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10の扉 わたしの せかい
自分の チカラ
しおりを挟む結局 カードは幾つかもらって
帰ってきた。
本当は フリジアともっと話をして
楽しくカケラを飛ばして また 次のヒントに 気付いて。
ホッコリ 平和に 帰って来たかったの だけど。
「 う~む。いや、平和じゃない 訳でも うむ。しかし なにか そう、そうね。」
そう なんだか
「この頃 降って来ていたカケラの まとめ」が。
「ポン」と いきなり出て来て
「それだ」「それか」「そうそう」
「そこだよ」
そんなみんなの声が 聞こえそうな 程。
「的確ないろ」が「ボスン」と真ん中に降ってきたものだから
私の中身が混乱しているのだ。
いや 混乱と言うよりは
「そこか!」という 「気付いていなかった自分」に
対しての 「溜息」なのかも 知れないけど。
「 だよね。 うん そうか。 だから 「認めて」。「使わなきゃ」「活かさなきゃ」。宝の持ち腐れ? いや、「使ってない」訳じゃないんだろうけど ここまで来たし? えっと 」
多分 そう なんか。
「効率が悪い」と いうか。
「使い方が 下手」そんな感じの いろ
「もっと 上手い活かし方があるよ」
そんな光達からの声が 聞こえてくるので ある。
「 でも。 それが、「もっと自由に」の こたえなのかも。 」
確かに。
それは あるだろう。
だって私が自分のチカラを 自由自在に使える
それは確かに。
なんか 凄そう
そんな気がするからで ある。
「 ?」 ふむ。
しかし、私の頭は まだ 「受け付け」をしていない様だ。
「 ならば。仕方あるまい。」
そうして それをいい事に
少しホッとした私は。
とりあえず「手近なヒント」を手掛かりにすべく、水色髪を目指して 歩き始めたので ある。
「 何処に いる かな ♪ 」
青縞の廊下を出て、ホールへやって来た。
イストリアは食堂にも 書斎にも 居なくて。
ならば、彼女が研究室にしている応接室の方へいるかな と思い
フワリとやって来た 美しい通り道
スピリット達は今日もご機嫌で煌めいていて この頃「生命力」に磨きがかかった様に 見える。
「実際。 なんでなんだろうな。 しかし 「生きて」「動物」?「光」、なのは 間違いないけど。 うーん。ま、 いっか。」
きっとそれは 私の変化に関連しているに
違いないけど。
しかし彼等を捕まえて 実験するのはなにかが違う。
多分「わかる」んだ。
私が もっと「上がれば」。
「 そうよね うん。」
ん?
それ って。
でも 。
ぜんぶが そう よね ? ??
「 あ そう か。」
だよ ね ?
そう
それは 「今」じゃなくても いいんだ。
だから この「小さな気付き」も
「フリジアが寄越した大きなカケラ」も。
それは きっと
あの「金の枠」「王室」と 同じで。
「これから くる もの」
「そう なる もの」
「だから 知らされたもの」
「用意」も「覚悟」も 要らないけれど
構えてなくとも いいのだけれど
「いずれそうなる」、その「音が鳴った」のだ。
「開花」
「自由自在」
「せかいを 跳び回る」
「いつでも 全開 」で。
そう その「自分の能力を
臆せず使っていくこと」
「認めること」 「活かす こと」。
「その 場の全てを読み」
「適切にいろを 配し」
「最適で立ち回り」「個々の色を生かし」
「調整する」「触媒」「経路」
「空間の指揮者を務め」
「その場を 美しく奏で」「歌わせること」
「最善への カケラを齎すこと」
その「光の網」「私の システム」は
「自分が 今 使える「ギフト」だと わかること」。
これまで自分が無意識にやってきた、「当たり前」だと 思っていたことを。
「意識的に」「上げて」やるのだ。
確かに「それ」ができれば。
「すべての最善」は 成るし ぜんぶにとって いいのも、わかる。
その 「能力」を
なんと表現していいのかは わからないけど。
「だから。 必要なのは 「自覚」と「自信」か。」
なんとなくだけど。
やはり 私はまだ 私のことを
わかっていなくて 認めていなくて。
それを 「能力として」使えないのだ。
「 ふむ。」
なんでか それは わかる。
そうしてそれも また 「開けば」「そうなる」、ことも 。
「 ふーむ。」
腕を組み 顔を上げ 大きく 息を吐いて。
見上げれば 「見える」、「新しい いろ」
これまで「いなかった」「新しい スピリット」
「 ん???」
色とりどりの鳥達の中に混じって、小さな しかし羽の長い蜻蛉の様な 昆虫が飛ぶのが 見える。
「 ん ??? 虫? 虫 なの? ?」
しかし私の蝶達に混じって 飛ぶ美しい様は
蜻蛉と蝶の合いの子の様な「かたち」で
実際私は 全ての昆虫を知っている訳じゃないだろうけど。
なんか 「新しい」
それは わかる。
「 ふむ。 「生まれて」「ある」。 ふむ ?」
そうして
キラキラ ひらりと 舞う 新しいいろに
上げられながら も。
「チャージ」
「生み出す」
「新しい いろ」
「ひかり」
「カケラ」
「拡大」 「範囲」
「調整」
「器を 拡げる」
そう この子達は
私の「なかみ」でも あって。
「表す もの」「バロメーター」
「ヒント」
なんでも 「見て」「取り込めばいい」けど
それが「自分のいろ」だと 早いし上手い。
そして 「わかりやすく 見せてくれている」し
「私を底上げしてくれる もの」「いろ」
そう だから、
上手くできる やり易いんだ。
「 なる ほど。 」
いつでも
「自然」に やっていた
その 「仕組み」「展開」
「自分で自分の最善を目の前に 展開すること」
「そう できる」こと。
「 えっ 「能力」? なんだ これは 。」
そうして
自分の「拡大」を 手伝って 貰いながらも
「纏めようとした カケラ」が「更に拡大した」事に気付いた 私は。
「うむ。」
そう そのまま なにも 考えずに。
なにしろ青のホールを 後にしたので ある。
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