1,277 / 1,483
10の扉 わたしの せかい
信用
しおりを挟む信用
信頼
自分 を 創って いるもの
創り あるもの
積み上げられた ひかり
その 「質」
「成分」の ような もの 。
「 ふぅむ。」
「どうしたんだい、あの事かな?」
「うーん、そうです ね。なんか うん。」
「一応、君の許可は必要だろうと訊いてみたけれど。駄目なら駄目で、いいんだよ?いや、駄目、と言うより無理、とか。」
「 いや そうじゃ ないんですけど 。」
「………ふぅん?」
私が くるくるしているのを 見て。
イストリアは少し考える時間をくれる様で
しかし 私は自分が「何故 駄目なのか」、それは わかっているのだけれど。
その 「代替案」が 見つからなくて。
とりあえず、それは 本部長の方が適任かとカケラをポイと放り投げ 口を開いた。
「その、「私の石をお金にする件」なんですけど。 今ある石が、駄目で とりあえず紙も現実的じゃなくて 。まあ、「普通には 複製できないもの」、それもそうだとは思うんですけど。 でも、実際 結局。 」
「うん。」
「それが、なにに変わろうとも「ものである」という事は。 その「価値」は「もの」であるからして変動するもので、もしかしたら「無くなる」、「意味のない」もので。 だから「この問題」が 出てきて。ならば、それをなにに変えても。 結局、おんなじなんじゃないかなぁって 思うんですよ。 だからと言ってなにに、どう すれば良いのかは わかんないんですけど。」
「………まあ、そうだね?」
私を見て いる。
薄茶の瞳が面白そうに くるくると回って いる。
「なんか、私に「もの」は 思い付かなくて じゃあ なんなのか、ってなった時に。 やっぱり、「信用」?かなぁって。それか、チカラか 光、そのもの。しかし それは ものじゃないから 今は使えない 。ふむ。」
「…ハハ、成る程そうだろうね。しかし、それは確かに当たっては、いる。今は、まだ。移行する為の「品」が必要なのも、確かだ。ゆくゆくは物々交換の様なものになるのだろうが………。」
「 そうですよね 。」
「移り変わる もの」
「変化」 「進化」
「多様性」
「価値」
「揺るぎない ものとは」
「変わらない ものとは」
「軸となる もの」
「基準」
「ルール ではないけれど 「目印」として
必要 な もの 」
でも
やっぱり それって。
「自分に対する 信頼」なんじゃ ないか
なぁ ?
例え それが 「どの程度の もの」で あったとしても 。
それは 脆ければいつかは必ず崩れる もの
ある意味他人に対するそれは どうだっていい。
だが 自分に 対して は。
「見て」いるからには
必ず 知れるし わかるし
それは 蓄積する。
「創る」のだ
「その」自分を。
そうしてそれが 今を創り
外側に顕され 「その人のせかい」を 見せる。
「もの」ではない せかい
それは そういう事なのではないか そう、思うんだ。
「だから、居心地の良い場所にそれぞれが集まって 結局「似たもの同士」のせかいに、なる。 って ことなのかな? 」
「まあ、そうだろうね。しかしそれには「見える目」が絶対的に不可欠だ。結局それがなければやはり、騙し合いや化かし合いになるのだろうな。確かに、「目隠しせねば遊べない」、そういう事だ。」
「 はい。」
そうして イストリアとの話後
自分の空間へ 帰ってから。
私の なかを 回るは
なにやらまた 新しいカケラ
くるくると楽しそうに回るそれらは
「まだ 捕まらないよ」そんな風に
回って舞って いて。
「 ふむ。 君たちは 。 なんなの かね しかし。」
しかしそれが「光の具現化」、それに関連したものだという事は わかるし
その「かたちの見えない ヒント」
まだ「かたちに成れない もの」
「成らない 方が良いもの」
それが齎すものを焦らず待つことも
今の私の重要な仕事だとも 知る。
「信頼」
「信用」
「かたち」 「次元」
「今」
「示す」
「自分に」
「そう」 「あり」
「その 原資を今 創って ある こと」。
「 ん? 」
それっ て 。
「いや 待てよ でも。」
そうか 。
「ん ? いや そうか、そうなんだ、また私がズレて? いや わかってなかったのか 。」
そう 私は 「今 創っている」のだ。
そうしてそれを 待っている
それが「今」という瞬間
だから 「今 見ているもの」は 「過去」で。
それ 即ち「過去」は 「いつかの私」で
それにあれこれ首を突っ込むのは
「「過去」に対して 対応している」ということ
「古いもの」に 構っている ということ
「今 反転の時」、勿論「世界」は荒れ
沢山の色がぐるぐると渦巻くけれど それは 当然で。
「微妙に 片足を突っ込んでいた私」が
「示さなければならない相手」は 「自分」なのだ。
それを「やり切れていなかった私」は
せかいに 対して
「世界に 居たい」と。
示している ということ
だから いつまで経っても具現化しないし
その「新しい方法が降りてこない」んだ。
「 そりゃ そうだと。 いう ことか。 まあ そう ね 。そうか。 え~」
そう
きっとこの頃調子がいいのは
「過去に 構っていないから」
「戻っていないから」
「手を離せなかった自分」が 流されてきたから
それに他ならない。
「 えっ ちょ 待って? 難しい な ???」
しかし、私は自分の中の カケラ達が
頭の中で 「整列し始めている」事に
気付いていたし
あまり「考えない」方がいいことも
わかっていたから。
なにしろとりあえず
そのまま暫く ボーッとする事に した。
「過去」に対応してあること
「やり方」が 古いこと
「心配」「計画」「探すこと」
「変える方法を 探す」のではなくて
「今 そうである」ことが 必要だと いうこと。
「 いや まあ。 また、わかってる様で わかってなかった のか。 ああ、でも「足りなかった」のが 足りてきて。わかる、様になった のか 。 」
ふむ。
いや しかし
でも。
きっとなにか「圧倒的な 点」があり
「今 こうなった」それは、わかる。
それって なんなのだろう か。
ふわり くるりと
回るカケラ達を 捉えない様にしながら
自分の「なか」に「ある」、「いろ」を
なんともなく ばっくり 大きく 広く
把握する。
「限定」しない ように
「これまで通りに」掴まない ように
「自分の思い込み」で 「安易に」決めない ように。
ふわりと軽く、全体を 「包む」のだ。
「新しい 目」で。
そうして じっと観ると。
この頃 やっていたのは
「視界の調整」と「練習」
「新しいカケラを回すこと」
外に出て ブラブラして
惹かれる方へ行き 見て 感じて 楽しんで
しかし 時々 世界にある「臭い」や「暗い」「怖い」
「澱み」に対して 「?マーク」を出していた自分
しかしそれは「ただの事実」で
「まだ 変化していないもの」、「過去の私」の澱が形になったものに 他ならない。
「だからそれは。 仕方ない、いや 無視するしかないんだ。」
そう
きっと これまでやってきたことは
「過去」「自分の成分解析」で
最近回していたのは「新しいカケラ」、それは未来と 言うか
きっと「まだ 持っていなかった」外側のカケラで。
「境界」を 超えねば
「開かぬ」そのカケラ
やはり「振り返るのを辞めて」
「新しいカケラを回す」、その 効果が出てきて。
また これから進む道筋が 開示され始めたんだ
きっと。
「かたちに なってきたもの」
「自分に対する 信用」
「表と裏の 理解」
「バランス」
「慣れ」
「上達」
「深まる 理解」
「やって」
「落ちてきたこと」
「ものに できてきたこと」
「実感として わかるから 創れること」
「 ふむ。」
なにしろ私は その「表と裏」を「同時展開」せねば
きっと上手く回せない、それは わかる。
だから 降りてきている ヒント達
それを「上手く組み合わせて」。
使う 指揮をする
舞わせる 踊らせる のは
「わたし」なのだ。
そうして それをまた沁み込ませて。
なにしろずっと それを「掴まぬ様」、眺めて いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
24
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる