透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
上 下
1,200 / 1,740
8の扉 デヴァイ 再々

本質

しおりを挟む


   朝では なく  夜


  金では なく  銀

    
    走り続ける 焔ではなく

    止まり続ける 地


  その本質は 沈黙の闇夜にて

  太陽を頂く  くうで ある 。







「 ぇ 。」

   意味が わからない  けど ??


でも。

その 突然の「ひかり」が 「私の本質」を
 端的に 簡潔に 明瞭に表している のは。

 なんだか わかる。


 寝て いるのか 起きて いるのか

なにしろ「暗くはない」、光の虚空
 それは私の感覚ではやはり「夜」で
 自分の体に訊いてみても 「まだ 夜だよ」とは
 言っている。

だから 
なにしろとりあえず、それをそっと
光のメモ帳に 留めてから。

再び瞼に抗わず ゆっくりと 目を閉じておいた。








「  ふむ?」

そうして目が覚めた「朝」、光の「光り方」からして
今が 「いつもの起きる時間」なのが わかる。


   「新しい 場」

  「新しい わたし」

      「移行後」


  「夜の女神」
           「夢」


     「沈黙」     「裏側」


  「無」      「くう


     「浸透」
                「表」


  「侵食」    「反応」

     「個々 各各各々」


    「ひらき   とじる」


           「空気の違い」

  「風が通る 道」

     「繋がってきた せかいと 世界」


  「離れてゆく  世界と せかい」

 
    「動く移動することで 風穴が開く 現象」

 

   「星を見上げる  ひとびとの 数」。



「ふむ。」

 白く輝く 粒子の質
  偏在する 「沢山のいろ」
    それが示している もの

   光達が 私の為に纏めた 最適なヒントカケラ


この頃、私の場も 微妙に変化してきたけれど
それに伴い「世界」も また変化してきた様に 思う。

 「見る」
 「見ようとする」
 「見える」
 「見えない」
 「見えたと
 「見えないと
 
 「信じる」と「知っている」

 「知ること」と「わかる」こと。


自分の視界の変化 場の変化、それが相まって
「ひと」という複雑な光が持つ「なかみ」を見るのが、上手くなってきたのだろう。

 「相手は 鏡」

そう その性質を利用して
私がやっているのは「自分の澱を徹底的に排すこと」
それに「世界の観照」は丁度いいテスト場である。

 
 外を見ることで わかる
 「自分の目を惹く もの」
 その本質を観察する事でわかる
 まだ持っている「世界基準
 
そこから細かく修正が 入って。

 さらに わかる「自分のかたち」

 上がる 精度  
 練られる 練度
 そうして 微細な 極小の部分までもを
 「本当真実かたちひかり」に近づけようという
 自分の 性質。


「うん。 しつこい。フフ 」

しかし、これが楽しいのだから しょうがない。


そう 多分 今「やっていること」は全て
そこ本当の形に近づく」への道でしかなくて、ある意味今の私の一番の興味、関心ごとがそれなのである。

「そう、それに。より、居心地が良く なるのよね。」

 そうなんだ

 今 私の 場は。


 なんだか  「やま」

   「神仙」   「霊山」

  あの 以前自分の中で訪れた「神の山」
  そんな風に。


「なんだ、「やま」って。」

そう フェアバンクス全体が デヴァイから
独立して。

 まるで 「神仙」の様に なっているので ある。



「ふぅむ?」

でもそれは、私が自分の「在る場所」を
「設定」を 移したからで
中に持っていた澱が 減り あの「うっすい見えない境界線」を 超えたから。

きっと変化したもの、その筈である。


  より 「自分の本質」を 表すもの

  「今の私」が 具現化された かたち

 相応しい 「場」

   「目指すところ」

   「そう ありたい さま

  「含む成分を 示すもの」

    「私の  光」。


この「山」は。

きっと それを現して いる。


「しかし。 きっと、「現物」じゃ ないけど。」

 フェアバンクスが 変化した神仙
それは 不思議な感覚である。


 「相応しい場で 在る ということ」

それはこの頃の私にとっても 大切なテーマだ。

 だって きっと。
この 「潔癖」「ピッチリ」「硬くて緩い」、自分の性格は
この空間を実現する為に。

 備わっているもの 

それがわかるからだ。


 「微細なズレが 気になる」
  
   「気付く」  「わかる」

いつ どこに役に立つのだろうと思っていた
この性格、性質。

きっと 共にある人にとっては「窮屈」に感じそうにも思う それは
しかしあの色だからして そう問題はない。

「だから。 で、使うって事なんだ。」

本当に そうなのだろう。


 今 自分が思う「在りたい場所」
それは「神社」、「神域」が最も近いけれど
それ即ち「世界」に在るものでは成らない、それだ。

 そう まだ「世界」に存在するならば
 それは そこにいる人も「表側」が 多い。

きっと「裏側」にいる人もいるのだろうが、まだ私に見えては来ない それ
それならば今 「自分で創った方が」。

 そう 早いので ある。


「だから、山?まあ かたちは何でも。いいんだけど。」

朝から自分の好きな様に その場を浄め
 整え 調えて ある

何をするにも。

 「神聖」で「神性」であること

その「在り方」が創る 「唯一の 空間」。

ぐるり、今 自分の想像を展開してみて 詳細を具体的に探ってゆく。

きっと それが。
 「具現化」の足掛かりに なる筈だからだ。


「 ふむ?」

しかし。

腕組みをして 考えてみるも
私の中に浮かぶのは「景色」や「インテリア」「場所」では なく
なんでか 「そこにある空気」、そんな感じの曖昧なものだ。


 「吹いている 風」

    「通り抜ける 動き」

   「流れ」

  「淀みの解消」

     「チカラエネルギーの流れ」

   「生命エネルギー」

      「せかいを動かす チカラ無限の可能性」。


変化した目 視点
クリアになった 思考とからだ
それで確かめて みると。

「うん、やっぱり。だ。」

先日 感じた「生命力」、それがやはり気の所為ではなくて。

 「変化」「流れが 届く」
 「風穴が開く」、そんな風に。

ここ フェアバンクスには明らかな変化が訪れていて
その余波がデヴァイの風の一因だと わかる。

 
 「風を 通すこと」
    「空気が 流れること」

    「留まらないこと」 「自然」

   「せかいの 理」

  「普遍的 真理」

     「本質への 繋がり」

  「なににも蔓延る ひかり」


「 ぇっ 」

   それ  即ち  「わたし」?



「 えっ。」


   でも。  まあ。


   そうなんだろう な 。


「なににも偏在している光」、そう思ったのは 自分だ。

だから それは 何ら。
 おかしな事ではない。

「ふむ。 」

 確かに 「すべてが ひかり」ならば

   「そうである」の だから。



   「牽引すること」

  「掻き混ぜること」

      「廻る」

    「粒子を掻き混ぜる 杖」

  「錫杖」   「祓う」 「大幣」

  
    「せかいを 渡る」

  「狭間の  わたしひかり」。


「だから。 って ことか。」

 
  ピタリ ピタリと

  嵌るカケラ

   
     これまでの軌跡

   答え合わせが 行われている感

 「やっぱり 最高の私は 凄いな?」

  そう思える 自分の 光 。


「ふぅむ? でも。 私も、やるもんね。」

そう、みんなで 上がるのである。

「それ即ち 相乗効果? なんかとりあえず。 凄そう。」

フワリと飛ばした光の網への 意図
 みんなの頷きと ブワリと増すひかり

 拡大してゆく 大きな大きな 光の網。


 なにしろ ありがとう。

 この ほんのり見えてきた 光を目指して。

 また、進めば いいってことだよ ね ?

そう みんなに確認して
その光を、真ん中に押印して。

そうしてもう一度、ぐるり 視界を一新し
瞬きの合図をする「すべてのひかり」を取り込み
 大きく 息を吸って。

 更にゆっくりと長く 吐きだし循環し
 自分に馴染ませる。


 どんな 小さなカケラも見逃さず拾って
 「自分の一部にして」、また 進んでゆく

その習慣を自分で確かめると。

いつの間にか 自然に顔がニッコリと
 微笑んで いたんだ。










しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

『 ゆりかご 』  ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。

設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。 最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。 古い作品ですが、有難いことです。😇       - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - " 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始 の加筆修正有版になります。 2022.7.30 再掲載          ・・・・・・・・・・・  夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・  その後で私に残されたものは・・。            ・・・・・・・・・・ 💛イラストはAI生成画像自作  

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...