

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 できるか できないか
 じゃなくて

  「できるに決まっている」

だってそれは 。

  「そうなる様に できているから」

それは
疑問を持ちながらも私が「自分で自分に証明してきた」、それ事実
「今 その基盤ひかりにたってある」、確固とした「軸」そのもので ある。



「  だよね 。 なんだよな 。」

「自分で自分を疑う」、もう その余地も残していない私は。

 とりあえず「自分の想定する光」
      「降ろしたい いろ」
 「でも結局 オールマイティー」
 「出たとこ勝負」

その「いつもの色」に 浸りながら。

 なにしろ 「全身」で みどりを 感じていた。


  「待っていれば 降るくる

  「私は みどり

     「彼は 金色

  「与え  受け取る もの」

     「循環してある」

  
   「合図」
             「応答」



それ合図」が 「なに」で来るのかはわからなかったけど。

 「それが来れば わかる」

その「絶対信頼」だけは 揺るぎないからで ある。



   それっ て 

     なんなんだろう な ~


  「ひかり」かな

     「しずく」とか かな


 いや 「魚」が私の足を撫でるかもしれないし

  なんなら 泉の水が 干上がる
 いや それ困るし

 「誰か」呼びに来る ?
  それはないか

だが
しかし
どうして。

 私は まだ 「水の中」に いるのだろうか 。



いろんなこと 
  くだらないこと
    変なこと
      面白いこと

  そんな 様々な事を思いながら。

「  いかん。」

ふと 思い出して 「視点」を眼へ移し
「自分の水に泳いである様」を眺め ちょっとだけ クスリと笑ってみる。


 てか そうね。

  「水」「感情」「もう 降ろすもの」
 「降ろしてゆくもの」「降ろしてあるもの」

 それを みんなは これから。
  「気付いて 降ろして」ゆく 。


「   だから かなぁ。 」


静かに 揺らめく 水面を観て。

 囁きが 反射してある 森の木々

  いつでもそこにあり 受け止めてくれるもの

 私達を見守り 癒し 受け入れ
 ただ 記憶を記録してある もの達 。

その「一部」に 自分も成って
「送別」へ手を貸す為の「浄めの光」も 「自分のオーダー」の中に 入れる。


 そう 私は 「引っ張ってくる 役目」だから。

  「天」へ
       「光」へ

    「上」へ

  「一番高い私」へ

  「自分の要望を伝える」必要が ある。


多くなくて いいんだ。
寧ろ 少ない方が いい。

 だけど「最高最善」を 私が選択し
 その場の必要を オーダーする必要があって

 それは

   この 場の 
     最高視点で
     すべての最善が 観える 。

   私だから できる こと

それをやるんだ 今から。


そう「思う」と 同時に。

  私 の 「なか」から
 まだ残る澱が しとしとと 水の中に融け始めて

 その「準備」をしてあるのが わかる。


「先ず 私が 浄まる」
「一番 クリアであること」
「なにをも 透し」「なにをも 含み」
「なにをも すべて受け取り 浄め また
   再生循環させ サイクルを廻す」

その 役目。

「受け取り」「濾過し」「降ろして」
「降らせ」「また 皆から落ちてきた光を」。

「受け」「浄め」「還す」こと。

「今の私」の 水に流れてある澱は この「私が創った泉」に還り
それは森と馴染んで。

 今 ここ 森に馴染んである 自分
 受け取り
 ここでもまた「循環」が起きていることが 知れる。


「   ふぅ む 。」


   景色 を よく 観ること

     いろを 感じる こと

 匂いを 嗅ぐこと

   風を 受け取り また「運ばれてくる違色」を 感じ

  せかい を 知り

 自分の糧にして その循環のチカラを
   貯めてゆくこと 。


 うん。

とりあえず 準備は成った。

 あとは 「合図」待ち。

そう、私が 「思う」と 同時に。


 まるで 計ったかの 様に 

   「一筋のあかり」が 中央ハートに 灯って。


 あ    か

     ね 。 と。


   そんな センセーショナル とか
       劇的 とか
       ドラマチック とか

 なんか 「涙が出そうな 感動」とかじゃ なくて。


  「 
  それ合図に 酷く納得して
 また 微笑んだわたし自分が 観えて。


 よし いける。

その「高い視点光の蟷螂」から 観てある私が
自然となっていることを わかりながら
スッと 自分の意識を会場神殿へ。

 移したので ある。







  あ そうか 

    「花火」だ。

「ドン」「ドン」と。

 場を 移すと共に
私の「なか」へ 入ってきた 大きな おと
 それは「浄め」の役割をきちんとしてあり
 私のリクエスト 通りに。

   大きく 美しく
    清らかなものであったけれど

「ん?あっちで観れば良かった?」と いう。

私の一抹の後悔をも引っ張り出してきたから
とりあえず速攻それは泉の中へ 流しておく。


 私が やるんだ

その「意図」からずれない様に。

 慎重に その「位置」を確かめながらも
美しく光り みんなの意識を高揚させてある、その「火を伴う浄化」に 感謝の光を送っておいた。
 今 あの眼鏡の奥がキラリと光っているに違いない。

そう思いながらも 神殿の中へ滑ってゆく。

 「花火」は 始まりの合図だから。

私の出番は そう遠くない筈だ。

そうしてスルスルと 「自分の中にもある色金色」を辿りながら 奥へ奥へと入って 行った。



  ざわざわ サワサワ と ある 空気

  私が以前 「想像した通り」の雰囲気と
 礼拝堂の中に 蔓延る粒子。


  ふむ?

それざわざわ」は 空気の「色」であり
実際の礼拝堂は とても静かな空気に満ちている。

その 中央で 真剣に並ぶ祝福色の二人
 その前には馴染んだ色が二人を映してあるし
 背後の観衆からは ソワソワと沢山の色が浮き足だって 視える。


   うん ふむ
   これは どう したらいいか。

もう少し「集中」が欲しいのだ。

「みんなが意図した光」を受け取る為には 
その「意図」が散らかってあっては 成らないし
「光が見える」とは 言ってあるけれど。

 多分 「その なかみ」までは
 想像していないと思うんだ。


みんな まだ「最初の最初」、「歩き始め」だから。

 どんな 光
 「意図する」ということ
 行き先
 方向性
 そんな「大まかな指針」を示す為には。

 私は どう したらいいだろうか。



「  ぅ~   ん ?」

しかし そんなくるくるとカケラを回し始めた私の 前に。

 スルリと入って来たのは
 「あの 窪み」「祈りの先」
 「本当の こと」

その「いつかの景色グロッシュラー到着時」の「思いカケラ」で
「本来 あるべき場所」「もの」その色で。

 ああ 成る程 ?

そう
私が「示すべきコンパスの先」は 「みんなの祈りの先」、その「わかりやすいかたち」
 それだ。


 うん?  でも。  って。


   「今」、なんなんだろう か 。


そうして再びやって来た「疑問の渦」へ。

視点」を きちんと上に置くことを意識して
 ポンと飛び込んでいったので ある 。




 





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