透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

死んでゆく 神

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 嘲笑う 声

   見えないフリをされる 光

  「痛み」「苦しみ」「悲しみ」「誇り」

 「自分というもの」が。

 踏み躙られてゆく その 感覚

 一瞬にして 翻る世界
 徐々に色褪せてゆく 景色
 気付かぬうちに 「自死」へ 誘い込まれている 意識。


 それは 紛れもなく「自分自身の中」に 眠っている 。

 「名もなき光」の 持つ 多大なる いろである。


 その 静かで 鮮やかな景色を 見ていた。

 その「景色」の中にある
 胸にぐっと くるもの

   それが なんなのか。


 私は 確かめなければ ならないからだ。


全く以って 筋道は見えぬが きっと「景色これ」が 私にとって重要なのは わかる。

きっと また「超えれば」。

見える、その景色を見る為に
先ずはその 鮮やかな色を 漏らすことなく観察して いたんだ。




   「神域」   「最奥」


  「みどり」   「秘密」

      「生物」  「いきもの」


    「自然」

       「見えないもの達」


   「不思議」    「謎」


         「呪い」

     「祝福」


 「触れられないもの」

           「毒と薬」


   「光」           「闇」


 

       「生命」

           「なまもの」


  「神」

       「ひかり」

   
    「その 」。






 ああ 

 その「交わり」というキーワードが 自分の中に 落ちて来て

 私がずっと抱えていた「交わりそれ」に対する
 抵抗の理由が わかる。



 ここ最奥だ。

 ここに あったんだ。


 だから。


 なかなか、解れなかったんだ 。




そうは 思うけれど。

一度 解きほぐしたの それが、今 何故またここで 出て来たのか。

私には わからない
今の時点では。


引き続き 色のカケラを拾ってゆく。

 ここ きっと夢の中に展開する景色には

 私の「最奥にある いろ」が 沢山存在し

  そのそれぞれが 私をいて。


  「ほら」  「これだ」

  「ここだよ」  「もっと入って おいで」と。


私を その核心へ 呼ぶもの達がいて。




だから なにをも置いて
  
 「核心それ」を 最優先して。


 「恐怖」「不安」「疑い」などなく
真っ直ぐに
 その真っ只中へ 進んで行ったんだ。







ずっと
ずっと 奥の そのまた 奥

 私が「解いたつもり」の いろ
 そのまた奥にあった 「未開の いろ」。

 なにいろ なのかは わからない

 なんとも言い表せない様な もの。



それは 。

紛れもなく私自身の中にあるもの
中心に在る「もの」 「こと」 で 
深く刻み込まれている いろ

その道は 冥界へ続くどす黒い道の様でいてしかし 神聖たる なにか

何も物質的なものがない 光の虚空にも似た最奥の場
しかしそれは実に「生命の生まれるところ」
その生々しさを伴う 場 いろ もの こと なのは、わかる。


「なに」かは わからない。

       それは 。

ただ 「生きて」は いて。


「生々しく蠢いている」けれど 「神聖」

「物質的であり 瑞々しくあるけれども」
「より高い光」「原始 とは違う 本質 であるもの」

 「始まり」ではなく 「その前」で あるもの。

 
  「エネルギーひかりが 物質になる寸前の なにか」。


 それは 「なに」だろうか。

 これまでの「世界」には きっとない
 その 「表す言葉」、しかし今 私が一番近いと 思うのは 

  
    死にゆく 神   それだ。


 「死んでゆく」、それは私の言葉で正しく言えば
 「死に続けている」「死んでいる途中」
 「継続して 死んでいる」それが嵌る。


 「死ぬ ということ」
それは 生々しくも 神聖で
目を背けたくなる様な光景であるが 本質であり
私達「生きもの」が 持つ「別てないもの」
それでも ある。


  ゆっくり  ゆっくりと 開いてゆく 蓋

   複雑なかたちの 真ん中に ある

    まだ 未開の 場


覚悟が無ければ 決して

  "開けては ならない 場所"

  
   "決して。  見ては ならない もの 。"


その「自分のかたち蜂の巣状データベース」の 真ん中に ある 。

 「ずっとずっと前に 屠られていた 秘密」

それが ゆっくりと 開示され始めて。

 ズルリ  ゾロリと 
 岩が這う様に 開いてゆく その大きな蓋を
 ただ 無言で眺めて いた。


 「なかみそれ」を 私は

 「ずっとずっと 自分が持っていたもの」だと
    からだ。




 
   その 想像より深い穴の ずっと奥

 
    暗闇に 差し込んだ 一筋のひかり。


  それに 照らされたのは。

   ぼんやりと しかし 神々しく発光する

      また「ひかり」だ。


 薄く 黄色が混じった みどり
 「ひかり」の いろ
 発光しているそれは 蛍光色
 私の知る色で言えば 「ホタル」の色が 近い。


 
 じっと ずっと
 点滅する様に弱くひかる、しかし「消えない光」を 見ていた。

 
   ジワリ     ジワリ と

  沁み込んでくる  いろ

    馴染みのある それ


  「生命の光が 生まれる瞬間」

     「生命の火が 消える 瞬間」。


光と共に、自分の中に その「映像」が
 鮮明に 浮かんできて 。


「 ああ 成る程 。 」

ずっと 自分の奥にあった「死にゆく神」、その意味がわかって なんだか 納得する。


「開けていない蓋」の中にあった「死にゆく神」は
からだ物質を持つ ひかり」

その 私達の本質を 端的に表す もので。


 ああ   と。

 酷く 納得できるのだ。



 「生きる」とは

 「からだ」を持つ 「ひかり」とは 。



ただ 目の前で光る、その いろを 見て。


     浮かぶ 「繋がり」

 その 「名もなき光」が 持つ性質

 「からだという 物質の中にある 光が 

 無視され 死に続けていたこと」

 それが。

   
   「今 回収した 私のひかり深部


 私の 大きな 
    大切な 
    本質にある

 それだという事が 改めて わかる。





「存在を 認めない」と いうことは。

どういう 事なのか
どれだけの事なのか それを解らぬまま 
いる者の 多さ

 無視される 言葉の数々
 思いの数々 行動の数々
 
ずっとずっと 光達の集まり

 せかいを構成する 大部分の 光のこと。




あれらは。

なにも 持ってはいない。

既に。 なにも。

 恨みも 想いも。


しかし。




  わたしが 「わかる」必要があったのだろう。


 「殺されてきたのは 神だ」という事実を。


 
 数々の 消えてきた光は そうだったのだと
 いうことを。




     


 その上で、進む

それが必要だったんだ


 それが わかる。



しかし、その「いろ」の焦点が わからなくて
掴めなくて
光の景色の中をただ ボーッと眺めるけれど
その中にある構図は「無視をする悪魔」と「殺される神」、その二極の構図だ。

だが 私は 「対立」を見に来た訳ではない。

 現に その光の景色は

 「白の光」と「黒の光」が。

 くるくると共に回り始め、走り始め
 共に進む戦車の様に 光の虚空を舞い始めたのが わかる。


 何故 「今」 これが

   展開しているのか

  表されているのか

    示されて いるのか 。



 「死と 再生」

  「ひかり と 大地が 交わるところ」

     「ひかり」と 「天」

         「みどり」と 「地」

そして全ての背後に展開する

 「深いところから 生まれる なにか」。



 すべてを 知る持つ    大地が持つ 大きさ

 それを感じながら。



その カケラの「並び」「意味」「意図」「正しい構図」「より 美しい図形」が 示される様。

その 流れに任せながらそっと 目を閉じたんだ。




 



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