透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

微細なもの

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 ある日 子供達と 片付けをしていた時。

「これは小さい子が扱うやつだから、手前に積んでね?それで順番が  」

「細かい!」
「そんなに細かいの?」
「面倒くさい」
 「そんな事まで、やるの??」


私が言っていることを理解して、頷いていたのはルガだけだった。

あの子は 職人気質だから。
 私の言っていることの「意味」が わかっているんだろう。

 そう そうなのだ

 「   までやる」から。

  のだ きっと。



「 ふむふむ?だから して  やはり?」

ふと立ち止まり 周りを飛び始めたカケラ達を感じながら 
いつもの様に 一人問答が始まる。

そう 私が思い付いたのは子供達の素行についてでは ない。

 そうなんだ  ひとつ ひとつ
        一個一個
        毎瞬 毎瞬。

 わたしが そう 思っている と

  いうこと は 。


「そう、。 私の「一番高い光」は、それより「細かな微細なレベル」で。 「私の道」を、決めて? 敷いて、いるってことなんだ。」

 そう 「自分だから」「わかる」それ

 何事も ひかり 粒子であること
 創っている こと

 「行動」「やること」「動き」には
 すべて「意味」「意図」が あるからして

 それは「粒子の方向性」「意図を示す流れ」

 だからそれを もっときちんと 意識的に
 して いけば ?


「       ふむ。、と いうことか。」

 
  「ひかり」と「からだ」の バランス

 「方向性をつけること」「やってみること」
 「それが 具現化してゆくということ」。



  「子供達」   「わたし」  より 細かい

  「わたし」  「一番高い光」細かい

  「より 高い意識」

  「細かい」=「微細」

     光に近く なってゆく こと 。


「ふむ。やはり。  そう か。」
 

 くるくる くるくるとダンスを踊る様に舞っていた カケラ達が
キラキラと瞬き始めて。

それ直感」が 「わたしの もの」
          「合っていること」
          「自分と共に 震えるもの」
それなのだと わかる。

少し、ドキドキする様な
   ワクワクする様な
この「未来感」「先が拓ける感覚」それが私は 好きだ。

小さな頃から手にしてきた「お気に入り」、それを掴んだ時と同じ様な この感覚。
きっとこれが「ピタリと嵌ること」 それなのだろう。


「 ふむ。」

そう、そして。

その「自分のものだよ正しいよ」とアピールしているカケラ達に視点を合わせ
じっと見つめながらも その「表しているもの」に焦点を当て ぐっと探ってゆく。


私が 受けがちな「微細なもの」
   目に 見えないけれど 「世界」に
   しっかりと 存在しているもの。

 それは 「エネルギー」

その 種類も沢山あって

  環境  風   気温

     圧  

   変化してゆく 気候

     どうしたって「感じる」からだへの 影響

 負担が掛かる 「環境破壊」の影響
        これまでの澱の蓄積
 
 上がってゆく「せかい」から 落ちてゆく
 「世界」の重さが の 派風。
 

そうなんだ
それは 人間ひとの発する「感情エネルギー」以外にも 沢山のものが あって。

だから それをも「感じる」私の体はそれを
「乗り越えてゆく」「受け流してゆく」必要がある。


「ああ、だから。 人がいなくても、しんどい時が多くなってるんだ。」

この頃私が感じていた 以前とは違う「世界」の重さ
 夕刻になるに連れて溜まる 下ろしきれない程の
 ありとあらゆる「影響」からの 余波。

「ふむ。」

だから これからは更に。

   「からだ」「外」から 感じる
 影響下から 抜けてゆくということ

  「ひかり」主体にして。

   いつでも 「在る」と いうこと 。


「その、。「からだ」を上げて、変えていくって事なんだ。」


 「感じる」「わかる」けれども。

 
   「受けず」 「真ん中であること」

  いつでも「自分の純粋なひかり」で。

   「ある」こと

   「存在すること」

 「からだ物質」を 持ち それをこと。


 なによりも 先ず 私が元気で。

喜び、楽しんで存在し 味わい 受け取り
 感じて 慈しみ 満たされ あること
それでいいこと
 それでしか ないこと。

「そう だよね 。、」

今 世界の状況をチラリ見ていると。

 「そんな事をしていていいのか」そう思う私がいない訳じゃ ない。

でも やはり そうではなくて。

 「    そう在ることズレないこと」それは絶対的に
 必要だ。

自分が「なににも偏在している ひかり」だと
思うの ならば
知っている わかっている ならば
そうで あるならば尚更。

 それは そう在るもの であるからだ。


「まぁね。 それに。」

そう 今「起こっていること」それは個々の発したエネルギーチカラを受け取る
 その循環の「終わり」、新しい始まりの前の必要
 それでも ある。


ぐっと 視点を離し 切り替えるとよく見えるけれど
自分もこれまで「そうだった」から それがよく、解るのだ。

 「言葉」の ズレ
 「認識」の 違い
 多面的なものを一面だけで受け取る所為で
 起きていたちぐはぐの 結末

   「全ては自分の放ったエネルギー責任
 その受け取り方の問題でもある。

それに「解っていても」「やってない」と。
 そうんだ、結果は必ず 返ってくるのだから。



 自分の行動に「責任を持つ」ことって。

 「起こったこと」に対して
 対処する 責任を取る、それもそうなのだけれど
 本題は 本質はじゃなくて。

 その 「こと」が 起こる前
 チカラ意識を エネルギー意図
 使う前に きちんと確かめること

 それが どう なるのか
     どう 流れるのか
  どこに どう影響が出て。

 それは 「プラスに作用する」のか
     「マイナスに作用するのか」
 きちんと見極め 意図使ことなんだ。


「自分の投げるエネルギーに責任を持つ」
それは私自身 ずっと思っていて やってきた事だけれど。

 それを もっと繊細に 微細に
 「意図して やる」。

そういうことなんだろう。



実際 外を見ていても「後始末をすればいい」と思っている人は 多い。
それは 纏う空気を エネルギーを見れば
わかるし
先回りのチカラを放っている人は 本質的になにかが違う。

「そう、「後始末」じゃくて「前始末」なんだ。その、違いなんだろうけど。 なんだろう か。 オーラ?」

言葉にはできないけれど きっと
 そんな様な もの
  いろ エネルギー チカラ 
 きっと「光の質」が 違う。


それは 立ち振る舞いに 先ず現れて
 「自分だけ」ではなく「周りすべて」を
 「含む空気」「纏っている エネルギー」
そしてその人自身の
 見た目 服装 醸し出す 雰囲気
 「すべて」にいるから。

 どうしたって わかってしまうんだ

 その 「光の美しさ」が。


「 ふむ。やはり 「本質の光」とは。
  美しい もので 。」

自分が 今 どこまで自分の本質に近づけているのか
それは「見えない」けれど、前進しているのは 事実だ。

「 それを。 「かたちにする」って、事なんだよね。」

 うん。



 その「面倒くさい」、細かさを。

 いつ やるのか
 どう やるのか やらないのか

それは個々の自由であるが

 「知って」いても 
 
 「わかり」「落として」
 「練習」しなければ。

それは「使えない具現化しない
 そう 「自分の中に」。

 それは「原資」として使えなくて
 「自分のもの」には ならないのだ。


「やって」「試して」「使ってみないと」わからない
だってそれは そうなんだ。

 「光の質」は すべてが違っていて
 含むものは全て それぞれ異なるものだ。

 その 「質」「バランス」「量」どれをとっても
 同じものはなく
 自分の色を自分で解析し
 自分で 自分の翻訳して。

 「ものにしてゆく」 それが この旅なんだ。


「だから結局、色々「やって」「試して」、自分の一番 「使い勝手の良い」色を選んで。 適用すれば、良いってことよね。」

 うん。

やはり、色々な光の質人の中身を見る事で
勉強になり 自分の深度が変化してきた様に 思う。

 以前は「なんとなく」でしか 捉えられなかった
 チカラ いろ エネルギー の「構成図」
 「理由」「特性」が 検証する事で深まってきて。

確実に 自分に変化を齎しているのが、わかる。


「 ふむ。有難きことかな 。」

そうして
コツンと小石を蹴って進む 造船所からの帰り道

 夕暮れの雲
    まだ はっきりとは焼けない橙

 しかし 変化は確実に齎されていて
 
 雲間からチラリと覗く 夕焼けの 赤が。

自分の世界1の扉の夕暮れを思わせて
久しぶりに胸の真ん中が キュッとする。


「 なんだか ね。」

 その 胸の感覚が「懐かしさ」なのか
 「寂しさ」なのか
 確かに家族には会いたいと思うけれど

 でも 多分 そうじゃなくて。


「    」

 わからない。

でも 私は今「帰りたい」訳じゃないし
きっといつでも「それ帰る事」は できるから。

 今 ここで 自分の精一杯を やる

それが一番いいのは、わかるんだ。


「 ふむ。 それなら、それで。 うん。」

それに、なんとなくみんな家族は。

私が「途中で」帰って来た事を知れば、驚くだろうし「気の済むまでやってこい」と 再び送り出してくれるのが、分かるから。

「 フフ、だよね。」

 そうなんだ だから。

 これが 最善。


そうして再び 大きく息を吐くと。

くるくると、持っていた魔法の杖を 回しながら
鼻歌を歌い 帰路に着いたので ある。





 


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