透明の「扉」を開けて

美黎

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10の扉 わたしの せかい

共鳴する 光

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先ず そもそも。

 「私の本当」と
 「リュディアの本当」は きっと違うし
 「本当のホントの本当真理」は 同じだけれど
 光は自分の決めてきた位置により 
 「今」は違って
 その辺りは どう なのか
 
 てか 
 「私が見ているのは過去」だから
 「このリュディア」も過去?

いやいや
 それは そうじゃなくて
 「過去の私の積み重ね」からの 「このリュディア」
 それが近いか な??

 でも 「彼女リュディア」は 「彼女リュディア」だし
 私があれこれここで 言わなくともきっと
 「せかいの中のリュディア」で

いやまて これ。


   わかりづら 過ぎ ない ?? ?



意味不明となった 私のぐるぐる

 一体全体 なにがしたいのか
  行方不明の行き先 言葉
   言いたいこと と 私が求めていた カケラ終着点

そもそも 私。

 「なにが」「いいたい」んだっけ?

 てか
 「言う必要」ある やつ ??

  そもそも  これ 。

 いや 多分「これ真理」じゃ なくて
 私が言いたかった?のは

 「今にぴったりな カケラ」それで。

何故 どうして こうなった
 いやそりゃ 自分で「脱線」したから なんだけれど。


「   ふぅむ。」


自分の行き先が 行方不明に なった所で。

とりあえず 全部を放り投げて一旦頭を空っぽにして
「今 最適」、そのカケラを指定し 舞う様にみんなにお願いする。


  まるっと ぜんぶ

     それぞれの 場所


     沢山の 色

   自分の 場所 位置


     みんな 違っていい

  持っている 色

         違うからこその 面白さ

   自分だけの 色


 ひとつだけの 色

  なににも 含まれある 色

   
     持ち場   役割

  
   やりたい 場所
   本来の 場所
   憧れの 場所
   
  目的地  
      知ること  わかること

  それぞれの 「その時」

   私の 役割

  目印  導き手   ひかり

   ただ 見守り 「観照すること」。



 ふぅむ。

   カケラ達は いつも通り

  私の中にある 「本当」を 回しているし
  それは そう だし
 今 私が 説明?すべき?

  「こと」なんて。

  「ない」し
 それは それぞれの「その時」が こないと
 わからないし

 しかし それを「諦め」? 「止め」?
 うーん
 どうなんだ

でも。なんか。

この話真理」を ここで 今 説くのは

  「なんか違う」
  「そうじゃ ない」それは わかる。

そもそも なんで 今。

 そんなもの真理なぞ 持ち出してきたんだ?


 ああ でも そうか
  リュディアが 「ヨルみたいに」って言ったから。

 なんか 行き先が ズレたんだ。

   ふむ。 

  いや
    しかし 脱線しすぎでしょう あなた 。
 リュディアの所為じゃ ないわよ。
  うん。




私が。

ひとり 「うーん うーん」と 声に出さぬ
唸りを醸し出して いると。
 流石の
対応に慣れたリュディアは その様子を眺めながら。

「ヨル。いいかしら?」
そんな風に言って しっかりと私の目を見据え 話し始めたんだ。


「あのね、ヨル。私達が集まると、結構あなたの話になるのよ。うん、まあ、そうよね。いや、そんなおかしな話じゃないけど。」

そう言ってクスクスと笑う その笑顔と
 揺れる紺髪が 美しくて。

 私は それに見惚れながらも
「みんなはどんな話をしているのか」、興味を唆られ しっかりと頷く。

「そうね、まあ初めて会った時から変わってたけど。ある意味ヨルは、変わってたけど、そのまんまで。裏も表もなくて、それがヨルなのよね。それが私達にとっては、とても珍しくて。…刺激的で、きっと始めは受け入れられなかった…ああ、うんあの人とかね。だけど、結局みんな今はヨルの虜よ。…えっ、言い方がおかしいかしら?でもまあ、そうなのよ。」

「  う、うん。」

 虜 というのは うん
  まあ うん、それは流しておこう。

でも リュディアの言いたい事はわかる。


 みんな 始めは 「疑い」や「訝しみ」
 「反発」や「蔑み」の色
 そんなものは 沢山あったんだ。

そこから やはり共に過ごして。
私達は分かり合えた、そういう認識でいいのだろう。

まだ クスクスと笑う瞳がそう言っていて
続きを促す様私がコクリと 頷く。

「うん、そうね。それで。結局、私達はほぼ、ヨルに導かれてここまで来た様なものなんだけど。それでね、よく話題になるの。私達がヨルにできることは、なにかって。何も無いかもしれないけど、何かしたいと思うのは当たり前のこと。で、結局いつも案が出ないで終わるんだけど、この間ね?「まあ、結局そういう事か」って決着がついたのよ。」

「   うん?」

 「決着」?

首を傾げる、私にゆっくりと 頷くリュディア
 その瞳はキラキラと光って 少しだけ。

 涙が浮かんでいる様に 見えたんだ。


「私達ができること、それってやっぱり「物」や「事」じゃ、なくて。多分、ヨルの背中を押す事と、私達は私達で「走って追いかけるから早く行け」って。「押す」、ことかなぁって思って。………どう、なぁに?合ってるでしょう。………やっぱり。」

 昔みたいに ボロボロは 泣かないけれど。

ウルウルとしてきた瞳から 「あれ」が落ちない様に、スッと顔を上げた私を 微笑ましく見守るお姉さんのリュディア。

 そう あの頃から。

リュディアは私達 みんなのお姉さん的役割で
だからこそ、その結婚式の手伝いが出来るのが 
嬉しいのだ。


「「助けて欲しい」って。思った事が、無いわけじゃ、ないし、でもそれも違うのも、解るし私達はヨルの足を引っ張りたくないのが、一番なの。…ああ、うん、でもそうね、それは分かってるわ。でも、その上で、そうじゃなくて。私達ができること、やる事ってやっぱりかなぁって。ていうか、それしか、ない。あなたがなにより、安心して先頭で光れる、様に。私達は私達で協力して、追いかけて行くから。…なぁに、そう、追いつかれない様に先に行くのよ。うかうかしてると、ヤバいわよ。」

 その 「私の口調」が移っている
 「お姉さんのリュディア」が。

また 可愛くて 笑って
みんなの言葉も 心も 気持ちも 嬉しくて
そして「自分の考えていた みんな」が
 格段に進化している 事にも気が 付いて。

「私もまだまだだな」、そう 思いながらも顔を見合わせて 笑う。


そして 「ありがとう 。」それだけ 言って。

なんだか 胸がいっぱいになった私は
 いろんな思いと 色が
ぐるぐると中を渦巻くのを知りつつも じっとそれを治めながら。
 温くなったお茶を 啜って いたんだ。









「   て 言うか。」

その後 自分の場所へ 帰って。

 ボーッとする マシュマロの上

  くるくると 光の中を舞うは

 「みんなの色」と  「私の澱」

その「遅れを取った」を ポイと奥へ放り投げ 光に変えつつも
「やっぱり みんな うむ  進んでいる。」

そう言って一人 唸っていた。


 なんか 私。 やっぱり。

   まだまだ  だし

 そもそも 「普遍の真理」とか
 必要ない場面の方が 多いし

   いや それは「いつでも必要」で「ある」し
 「存在している」「充満している」からして
 「必要」とか じゃ なくて。


「 そうなのよ。なにが 問題 かと言えば私の   なんだ? 驕り?いや、ズレなのか。」

そう やはり「何事もバランス」
      「時と場合と場所」
      「最適が わかる」というそれ

それを忘れてきては 「成らない」、それは「ならないいけない」という事でもあるし「成らない光に近付かない」、それでも ある。

「 くっ、 しかし。何事も  練習よ。」

そう
 それも確かで。

 わたしは  まだ

  「始めたばかり」の「よちよち歩き」、
 開けたばかりの「10の扉」を 手探りで。

進んでいる最中、それなので ある。


「いや 「だからと言って」。甘やかしてはならない、し 成らない し  だがしかし「やり過ぎ」てもいかんのだし  なにしろ「加減」「バランス」問題。 ふむ。」

なにやらひとり 混乱しているけれど
 それはある意味 「私の通常運転」であるし
 そうしてサラッと ぐるぐるして また上がって。

 「次の日スッキリ」
しているのだから 単純もいいところだ。

「そう、それでこそ。 続けられるというもの。 でも。」


 有り難かった  嬉しかった

   確かに それは そうで。


 「みんなが 話していてくれたこと」それ自体も
 嬉しいし
 なにより そう言ってくれたこと

きっとずっと 確かに私は。

「置いて行く」様な 気がしていたし
「先に行く踏ん切り」も つかなくて
「区別が難しくて」。

 ぐずぐず してもいたし
 まだ 「背後が気になっていた」んだ。


だから リュディアが そう言ってくれて。

 それが 導きメッセージなのもわかるし
 だからこそ「私の道」「先に行くこと」
そのまた「重要性」、光達からの 言葉。

 それも わかるし やっぱり 
  「まるっと ぜんぶ」。


「  わたしの せかい 。  ふむ。」

そういうことなんだ。 きっと。


なんでか 今日は あの色もここに無くて
 私は ひとり
マシュマロで ゆっくりと 考え事を できていて。


「  天からの 計らい か。」

そう 呟いてしまう 空気

  光達の 渦巻く様子に。


 ふむ  やはり な。


ひとり 頷いて納得していたんだ。


 自分の「なか」に しっかりと

    落ちて くるまで。











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