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8の扉 デヴァイ 再々
女であるということ
しおりを挟む持っている からだ
肉体のパーツ
目鼻立ち 手足 身体つき
目の大きさ
唇の厚さ
鼻筋
髪質
胸の大きさ
手足の長さ 細さ ふっくら感
「女らしい」と いう。
私達が備えているもの。
それは個人差はあれど
やはり「男というもの」とは 全く違ったつくりで
それは女しか 持たぬもので。
だから 分けられていたこと
そうであった もの こと
いつでも付き纏っていた「事実」
そう、それは。
暗い色でも 澱でも なんでもなく
本来 「ただの事実」だ。
私達が 「真実を見極める目」
「殻を脱いだ自分」を 思い出して いたならば。
それは 始めは 「単なる 違いのひとつ」だったんだ。
何回もやった 「女というもの」
その時々 「持っていた からだ」
それに対する 「目」
「評価」「価値」
「時代による価値観の 変化」。
自分が そう 意識していなくとも
「そう 扱われる」ということ
始めから決まっている棚に並べられること
そうであると。
「世界」「周囲」「周りの全ての人」が
そう思っていること
そう扱われること。
そうしてそれは 「そうなってゆく」ということ。
いつだか 白い魔法使いと 話をした 。
「色に 染まってゆく」
その話が ありありと思い浮かんで少しだけ身震い する。
「世界にある」ということ
「その テンプレートで生きる」ということ
「取り巻く 世界」
「取り巻いている 粒子の質」
「重さ 」「色」
「質」
「もがいても 抜け出せなかった これまで」。
「男である」
「女である」
本当は関係ないのに
「当たり前のように重要視されている」こと
「分けないと」「問題がある仕組み」
「巧妙に そう造られている世界」。
「ゲーム」とは 「制限がないと遊べない」ものである。
だから ある
それは そうだけれども
「縛られ過ぎると重くなる」「そしてそれは積み重なる」「外し難くなる」
それだって そうだ。
だが しかし。
「今の私」が 気になったカケラ
それは「古きを反芻し落ちる」カケラでは ない。
きっと また 「新しいヒント」
その色のカケラな 筈なんだ。
「 ふぅむ。」
「男だから」
「女だから」
「染まってゆく世界」
「巻き込まれる」
「押し潰される」
「重さ」
「大量の砂の中」
「深い水中」
「見えない 圧」
「世界に渦巻く 見えない 粒子」。
ああ これかも。
そう
「女である」 という テンプレート上の私 は。
この「見えない粒子圧」の中に
いたんだ ずっと 。
「 まあ。 そりゃ、息苦しい よね。 うん。」
しかし。
誰に言っても「わかってもらえない」それ
私にとっては「瘴気の中」の様な 「世界」
けれども言われる言葉は
「気の所為」
「細かい」
「気にし過ぎ」
「そんなんじゃ 生きていけない」
「やってけない」
だから馴染むしかない 世界。
確実に「重さが渦巻く そこ」は
見えていたのに
分かっていたのに
「え? 私だけ?」
「みんなと一緒じゃなきゃ おかしい」
「仲間外れは 嫌」
「楽しそうだ 混ざりたい」
そんな気持ちで。
ずっとずっと「使っていた」「浸かっていた」
「ぬるま湯」
だがしかし 気付いたからには
抜け出さねば。
「茹で上げられ 死んでしまう」カエルなのだ
私達は。
くるくると 渦を巻いていた「古いカケラ」の中から
飛び出してきた 一陣のひかり
「そう」 「それだ」という
光達からの 合図
それらは編隊を組んで鮮やかに回り
その「美しさ」を私に見せた後 また
渦の中に 飛び込んで行って 。
「 そう そうか。 そういうこと か。」
くるくると同じ所を細かく回る、私に 時折降ってくる
「鮮やかな爆弾」
それはきっと「高い私」が
「茹で上がる前に投下している スパイス」であり
「微細なズレ」を正してくれる「ひと押し」でも ある。
「ふむ。 それならば。」
そう
久しぶりに出かけたラピスで 拾ってきた
「まだ残る澱」、それをしっかりと排して 濾過して
再生の虚空へ 放り込んでおいて。
「よし。」
再びの旅路を 真っ直ぐに
進むので ある。
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