透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

新しいもの

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 ぼんやりとしていた景色が 大分 はっきりとしてきた。


  徐々に クリアになってゆく せかい

  はっきりと 映し出される 行き先

  視点の 変化

  整ってきた 「わたし」


    齎される 「新しい カケラひかり」。


先ずは それを 集めること
ただ それだけでいいこと。



 「光の拍手」

    「輪」

         「光輪」

  「重なる振動」

    「金」  「白黒」


  「胸から咲いた 大きな黄金の 蓮」



    「生きている もの」

  「重なる光の輪」

    
      「黄金 白 黒」

  「祝福の 羽衣」  「進化」「変容」


   「より 受け取りやすい かたち」

 「大きく 受容できる かたち」。



 「時折感じる 下腹部の疼き」


       「伝わる  チカラ」「エネルギー」

     「創造」「生み出す」「つくる」


   「離れていても 伝わる チカラ」

 「受け取ること」

   
   「送られていること」

       「愛され 護られていること」


      「共にあること」。




 「今」が 大事な瞬間で
 「そうある」こと
 「練習する」こと
 「自然にある」こと
 「それそのものである」こと。

 ひとつ ひとつを。

 丁寧に 浄め ただ重ねていくこと。

 美しい 「私だけの色」で 織ること
 先ずはそこから 始めること。


光の 渦の中で思う

 「新しい わたし」

       「新しい なにか」。


 それは なにが どこで どう なって
 これから自分が「なにを」するのかも わからないけど
「とりあえず道は これ」
 それがわかるから。


 これまでよりも はっきりと示された
 明示されているそれに導かれて
先ずは「瞬間」を 確かめながら、進んでいたんだ。




そんなゆったりとした 日々の中
ふと、胸に手を当て「今の自分」を 確認する。

 「みんなが 送ってくれた ひかり」

   「光輪」  「拍手」

沢山のそれを得て、今 自分の羽衣が「王の衣装」に。
 変化しているのが わかる。

「かたち」はきっと 羽衣のまま
 
それは「女王」でもなく 「王の羽衣」で
所謂「性別」などの縛りは ない。

しかし「ローブ」にも似たそれは、「なに」という名があるものではなく「新しい私」
それに付随する「新しいかたち」なのは わかる。

「 ふむ。」

きっと、そうなんだろう。

 新しくなって また 上がって
 みんなから送られた「祝福」を 受け入れ
 胸から咲いた黄金の蓮

 それがまた更に 変化し 変容して。

私が「纏いやすいかたち」になったのだ。

 それは これまでの「羽衣」が一段上がったことも
 また同時に示して いて

私が「天女か」と思っていた羽衣が
「王」へ 変化する

それが示していることは。

 
   暗に 

     「せかい」で ある

   ということ


自分の「なか」へ問い掛け、返ってきた答えに
これまでとの変化を 思う。

そう
きっと自分が光の一部だという事は知っていたが、その末端か何かだと思っていた、「私」が

のだろう。


 「本当に 中心は わたし」「軸」「芯である」

  「せかいの 真ん中で あること」

そのことが 完全にとも、言える。


そうして 珍しくなにもせず「感じるだけ」
「受け取るだけ」を続けていた わたし

 「最大の魔法が掛けられた 」、

それが くるくると形を創り 成って。


威厳のある「王の羽衣」を 纏った今
「着実に」「知って 進むこと」
「わかり 在ること」
「気付いて 在ること いること」

 これまでもで あった自分
 でもこの頃の自分を振り返ると、以前が「まだまだ」だったのは わかる。


「 なんだろう な ?」

光の虚空で、自分の姿をくるくると確かめてみるけれど
きっと体は変わっていないし、変化が表立って見えるのは羽衣くらいで ある。

「ふむ。」

 具体的に「どこが」変化したのかはわからないけど
 それはやはり、「なかみ」の話であるからして
「もの」や「場所」でもないのだ。

 私の「認識」が 変わったのだろう。


 ずっとずっと ぐるぐるしていたこと
 繰り返していた雲 靄 澱
 小さな小さな 絡み 結び目

 それが殆ど、解されて まだ残ってはあるのだけれど
 それが「澱」を含まず「事実」だけになっているのは なんとなくわかる。


 ずっとやっていた「絡まりを解くこと」
「並べ替えること」
「事実確認をし 順序立てて知ること」

 それが大分スッキリしてきて、自分が「明快」「明晰」になっているのが、わかるのだ。


今、この地点から見て思う「こんがらがっていた自分」「絡まり合っていた事実」
その色が 殆ど消え、薄くなっていること
光の中にあるその浄められた色と、自分の胸の中を 照らし合わせて。

「 うん。」

もう、大丈夫なのだと 自分自身にきちんと押印を する。
また 戻る事もあろうが、こうして確認を重ねる事で「効果が出ること」を知っているからだ。


そうして すっきりとした目で、改めて自分の境界を確認する。

自分の中に展開されるのは
 キラキラと 鮮やかに光る 世界の色と
 ゆったり優雅にある せかいの 色だ。


その、それぞれの「魅力」を目に映しながら思う「これからの創造」。

自分の「細胞のかたち」をわかって、それを反映する目
そこに映し出されるのは「ありのままの色」「真実の色」だ。

「なにを 創りたいのか、先ずはそこから かもね?でも、いつでもこと、柔軟であること、 と?」
  
 後は なにかあるだろうか。

  先ずはそんな 感じ かな?


そう
 「今 始めよう」そうスタートを 切った時に 
 切りたい 時に。

 パッと動ける 切り替えられる
 スイッチが入る
 機動力と柔軟性が あること

 いつでも瞬時に 無限に拡大できる こと。
 自分が整って いること。


常態が そうで在れば
なにかしようと したいと、思った時に。

 実際 何をするのか したいのか
 それが「なりたい私を創ること」、それに繋がるのか 
 自分にとって 「本当に必要か」「加えたいものなのか」
 はっきりとわかるんだ。


 そう
 「瞬間を 創造する」とは 正に そのことで。

 
   「私が わたしを 創る」

 それを「毎瞬やるだけ」 ただそれだけなので 
 ある。



「でも まだ遊びたい人には、面倒くさいんだろうけど。」

 そう、気付いてわかっていないと それは難しくて
 疲れる事でもある。



、そう変化のない なんでもない 日常に。
「気付いて」過ごしながら 自分を整えること
「なかみ」と「そとみ」を 両立して整えバランスすること。

それをやっていたこの頃は フラリと造船所に出掛ける事が多かった。
その理由は どの場所でも。
大人達は「既に固まった自分を自分で解すだけ」なので 私の出る幕は殆どないからだ。


対して子供達は、発展途上の宇宙で これからの拡大方法を模索する 段階で。

 だから なにをする訳でもなく「ただそこに在り」、「媒介」「触媒」としてその場のエネルギーを調整する為 造船所に「存在していた」のだ。


 「ただ そこに そう在る」

それを実践する為と、「環境に 人は左右される」そのずっと思っていた事を確かめたかったのも、ある。

その「環境」とは 実際行われている「こと」や「方法」、「掛ける言葉」や「大人達の動き」、そんな事もあるけれど 「場のエネルギー」や「雰囲気」、それも大きく影響すると 私は思っている。


造船所は 場所としては狭い空間で 閉ざされてもあるけれど
 そこに「私が在ること」

 「森で あり」「自然体で あり」
 「海も含み」「宇宙で ある」「星屑である」と

  私自身が 知って そこに そう在る

  「すべてをまるっと」「展開している」

      「繋げて 在る」

 きっとそれだけで、いい。


    私の役目は「場を創る」こと


 「磁場」なのか
 「触媒」なのか
「ことば」はよくわからないけれど
 
 ジワリ ジワリと 影響を齎すもの
 ゆっくりと染み込み 伝わるもの

 「なににも 含まれる為 共振してしまう なにか」。


以前、造船所で撒いていた 星屑より 更に微細なもの
「星屑」「ひかり」よりも「振動」「波紋」に近い それ。

 その、とてつもなくフラットで 無垢で 白く
 、 抗えない 強力な「盤」
 どんなものにも入り込んでしまう、微細な震え
 その場を 「構成する 基盤」「枠組み」「地面」「磁場」

 言葉はなんでもいいのだけれど
 それであること。


 そう
 ずっと前に 白い魔法使いと 話した様に。

「人は その場の色に染まる」、それはやはり
 そうで、それが自分の中で確信になった今 私の役目はその場でただ「中庸であること」だけだ。

     「バランスを取る」

 意識しなくとも「そう在る」、自分という存在の特徴を活かし、その役目

 造船所はその練習にうってつけだ。

 大人達は いい感じに 面白い人達だし
 何かあれば シュレジエンに言えば
  上手く計らってくれる

 それが わかるから。

ここ暫くは 造船所で様子を見ながらボーっとし、休んで 自分の在り方を模索して
光達からのメッセージを受け取り、子供達から落ちる カケラを拾い集めて。

 なにしろ自分を 少しずつ 少しずつ。

 ゆっくり しっかりと 整えていたんだ。






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