透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

わかる

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「  ん ー  ?」

次の 朝。

 沢山の 夢を見ていた 私
 その 中でも「練習」をしていて
 色々 試して いた

  違う方法 まじない  やり方
 変わった 方法と 謎の 行動。

それは 今「あたま」で考えると凡そ辻褄の合わない、ものなのだけれど
きっと「意味」は あるのはわかる。

 多分「裏側」から。
 やってる んだ。

 なにか 自分の認識できていない部分を修正し
 全体を整える
 
そんな 様なこと。


その 夢の中で私は。

自分 が「見えないものを見る」のではなく
「裏側」で ある 事をいて
そう それは 少しの違いだが
全く 違うもの

私は「見て」は いなくて
「知ってる」「わかっている」のである。


 「見る」は 「外側」を見るもの
 「知ってる」「わかっている」は「自分に含まれるもの」なのだ。

その 違いは大きい。

だから。

 きっと 
 やはり 夢の中で練習して。

 また 段階の上がった私は
 「見えないものを見るセンサー」から進化し
 「知っている」「わかっているもの」に なったのだろう。

どこが どうのか。

 多分、自分の中で「がわ」だけわかっていたものが
 「なかみ」が理解できた
 「繋がった」が 近い。

ただ「理解」していたのが。

「含まれる」に なったんだ。


だからまた、それを続け 練習していけば
もっとにできるのだろう。


「  でも。変化は これ か ?」

今、私の目に映っているのは紫紺ではなく「光の白」、何色とも言えない「輝きの色」である。

 「裏側」「潜在意識」「あちら側」
 「それ以外」「視点」

  大きな、「自分」という ひかり
   その 中にある「世界の私」
 
その視点が自分の中に浮かび出してから。

紫紺が「ひかり」に なった。


 多分私は「名もなき光」で その集合体

「まるっとぜんぶが 私」のなかの一部が「世界の私」、所謂顕在意識で ある。

だから、その「裏側」「潜在意識側」が「名もなき光」、それ身体の視点以外の全部である。

 大きな 大きな きっと「実物」ではない
 大きさ などない 光の丸
 その 中にポツンとある「世界の私顕在意識

 それは「世界」を自分に投影している「物質界」で
 真ん中の視点が主役だ。


その周りを囲む 
というか「世界」を含むのが「まるっとぜんぶ」
そう 私の中では。

 潜在意識と顕在意識は 別れてはいない。

カタチは違えど 「蜂の巣状データベース」の開いている穴が顕在で
まだ開いていない穴が潜在意識なのだ。

 そう それは同じもの 含まれているもの
 そもそも 「私はぜんぶ」だから。

 結局 そういうことに なるのである。


「 ぅーん?これって。説明、するの難しいな?」

「説明?なぞ、する必要があるのか?」

「 ん?いや、えっと 」

少し揶揄う様な瞳で朝から私を誘惑する、悪い色がある。

「わかってるくせに。 本部長とか、イストリアさんとか。なんか、分かったら教えて欲しいんだって。」

「ふぅん?」

 わかってんの かな この人 。


朝から 私の髪を梳き 更にまた心地良くさせようとして。

 いや しかし 「あたま」を 使わない
 その視点から すれば ?

   いい のでは ないか
  
 いや  それは どう なんだ


「ごちゃごちゃ考えなくとも、良い。しかし、お前は想像力豊かだからな。あの、二人には問題無かろうが慣れていない者は解るまい。」

「 ふむ。」

「柔軟性、受け入れる姿勢、楽しめる事、色々な要素がある。まあ、何も心配は要らぬ。そのままで 」

 良いのだ ぞ ?


言葉を 切りながらも「いろ」を注いでくる流れ

この紫紺がひかりに 変化したからか。

彼の流し込んでくるチカラも より自然になって「チカラが流れ込む」と言うよりは
「流れが私を通り過ぎる」が 近い。


 ちょ

   うー ん

  まっ て ?

  いま  いいとこ だか ら 。

唇が やっと離れてから。

少し離れて じっと見つめる美しい 金
 ここにあると「夢の様なもの」に 見えてくる
 恐ろしく美しい もの。


そう しまった時に。

 
   あ


「リィーン」と 魂が震えて響きが全体に行き渡り
 波紋の様に拡がるそれは 勿論 彼をも含んで
 私に更にその いろを 上から重ねて知らせてくる。


 ああ これが。

 欲しかった んだ。



 欲しいもの なんて。

 ないと。

 思っていたけど。


 これは。


 そう


 「私の 反対側」 だから。






「 ん?「裏側」に ある 「反対側」。 ふむ?」

「ふぅん?余裕であるな?」

「 ぁ」

くるりと翻った私の視点を軽く、また裏側に戻して口を塞ぐ いろ。

 え

  また   もう

    なんか  わかりそう  だった のに

  いや

    やっぱり  。



  でも    いい のか。


「そう、先ずは 」

 馴染ませ 休めよ。

そう、「中から」伝えてくるこの人は狡いと 思う。


そうして そのままその心地良さに抗える筈も なく。

 くるくると光の中に 融け込んで 
   行ったので ある 。








 
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