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8の扉 デヴァイ 再々

再確認 2

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 キラキラと 光の網の中で 

     点在してある ひかり

そのそれぞれが その場で「とびきり美しい光」なのが わかる。


  慶も 黎も  キラル アンカー

   窮  ウン  蘭   ラーダ

     みどりの私  翡翠の私

   月の私      綾の龍


その時その時 要所要所で 私を助けてくれていた みんなが。

 それぞれの「いろの 持ち場」で

 統率を取り  私に光を纏めて送るために
 働いてくれているのが わかる。


「 みんな 「自分」だからな。」

そう 今だからわかる、それ
ディーだけは 私の「なか」にいる気がするけれど
他のみんなは光の網の「ポイント」に点在していて
「この私」の様に 「自分の必要」を集め、それぞれ仕事をしているのが わかるのだ。

 それも 「自分と同じ 精度」で。

それ精度」がわかる事が、心底 有り難く感じられる。

いつだって 諦めない
      諦められない
      そうでないことの 方が 苦しい
 「わたし」が。

何処にも偏在していて 「同じ働き」をする

 その「信用度」、「信頼」
 自分に対して そう こと。


「なにしろ。 自分で積み重ねてきた、ものだからな 。」

 そう
  そうなんだ

  だからこそ わかる みんなの働き

 それぞれの光の 「役割」

  「持ち場」がある みんなは私が想像するには、こうだ。


 慶は 全体的な 「愛」「慈悲」「助けの手」

 ラーダは 「初々しさ」「始まりの好奇心」

 そんな風に。

 
光達には「管轄のいろ」があって
それぞれの「場所」を取りまとめ、その時 その時の必要を送ってくれているのだ。

それも 私と同じ精度で ふるいにかけた その時「最高の光」を。


「それに、なんか。 慶は千手観音ぽいし、ラーダはなんかどこぞの国のお姫様みたいな感じだけど。 天使感も、無くは、ない。」

 ずっと前にも思った
 「私の中の 宗教観」「ジャンルのごちゃ混ぜ」

それはきっと「光」に「境目」は 無いからで。

場所場所により、その「形態」は違うだろうし
だからこそ その文化の違いが面白く、その場で一番適切な「かたち」を模し現れた「神の形」それなのだろう。


「だから、面白い。私にその辺りの拘りが無いのもあるし、それになんか、私の場合は。自分が一番気に入った いや その時「惹かれた」?神が?きっと「なか」に残ったんだろうな。 それに、そう 伝わるものが「お告げ」とかじゃ。 ないのよね。」

 そう なにか。

世界によくある 「メッセージ」「お告げ」「受け取る」的なもの
 神から 
 天使から
 何から だとしても 
私の「なか」にそれ世界は無く、出てくるものは全て「自分の中にあるものせかいに含まれるもの」で ただその「いろ」の違いがあるだけだ。


 それは きっと 「受け取り方」
  「在り方」「どこにいるのか」の 違いで

「せかい」に 在る 私が今「わかること」
それは自分の光達が知らせてくる「その時の必要」、若しくは「一番高い私」が敷いた 想定外の道
それでしかなくて。

所謂「外から世界」から 、それは無いのだ。

 多分 それは 「世界」は 「せかいのなか」に
 あるからだろうけど。


それに。
 「私に 神の名前は分からない」
 「イマイチしっかり 構図が覚えられない」
そうも思っていたけれど
そもそも「光」に「名」は 無く
それはきっとそれぞれの持つ「いろ」「性質」「成分」の様なもの
 「その様な働きをすると」それなのだろう。

だからきっと黎なんかは。
 世界の神に当て嵌めると「素戔嗚」や
 「クロノス」「オシリス」、そんな感じの筈だ。

 私的には。
 もっとなにか 「闇」「黒」そのものに近くて
 しかし「潜れば 光が見える」、再生の象徴でも ある。

それはきっと あの「炎」に変質した 彼の特性でもあるのだろう。

そうして考えてみると、変化する光達も楽しく 面白いし
「変化する」「流れる」その当然の理を体現してくれている 光達を有り難く思う。

 その 「ひとつ」でない 性質も
 沢山の 「含まれること」も
 
「わたし」という光を体現している 様な気がして。

「 ふむ。 やはり。」

  私達は 「繋がっている同じもので ある」それを感じざるを 得ない。


そうして 大きく 息を吐いて

 ぐるり、自分の中を 改めて確かめ

   そうやって ひとつ一つを 紐解いて。


 から わかる

 降りてくる もの  

   ヒント   カケラ  新しい いろ

 それを受け取り 掴んで 増やして。


 「そうして 新しく開く もの」
 「開かれる もの」。

それは 結局 なんなのだろうか。


「なにしろ、進めば。 わかるって、ことか。」


 徐々に 「降りてくるもの」を「やり実行し
 「学んで」「噛み砕いて」
 「自分のいろに 翻訳して」。

それを取り込み、「もの」にし
  昇ってゆくこと
  同時に澱を 排すこと
  そうして「純度」を上げて。

 私自身が 変化してゆくこと 
 
  止まらず 澱まず
  流れ あること 。


「ふむ。」

思うに。

きっと「これまで」との違いは

 私の「中身の構成図」が 変わったからで。

 ずっと「せかい」と在った、つもりの私だけれど
 きっとまだ沢山持っていた「世界」、その割合が
 格段に減ってきたんだ。

「自分のかたち」を再確認して、今 それがよく見える。


 今  自分の「なかみ」が

   どんどんクリアになってきた こと

 「世界」を下ろしてゆくことで
 「せかい」の構成成分が増え
  そちらに 馴染み易く 近くなってきたこと

  まだ残る澱はあれど。

  続けてゆく事で
  「新しい道」が 創られること。


  そうしてまた 昇り

   「本当の」に。

 近づくのだと いうこと。


わかっていた、事だけれど また深まった「段階」
少しずつ昇っている自分の軌跡を見ると、それまでの捉え方が まだ「浅かった」のが わかる。

  徐々に 少しずつ 昇る 階段

 やはり まだ「せかい」をざっくりとしか
 捉えられていなかったから。
 「世界」が 気になっていたし 引き摺られていたし
 でも
 それが きっと「一定量」、片付いて。


 「せかいの側」に 寄った入ったわたし

きっとそこには 微細で「見えない境界線」が あったに違いない。


  今 「超えて」わかる、その「境界線」

「粒子の細かさ」「深まるいろ」「より 細部まで届き始めた 私の粒子」「高まる完成度」

しかし まだ。

 「本当の光」には 遠く及ばないけれど。


「そう、こんなもんじゃ ないのよ。」

私の理想は 高い。

自分でも思うけれど
 「これまで見た どの 光よりも」。

 「美しい光」を 表現したいんだ。


「  さて ?」

   して?  それは どうやって ??


「ふむ。」

それもまた、「その時」降りてくる導きに従うしかないのだろう。


「なら、とりあえずは 「呼吸を合わせる」。そう、先ずそれを極めるわよ。」


 なにも 「難しいこと」では ないんだ。
 寧ろ
 拡大する程 近づいて 行く程に。

  単純  シンプル 明快に 

   なってゆく  はず。


「 うん。 」

そう大きく 独り言を言って 
 ポンと軽やかに 跳ねて 。

 くるり 軽やかに回り

     新しい風を取り込んだので ある。

うむ。


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