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10の扉 わたしの せかい
浄化
しおりを挟む今日は 「雨の祭祀」が開かれている 筈だ。
以前より 少し量が増えた 雨
遠くに感じる アラルの 青
みんなの 上向きの風
湿った空気 独特の 大地を含んだ 匂い。
勿論 私は参加していない。
声も 掛からなかったし きっと本部長が止めてくれているのだろう。
それか 「あの色」の 仕業かも知れないけど
新しい風を感じながらも私が今日 この島をのんびり歩けているのは
みんなのお陰もあるだろう。
その 「感謝」を 真ん中に拡げながら。
ゆっくりと 気配が落ちる 雨と共に
灰色の島を歩いて いた 。
ずっと昔は 雨が好きじゃなかった けれど。
様々な 自分を 経て
雨は雨で 「いいな」と 思える様になったし
雨は雨の「必然」「仕事」「役割」をこなしていることも
知った。
そう 今 この「世界」にあって
雨は 「浄め」の役割もしてくれているし
「生命」達の 癒し 栄養
「私達」の 浄化と 休息
いろんな ことを担って。
「あってくれる」、それが わかる様になってきた。
そう「知って」は いたのだけど。
また 私の中に「落ちて」きたのだろう。
「そう なんだよね。雨が降ると 休んで。 で、なんかぐるぐるしたり、モヤったり でも上がりもするんだけど。」
そう しかし 一晩明ければ。
「心機一転」「新しい カケラ」
「解凍」「開く」「見える」「新しい こたえ」。
「 ふむ。だから して、そうね。うん。」
この頃私が読んでいるのは「青の本」で
外をフラフラしている以外は この本を見つめるか
読むか 眺めるか そんな事をしている日が 多い。
なにしろ 「まだ」「時は来ない」し
「練り上がるのに 時間はかかる」。
だから 私は 私で。
自分の好きなこと やりたいこと 惹かれることをして
こうして心のままに動いていると、「あ これか」そうやって 足に当たるものがあるので ある。
「ふむ。 でも。意外とまだ、あるのかもね。」
そう
この何冊目かの「青の本」を見つけたのは 図書館だ。
いつもの様 に フラフラ
ブラブラ 彷徨って
白く大きな窓に 見惚れていたら。
「あ こっちだ」
そう 私の「なか」に なにか触れるものがあって
その方向の本棚に「あった」のがこの子だ。
確か以前は「全部で16冊」だかなんだか
ラガシュか 誰かが言っていた様な気がするけれど
それも元々曖昧な話だったのだ。
シンが 持っていた青の本が まだあったから。
それに、私が見つけた この青の本も「絶対以前は無かった」と アリスに確認した所
そう言っていたらしいのだ。
「 まあ。実際、ぶっちゃけ 「もの」は どうとでもなる 、そういうこと なのか。 ふむ。」
この頃「物質」と「光」について考えている
私の中では「発現」は そう「御伽噺」的な事でもない。
それに ここ。
「わたしのせかい」だし な ?
「 ふむ。」
斯くして その青達の研究を進めるべく
気が向いた時だけ
熱心に読んでいる私であるが、それはやはり世界を渡り歩いていたセフィラだからこその内容も ふんだんに盛り込まれているからだ。
これが 結構面白くて
中々難しい内容もあるのだけど
私と違って頭が良かったらしい
セフィラは地球の所謂科学にも興味があったらしくて。
「てかさ。 時代、いつ。地球の自転 歳差運動?って なに。」
言葉は難しいのだけど、絵も書いてあるそれは きちんと読めばそれなりに理解はできる。
それを解読した私の見解によれば こうだ。
「私達は 回転していて」
「しかし ちょっとずつ ズレていく」
「角度」 「振り子」 「周囲との関係」
「振れたら 戻る」
そんな、振り子かコマの様に 「運動している」私達の星は 「今 戻りの時期」だと言うのだ。
「それなのよね。 だから、「ぐるり 反転して すべてを包み込む」。今読んでるからわかるけど、これ 前に見つけてたら確かにわかんないな ?まあ だからなんだろうけど。」
そう 「今回私の足元に転がってきた 星」
それがきっとこの青の本だ。
他にも 調べればまだ情報はあるだろう。
しかし、「今」齎されるから「わかる」「落ちる」、このなかみ
これまで「地球が傾いている」ことは 知っていたけれど。
だから
それが
なんなの か
そんな場所で 止まっていた わたしのあたま
しかしここにきてそれが解され正に「新しい蓋が開いた」のだ。
これまで 疑問だった 沢山のこと
「何故 反転するのか」
「繰り返す 歴史」
「自然の サイクル」
「地球の 運動」
ここまできた 私の導き出す見解
「今 翻ったばかり」
「急に極へは行かず 徐々に戻る」
「別れ尽くしたから 合わさる」
「だが しかし それは
同じ運動では なくて」。
「それを凌駕する 新たなるはじまり」
それ示唆する これまでの 道
そう
私が見たいのは そっちなので ある。
「 だって、そう また「繰り返す」ならば。また極まで行けば、同じって事じゃん? それなら「白を黒」って ことだもんね? ?」
そう それなのである。
だから 「まるっとぜんぶ」を 含んで。
私達 は 「それを含んで拡大する」ので ある。
「 確かに。それには時間は、かかるわな。 しかし 」
そう これが見えたからこそ わかる
「時間がかかる」こと
しかし「今の私」からすれば それはそんなに重要な事ではない。
そう「時間の概念」は 人によって違うからである。
だから 「適用している世界」によって
その人それぞれのワールドがあるのだから 私が適用している「せかい」に そう「時間は」関係ないのだ。
もしかして 「とてつもなく長い」かも知れないし
「一瞬かも」知れない。
そういうことなのだ。
「だから。 そう 「待っても無駄」なのよ。適当に いつもの私で。 ブラブラ、するが吉よ。」
少し前まで 焦れていた 自分だけれど
きっと
「新しくきた 光」がもっと「外側カケラ」を連れてきて。
それを受け取った 各持ち場の光達は
みんな きちんと仕事をしてくれていて
私の為に「この部分を解凍」してくれたに違いないのだ。
「はい、これあげるから 大人しく待ってなさい。
それまでに「必要」がまた 見つかる様に
センサーを磨いておいてね」
そんな 風に。
暖かい「みんなからの 追い風」も 受けつつ
ゆっくりと進む事にした私はしかし 早々に唸っても いた。
「 ふむ。やはりこれは「賢者」か。しかし真面目 ではなく なんか本部長寄り 。だからして だからこそ? う~ん多分 「もっと 自由に いける」んだ。
う~ん ?」
なにか。
「自由に」と 唸っている時点で大分
「自由じゃない」感じはするが、それはまた 「わかるまで」のぐるぐる
ある意味 「私の必要」でも ある。
「こたえ」は既に 私の中にあるから。
その 「鍵」「最後の一滴」
それと「出逢う」為に きっと「なにか」が 必要なのだ。
それが 「なに」なのかは わからないけど。
「ま、とりあえず。 カードでも引くか。」
殆ど「行き先に迷う」事のない、私がカード好きなのは
その「含むもの」の色が好きなのと
その時必要な「カケラ」を導き出す、鍵を彼等が持っているからだ。
少し違う 「問い合わせ方法」
それなのかも知れない。
きっと そこから齎される「カケラ」それは
光達からのメッセージに ピタリと嵌ることが多いからで ある。
「それなら さて。 行ってみますか。」
そうして私が行き先に 決めたのは。
久しぶりの 「本家魔女部屋」だったので
ある。
うむ。
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