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8の扉 デヴァイ 再々

素質と学び 2

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 くるくる  きらりと

    まわる 「チカラのいろ」

  「エネルギーの いろ」

      「根源の いろ」


  「そもそもあるもの」
      
       「普遍的真理」


   「わかれていないもの」


  「私達 」。

  
    根本的な 核にあるもの 。



 それは 「すべてが生まれるところ」にも 似て。

何故だか 私を酷く惹き付けて 止まないいろだ。



     「ソース

  「ぜんぶがまるっと ひとつ」


「 あ。」

 
     か。


確かに。

今 私の中にあるのは 「ぜんぶがまるっとひとつ」だから
「そもそも情報は 共有しているある」、それだ。

今現在 気付いている いない
それは関係なく、「情報」「知識」その種類によっては「等しく流布されるべきもの」
それが自分の中に あるからなんだ。


「  ほう。  ふむ。  して?  うーん?」

 そう 私の思うそれ共有は二つあって
 一つは 「基本的事項として あるもの」
数や文字 基本的な知識であり 「生きるのに必要であるもの 便利であるもの」、
もう一つは「せかいの普遍的真理」それだ。

それ以外 「自分の色を翻訳して創造した情報知識」、それに関して対価を得るのは当然の行為だと 思う。
 多分「広く継がれているもの」や「真実」に 対して。
 「対価を得る」それに私は抵抗があるのだろう。

しかしそれは自分の問題なので、一旦横に置いておく。


「 そうなのよ。」

そう、それと共に 今紐付いて出てきた「対価問題」
それは「癒し」に関してのものである。


 フワリと して  「かたち」の 見えない。

    柔らかく しかしきっと

  
   本来 「誰もが 持つ」それ 。


 
 あー   でも。

    やっぱり   ね ?


「なによ。」

「いや、やっぱり。「存在」だな、って 思って。」

「意味わかんない事で起こさないでよ。」

いきなり、背中を撫で始めた私に文句を言いながらも。
どうやら起きて、話を聞いてくれる様で ある。

「で?なによ、存在って。」

「いや、なんかね?「癒し」って、そりゃマッサージとかハーブとか 「もの」とか「こと」であるのも、わかるんだけど。 そもそも、「その存在」が 癒しなんじゃないかって 思って。」

「?で?」

もっと解る様に話しなさいと、青い瞳が言っている。

「なんかさ。例えばだけど、朝は癒しじゃん。まあ、動物は癒し役なのは なんかわかるでしょ?それと同じで、人間も「その人自身」が 癒しの存在じゃないと。 そもそも、「癒すこと」なんて できなくない?向き不向きは、あるよね? やりたいとしても。」

「まあ、それはあるでしょうね?」

「で?」という目付きが痛い。

「でね?まあ、向き不向きはやってみて、それもきっとその人の道で、 それはそれぞれまた越えて行く云々 なんだけど。そもそも、なんか。「癒し」って 本来「やろうとしてやる」のじゃなくて。「そこにいるあるだけ」で、癒される 癒しになる そんなものなんじゃないの ???」

「あーーーー。」

大きな 溜息を吐いて。

 「仕方がないわねぇ」という風に 私をじっと見る
 青い瞳。

それはいつもの「目は口ほどに物を言う」、瞳で 相変わらず「猫なのにこの目は反則」と
私が思うには 充分な色を宿していたんだ。


「あのね。それは、勿論よ。素質の問題。でも、それって「持っているもの」だから。それが判らないとね。だから今、みんなそれをやっているんでしょう?まだなのよ、多分ね。」

ゆっくりと 私の目を見ながら。
諭す様に、そう言う朝の顔には 見覚えがある。

 私が いつも。

「そもそも論」的な事を言う時 よく、そういう顔をしているからだ。

「朝、「みんなが自分を救えば解決」って 私が言った時と。おんなじ顔してる。」

「そりゃそうよ。そういう話だもの、これって。依るの言いたい事も解るけど。癒し、癒されを越えて、そうなるんじゃない?」

「まあ 。 そうだよね。」

「向いてる、向いてないとか。でも、やってみなきゃ気付かない事もあるし。本人が納得して、次に進まないと。」

「うん。」

 それも わかる。


「で?まだ何が気になってるの?解決した?」

「うーん。 ?」

確かに これは。

 今 どうなる ことでもなくて
 これから道を進んでゆく事で 見えてくるもの
 気付き始めるもので。

「なん か。」

 多分。

「私は、なにか 「仕事としてやってる人」が対価を貰ってて。でも、日常 「いるだけで癒しになってる人」が なおざりにされるのが嫌なのかもしれない。」

「ああ、成る程ね。あんたはそっち側だものね。」

 いつでも 何処でも。

 どの でも 「そうであった 自分」

多分 私が気になっているのは私の  「名もなき光」
無数にせかいに 散って ある
 その 構成成分

 省みられなかった 光 それなのだろう。


 ただ 当たり前の様に 消費されて。
 そう あるしかなかった 無数の光
それらはもう 私の中で燻ることはないのだけれど
今また 「気付いて」しまったからか。

 パチリ キラリと 点滅し

  その子達みんなが「大丈夫だよ」の色を
 晒しているのも わかる。


「  うん。」

 そうなんだ
今 私が暗くなる事じゃなくて。

 それは 「そうであった 事実」で
 でも「それはそれで良くて」「だからこそ わかる」
 「含まれてある」いろ だから。

 
「そう、私はそれを持って「いい色だよね」って みんなに言って。祝福、する。 それに なんだ、その「存在が癒し」になれば?なる? ある?なんかとりあえず ありのままであれば、いいんだよね?」

「まあ、そうね。萎れてないで、あんたは多少ズッコケてた方が。「癒し」では、あるわよ。うん。」

「    まあ いいけど。」

そうなんだ
「癒す」とか「癒そう」とかじゃなくて。

 ただ 「そう在る」、それは私の役割で

 ありのまま存在すること
 そうしてなににも偏在している 名もなき光で
 あること で。


「ぜんぶが そう 、うん。」

そう 知っていれば いい。

 そういうことなんだ きっと このカケラが齎したそれ気付きは。


  「変えること」も

    「教えること」も

 「姿を現すこと」も 「知らせること」も
 ないけれど

 
    ただ 「そう ある存在する」こと


本来「すべての「」が ありのままであれば」
 どんな光でも 誰かの癒しになること
 癒し 癒されること
 それが流れ 循環してゆくこと
そう 知ってあること

 
 そうして私が より細かくなり 拡大して
  更に 微細になり 

 今よりもっと 広くて大きな。

 ものに ことに 浸透して
 その「振動ふるえ」に同調 できた なら。


「うん。  そう 成る。 」

そういうことなのだ。

 だから 私の仕事は また新しい気付きいろを持って
 「そう在ること」それでいい。


「まあ、それしかないとも 言うけど。」

「なにしろあんたは。ややこしいし、細かいのよ。それが良いところでもあるんだけど………もう、起こさないでね?」

「はぁい。ごめんごめん。 」


 「絶対悪いと思ってないでしょ」と。

ブツブツ言いながらも再び丸くなった背中を フワリと撫でて自分もバーガンディーへ戻る。

 そうして 大きな窓から見える

  鳥達と雲を 眺め くるくるとまわる

  カケラを 重ね始めたら。


それが きちんとカタチになる前に
 自分もうたた寝に沈んだので ある。

うむ。





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