透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

重なり

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 窓から差し込む 一筋の光

 スポットライトが当たった様な 石達は輝いて
 今日もキラキラと私に笑顔を送り
   その影に静かに鎮座している道具達も
     各々の 場で。

  「存在すること」、その「喜び」を 現し

   私に 「そう 在ること」の見本を
   示してくれて いる。


 沈黙の 部屋に流れる 空気 気配

 「音」という音はしないけれど
 遠くの青のホールに。

 楽しく待っているスピリット達の 「動き粒子」「流れ」は伝わってきて
 この「場の充満」の中に 自分が居るのが わかる。


「   」


 ふぅむ 。


  この 気配を 感じること

  この 場で 在れること

  「今」「瞬間」「で あること」

沁み込む流れを 味わうこと 。

 
キラキラと 目の前で私を歓待する「お気に入り達」を眺めながら
今し方降ってきた カケラをボーッと眺めて いた。


 「生命エネルギー」

             「ひかり」


  「敷かれているもの」

       「撒かれ あるもの」

    「充満しているもの」



 「思考」

   「かたち」

       「物質の 素になるもの」

    「そのまた 素の元であるもの」


 それ 即ち 。


「源 ?  でも、そもそも「エネルギー」がないと。 ふむ?」

 そう 「物質」も 生まれない
  生じ得ない
  「生み出そう」という 「意識」「意図」「チカラ」がないと。

 そう 「なにも」生まれはしないのだ。


「ふむ?  」

 
  息を吸うこと
 空気が流れること

 そう「意図して」「やる」
  「呼吸」という「流れ透り

   体に満ち 蔓延るチカラ
  偏在するひかり

    その 「違い」と「順序」

    「差」と 「段階」


 「重なり」と  「場所次元」の 違い。

 それを「どこまでやっているか」
 その 在り方の 違い。


「次元って。 よく、わかんないけど そういう事なんだろうな ?」


この頃 よく そう思う。

そう考えてみると、私が重さに傾きがちな時
それは澱に引っ張られるというよりは 
「その 現象が起きている」が 近い。

  
 そう「感じる」、今の自分のからだ
 以前と「なにがどこが」 違うのか
 「感覚器」が 変化したのか それは わからないけど。

そもそも「世界の構成の仕方」、それが なんだろう。


「世界の流れ 方向性」、それはやはり「みんな」という光の粒子が創り出している 流れでもあって
それに触れたり つい、首を突っ込んだりすると。

 その「現象」に 同化しそうになる

きっと そういうこと
私の「同調」という特技に流れそうになるんだ。

でもやはり「気持ち悪い」から。
すぐに気付いて 戻る事ができるけれど。


「なんか。ホントに。 「空気が悪い」、に近いんだよね。」

でもきっと それもそうなんだ。

 「空気」は 「見える次元」、世界での呼び名で
 「エネルギー」「チカラ」や「風」は
 目に見えなく「現象」となり、世界に形を齎す。


だから 私が「感じていたこと」 それは事実で。

 ただ その「仕組み」「表現方法」「理解の仕方」がわからなかった それだけなのだ。


「ふむ? だから、やはり。 魔法やまじないも そうであるから、して。」

ふむ。

そこから派生した不思議色のカケラ達が 嬉しそうにキラキラと周りを回り始める。

 
   すぐに 展開する
 
        元気のいい カケラ達

  紐付いたいろが 「我も 我も」と
  出て来るのは  

   私の「不思議好き」「沢山のいろを持つ」
   その特性を如実に現した 現象で。


「自分の中の多様性」「すべてを使って 拡大してゆく」
その「自分の普遍的法則」により
繋がり導き出されるカケラは。

 今日 どんないろを しているのだろうか。


「なになに、 どれ ?」

最近の自分の中での流行の色
 その「呼吸いろ」のカケラを吸い込みながらもじっと 
 揺らぎ 変化してゆく紋様の流れを見守る。


   「呼吸」

          「空気」

     「エネルギー」

             「繋がり」


    「見えないけれど ある チカラ」

  「ひかり」

     「本当は 自由自在に使える」

   「何処にでもある 原資」。


それを特に意識するのは、部屋の中から 外へ出る時
 デヴァイから ラピスへの移動
 グロッシュラーの 神殿
  壊れた天井 ガラスの無い窓
 繋がっている大きな 場
 ラピスでも、店の外と中で。
その「違い」を感じる場面だ。

 その時 私が 「感じること」

 「開放感」「繋がり」
 「流れていること」「生きもの」
 「呼吸」
 「澱んでいないこと」
 「見えるものの 奥にある こと」。

 
 「停滞している場」と「流れてある場」
 その差を感じることで わかること
 
 それ即ち 「せかい」から 「区切られた空間」が。

 きっと 居心地が悪いということなのだ。


「「水」は、「川」は。流れて、見えるけれど やっぱり「空気」も流れていて。具合が悪くなる程じゃないけど、やっぱり 違いはあって それはきっと 。」

 そう 「ひかりなかみ」に 関係している
それに違いない。

「多分、ストレスとかも。 そういうことだよね ?」

 「場の 空気 雰囲気が悪い」
それは誰もが感じた事のある 世界に蔓延していることでも ある。

「ふぅむ。 やはり、その 「場の浄め」?も、そうだし。でもきっと なにより。」

 必要なのは 「ひとりひとりの浄め」だ。


 そう 「私達の意思」は。

 「ひかりエネルギー」の 流れに
  深く関与しているからだ。


しかし 他の光に関与することは
今 私の仕事では ないから して。

 私がやること それは
 「自分の場を 浄め」
 「必要を 行い」「やり」「言い」「動き」
 「自分の澱を落として」
 
 「他の場所の澱は 「見守る」こと」
 「空気エネルギーの流れを読み 優雅に流れ
   あること」

そう、淀んだ流れが来たら 避けて。

 高く飛んであること
自分の「心地良い場所」で 存在していること
 それだ。


 そう フワリと展開した「世界の色」
 それを 
 フッと遠くに 吹き飛ばして。

クリアにして 思う
 「せかい」の流れ
 「今ここ」にある 風

 なんの問題もない美しさと ひかり

  自分の体の中を過ぎる どこか共通した
    その いろ 。


  ふぅむ ?

チラリと、自分の中に 過ぎる「疑問」
そのカケラを光の網に投げながら。

「「ひかり」が先で、「生命エネルギー」が そこから派生する?のかな。 私は「偏在するひかり」だけど、それは源の光よりも 物質寄り?ってこと??その、次に生まれるひかり?」

 次々に浮かぶ 疑問

 自分の変化に伴い 
        新しくやって来るカケラ

それがまた連れて来る新しいいろを手繰り寄せまだ見ぬ展開に少し スピードを緩める。


 そう これは 一歩 一歩
 実際 「じぶんからだ」で 確かめながら
 進む道

でも
 「なにが 正しい」とか

 「どれが 正しい」とかじゃなくて。

 私 は 「わたしの粒子」で
 「せかい」を翻訳して 理解し
 自分に落とし込まないと 「わからない」んだ。

そうでないと
きっと「せかい」の未知を 「含めない含むことができない」のである。


 自分が 気になっていること
     引っ掛かりの ポイント
     自分のいろとは 少しズレている部分を見付けて。

 それを解き 「わたしのかたち」に嵌めること。


「 ふむ。」

多分、今 私が気になっているのは

 「源の光」
 「何処にも 偏在する光」
 「私達という 光」
 「エネルギーは 光」
 「生命エネルギー」

その「実感」というか
「物体感」までは行かないけれど
 なんだか そう 「生々しい」。

 「本質」で あるところの 「生命」

 「かたち」あるものが持つ 「いのち」の部分

 それと 「」の 繋がり

 共通点   間

    狭間   それに変わる「瞬間」

そんな感じの ことだ。


「   それって。私の テーマなのかも。」

そうも思う「狭間の私」
 「生々しいこと」「本質であるもの」
 「目を背けられてきたこと」
 「光と生命の 交わる ところ」。


しかし。

 今 わかるのは
 「ひかり」と「生命エネルギー」の 違い
                  差

 「重なり」「同時に存在している」
 「けれどもなにかが 違う」それは
 視認できるものではないからして
  余計に わかり辛くて。

それはきっと「は同じ」なのだろうけど
私が見たいのは その「変わる瞬間」
 「変容する場面」「変化する 場所 地点」

 なにが  どこで どうなって。


        のか

 それが知りたいんだ。


「生命エネルギーも、んだけど。 なんか、物質寄りなのは わかる。」

それはこの頃 「呼吸」を意識しているから
 
  「私の中に廻るもの」が。

 「それだ」と 「感じる」からである。


「ふむ。 まあ なにしろ。」

 「その時」が 来れば わかる
そうでも ある。

「もっと、味わえって。 ことなのかな ?」

 やって 
 見て
 感じて 
 沁みてくること

そこから学ぶものは 確実に私を「本質の光」へと導く最短の 光である。

「とりあえず。ぐだぐだ、考えずに やれって事か。」

「あら、今度は何に迷ってる訳?」
「あ、ごめん 起こした?」

「いや、起きてたわよ。始めから。」

「エヘヘ 」

まあ 朝に見られて今更 恥ずかしい事なんて 
 ないけれど。


しかし、盛大な独り言を言っていたのだから
相槌くらい打って欲しいものである。

「ね、ところで。 最近、朝から見て変わったところってある?」

「………えっ。………それって、何に対しての質問?」

そんな
微妙に嫌がる気配のフワフワを 抱き寄せながら。

 しっかりと逃げられない様に
 朝視点の フェアバンクスの話を聞き出す事にしたので ある。

 うむ。




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