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8の扉 デヴァイ 再々
ぐるり
しおりを挟む「なんか。わたしの「やってること」って。ぐるり、一周回って わかって また回って 修正して、また回って 更に上がって わかって。」
その 「詳細」が より見えて
より 「わかって」
だから もっと細かく 修正していって
「自分のかたちの 精度を上げて行って」。
「より、細かく う~ん、まあ 完璧な?に近いかたちの私に なろうとしているんだろうな 。」
この頃それが よく、わかる。
何度も 何度も
「同じところ」を 回っている様で
その「詳細」は
精度を上げ私に「なかみ」を見せてきていて
「ほらここも」「こっちだ」「この角度からも」
そう言って「あらゆる角度から物事を見る」
「知る」「わかる」ことを 求めていて。
「この、「詳細くん」「センサー」は、なんなんだろうな? まあ、私なんだろうけど どの? やっぱり、一番高い私が。「はい、次」「次これです」って 出してきてるのかな。?」
まあ 多分 そうなんだろうけど。
「 ふぅむ。」
しかし別に、それで不都合がある訳でもない。
夢を見ること
それが「繋がっている」「一続き」なこと
細かくなる 粒子
掴める せかい
わかってきた 詳細
「言葉」は 同じだけれど。
「この前、思った「なかみだけ違う」、「変わっていく」 それなんだよね 。」
ひとつ ひとつを紐解きながら
丁寧に 解してゆくこと
そうすれば次の日 若しくは次の瞬間。
きちんと「こたえ」が やってくること
「わかる」こと
夢の中ではみんなが仕事をしてくれていて。
夜、少し こんがらがっても
朝には 解けていること。
「 ホントに。感謝、しかないな。」
この頃特に そう思う。
「寝ればスッキリする」、それはずっと前からあった事実だし、世界でも言われている事でも ある。
でも なんか?
その「理由」が わかったというか ?
「「寝る」って、大事なんだな。」
「それはそうであろうな。」
えっ
いきなり私の脳内一人会話に入ってきた、この人の流れる粒子に戸惑いながら
しかしすぐに馴染む いろ
それが心地良くて思わず、尋ねる。
「なんで? やっぱり、夢から 始まったから?」
私の脳裏に浮かんでいるのは、ついこの間考えた「始まりの夢」
そう あのシンラが出てきて覚えていなかったあれだ。
覗き込んだ 美しい瞳には少し「面白そう」な色が浮かんでいるけれど。
珍しく、何か教えてくれるのだろうか。
「もう、お前も知っている事と思うが。夢は繋がっていて、本当は「夢」というものは無い。いや、無いと言うとおかしいがそれは「夢として体験しているだけ」で、起きている時と本来、何も変わりはしないのだ。」
「 うん。」
なんとなく 言っていることはわかる。
「「体」を持つお前には睡眠は必要である。それはそういう仕組みによるもの。だが「光」であるお前に睡眠は必要ないであろう?まあ、そういう事だ。」
「 うん。」
その 言葉に 終わりを感じて。
この人がこれ以上話す気がないのが、わかる。
「ふぅん?」
しかし、珍しく説明してくれたその心境が なんなのかと思って。
フワフワの金髪を撫でながら、その深い瞳を覗いてみたけど
返り討ちにあいそうなので それは止めておいた。
深追いしては いけない。
うん。
以前よりは 伸びた 金の髪
しかし しっかりとコシはある 艶の波
てか なんだろうか この 緩いウェーブ
綺麗
えっ
綺麗じゃない? 私より??
なに どういうこと
てか 前からだけど。
この人 私より 綺麗 だよね ?????
「どちらがなど。関係ないであろう、お前には。」
「 ぅっ。 まあ、そうだけど。」
触れているから、その側から伝わるのだろう。
いいんだか 悪いんだか
まあ それも無いのだけれど
私の脳内がダダ漏れ状態で とりあえずくるりと後ろを向く。
でも
ただただ美しく渦巻く光の粒子を眺めていたら
やっぱりあの色が見たくなって。
すぐに またくるりと振り返って しまうのだけど。
「 ふぅむ。」
「ハハッ」
あ 笑った。
その、私の一人ぐるぐるを 黙って楽しんでいた彼が 声を出して笑って。
なら
それだけで いいかぁ。
そう思えて しまうんだ。
「ま、でも。 そういうこと なんでしょう。うん。」
なんだかよく わかんないけど。
なにしろとりあえず フワリと「美し過ぎる いろ」が流れてきたから。
いかん。
一度は そう身構えた 私だけれど
「感じてみる」
そう決めたばかりだから。
「 確かに。」
そう、自分の中に観念して その色に融け込む覚悟を決める。
「しかし。変わっているのは「中身」、だけではないのだがな。」
「 ?ん?」
え ?
それ って どういう
こと ? ?
しかし その「いけない色」と共に 齎された「面白そう」、という色に。
「えっ? あっ? あ~ ?」
「いや、本当なのだがな。」
どっち ?
なに?
私の 「見た目」も ?
変わってる って いうこと ???
だがしかし
その美しい黄金に更に突っ込んで行くには なんだか形勢が不利だ。
「むむ。」
その 揶揄いを含む美しい瞳に映された色に、頑張って流されない様留まろうと したのだけれど。
勿論 その 真相は
光の虚空へ 巻き込まれた まま。
私も ぐるぐるの金色の渦の中へ
巻き込まれて行ったので ある 。
うむ。
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