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8の扉 デヴァイ 再々
王権
しおりを挟む「拡大してゆくもの」
「成長」
「広がり」
「順序」
「満ちてゆくもの」
「埋まってゆくもの」
「完全性」
「カケラ」
「自分の いろ」
「特異性」
「偏り」
「満遍なく」
「俯瞰」 「観察」
「位置」 「その時」
「どの 立ち位置でも 可能」
「なにいろをも 持つ」
「満つれば 満る ほど 近づくもの」
「そうであるもの」 「本来のひかり」
「王権」 「主権」
「徐々に すべてが そう なるもの」。
「 ふぅむ。」
この頃 私の なかに。
「王権」ということばが 点滅していて
ヒョコヒョコと顔を出しては 隠して
チラチラと物陰を過り
私に 「なにか」を。
伝えようと している。
「なん か 。」
この間 朝に言われた言葉が、チラリと頭を掠める。
「世界はあんたの庇護下」
そう そうなんだ。
言われてみれば 考えて みれば。
考えれば 考える程、その言葉が自分のかたちにしっくりと 嵌ってくる。
「 ふぅむ。」
いや、しかし 「王」だからと言って
「権利」「権力」だからと言って
実際問題「世界から手を離す」私に、特別問題になる様な事はない。
しかし 「何故 今 王権」、その言葉が私の前に
チラつくのか。
それについては 考えてもいいと思うのだけど。
くるくると無邪気に回る、透明なカケラ達を遊ばせておいて
そのままじーっと 空を 見ていた。
なにか 私が。
「考える」でもなく 「持っていること」
「そうであること」
自分の中に あるのだけど。
まだ 「気付いていない点」
「見えていない もの」
「見ていない もの」。
多分 それが ある筈 だからだ。
それはきっと 「今が その時」だから
出てきたカケラで
きちんと「見ようとすれば」。
必ず 「目が合う」ものの 筈なんだ。
私の 思う 「王権」
しっくりくる その ことば
場の 全体を把握して 然るべき 行動が取れること
他に王がいれば そちらに任せられること
誰もいなければ 色を読みながら
きちんと立ち回れること
その 場を 治める 為に。
適切な行動を 取り
場の 粒子を高め
全体を底上げしながら 引っ張って 行けること 。
「「場」か。 確かに。船みたい だな?」
そう
それは 大海原で船に乗った
大勢の士気を高めながら 陸を目指す
それにも似ている。
「 私は なんの役も できる」そう思った 以前
それは確かにそうで その場の一番低い位置から 一番高い位置までの
どの光の場所も 経験しているから わかる。
自分の中に 「持っている」から わかるんだ。
「ふむ 。」
「知って いること」
「持って いるもの」
「張り巡らされた 自らの 意図」
「言い訳では なく 理由」
「光の網」
「繋がった 光」
「恐ろしく細かな
ひとつひとつの物事に ある 理由」
「意図で 構成されていること」
「わたしの せかい」
「意識」 「場」 「空間」
「治める」 「シラス」
「今」 「そう なっていること」
「この 場」の 支配者で あること。
だから 更に それを
「意図して」「使えば」。
より 強固な 王国を 築けるという こと 。
「 そう。 なります よね 。」
うん。
「現実感」の ない あたま
しかし今 私の思考は「せかい」ベースにあるからして
これまでとは全く 違う意識の使い方
設定変更後の私
新しい 活用方法
即ちそれで いいので ある。
これまでと同じ土壌では。
もう 「発展形」は 望めないのだから。
「 そう。 あっちは 閉じる。 いや、終わる 収束していくのか。 なにしろ、新しいフィールドを展開するのが 私の仕事。」
そうなんだ
なにか 「気持ちが悪い」のは。
「萎んでゆく 世界」をつい癖で自分の横に置き
「原資」として使おうとするからで
「拡大 発展してゆく せかい」、それを使えば。
万事全ては 解決する。
「そう、もう 私の原資は 変わって。「無限の可能性」から 調達するからして さて、それを どう使うかなんだ。」
「なんでも できる」「可能」なのだけれど。
さてそれを 「どう 使うのか」
「どう 活かす」のか
「どう 在る」のか 。
あらゆる角度から自分を観察しつつも
あらゆる角度に 満ち 拡がり
あらゆる方法にて 可能性を広げておく
展開してある
いつでも。
柔軟で あること 受け入れあること
素直に 優しく 真っ新で
感じ 喜び 楽しんであること。
ありのままの 「超えて」、尚「無垢な」。
そんな 「存在」で ある こと 。
「 そう 私は。 ただ ありのままで 揺蕩っていたいんだ 。」
心底思うことは そうだ。
腹に何も 溜めることなく
損得なく 謀略なく
ただ 素直に。
この「世界」を 味わいたい。
そう、今 せかい 狭間で ある私だけれど
実際「味わえる」のは 「世界」しかないのだ。
「感じられる」「実感できる」
「触れられる」「わかる」「喜べる」
「遊べる」「拡がれる」。
「未知」を楽しむ、子供の様に
「知ること」「好奇心」を発展形で使える 大人の 様に。
バランスを取ること 取れること
多分 始まりの私が逸れた道は
その好奇心を反対側に使ったからだ。
そう 分離という 反対側
「愛」ではない方の 「重い」側の方向だ。
それは 始め 「いい 悪い」ではなく 単純に
ただ やってみたかった
見たことのない 色が 面白かった
それが
鮮やかであれば あるほど。
「からだ」は 「反応」し
高揚して 未知へと繋がれたからだ。
そう 嘗て 経験したことのない
「分離の極み」を目指す 方向へ。
「ひとつ」だった 私達が 極限まで 別れる 。
それをやりたかった これまでの歴史。
「 だから。別れ尽くして 極め付けに 今、ぐるり 反転する。」
そういうこと なんだ 。
今、また更に拡がり始めた自分の光が
どこまで続いてゆくのかは わからないけど。
でも 少しずつ 少しずつ 手を伸ばして
上へ 昇って。
確かめながら、進む道
今、自分が「新しい場」を手探りで探検し始めたのが なんとなくわかる。
そうして また少しずつカケラを増やして。
整理し
整え
適切なかたちに 直し
自分好みに 配置して。
また、次の方向性がわかって 先へ進めるのだ。
「 うん。まあ そうね、そうか。」
だから 今は。
そう
なにしろ呼吸を「せかい」に 合わせて。
「そう、在るのみ。 なのだよ。せかい くん。」
そう言って、今し方 頭の中を回る カケラをポイと放り投げて。
今日もせかいを探検しに ゆくので ある。
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