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8の扉 デヴァイ 再々
結局
しおりを挟む「 う~む ?」
なんっか 。
ちがう んだよ なぁ ?
白い本棚 高い壁
しっとりとした静けさが満ちる図書館の 粒子
今感じると「少しマット」な その感触。
新しい目で見る 図書館の空気を深く味わいながら
先日の 書斎での事を。
ゆっくり じっくり
色々気分転換しながらも 確かめたくてやって来た白い空間、大きな建造物の持つ 独特の空気。
図書館は、色は白いが重みが ある。
多分 きっと 「その当時」。
造った人が 込もるものを創る職人だったのだろう。
その、深い白を味わいながらも そっと歩く二階の回廊
ここは人が来れば直ぐ、判るから。
ウロウロするのに、丁度いいのである。
「 でも、やっぱり。 無い、なぁ 。」
しかし、「惹かれる本」が中々見付からず ぐるりと周ってさて、何周目か。
「ふむ。」
やはり本部長に青の本を見せて貰おうかと思いつつも、安心感のある手摺に凭れ 小さく息を吐きながら階下を眺める。
ふむ いや
まあ やっぱり 。
そうそう ない か。
いや でも 私をもっと 。
「拡げる」か ?
「ここに私が惹かれるものは ない」という気持ちと
「いやいや、深い部分も残っているのだから あるよ」という思い。
それはどちらもそうなのだけど、流石にこの広い場でじっと目を凝らし続けて 疲れたのかも知れない。
「 ふぅ。 」
そう 思って深く息を吐き、自分を切り替えて「わかる」「選択する」のと「見ない」のは別であると。
くるくると回るカケラを棲み分けて、一旦無限へ送っておいた。
なにしろ 私はきっと。
すこし 休んで いい はず。
うん。
なんだかこの頃「はっきりしないまま進んでいる感」が ぼんやりあって。
方向性は 見えているけど
「バシッと」決まらない
そんな感じがするのである。
「 まあ。なんか。 うん、ある意味 いつもの。感じ だけど。」
この前 二人と話して思ったけれど
重ねて改めて 分かったのだけど。
私は「世界」に焦りを感じていたんだ。
「まだなのか」「好転」「未だ」
「そんな筈はない」「遊んでいる」
遊びが わかっていても。
やはりそれは「つもり」で、目に見えて差が開く「世界」
酷くなる現状 現実
それに 「引っ張られる」「同調する」という癖で。
やはり自分の中が また重くなっていたんだ。
それに、その自分の位置をまだ しっかりと掴みきれていない部分
それも大きい。
掴みきれていなかった と言うよりは
まだ 馴染みきっていないのか
「ピタリ」と 嵌って いないのか。
そう それもあってきっと いつもの癖で
どこかで「自分で なんとかしなければならない」
そう思っている部分があって
それに「自分がやった方が 細かく的確で完璧である」ことを
知っているから。
どこか いつも 忙しかった自分
でも本当は「じぶんのなかみ」に 任せれば。
それは「より 完璧」に なるんだ。
だって きっと それは「未知とわたし」が反応した
結果が 出てくるから。
そしてそれは
私があれこれ動いて余計な事をするのではなく、すべてが「その光の最善」で調和して「成る」せかい
それぞれがそれぞれの ベストで。
自分の道を進む
その、最善のコースになる筈なんだ。
だって
「ありのままの光」が。
私の光の目指す 目的地だからだ。
そしてそれは、「なにかを足す」のではなく
どこまでも「自分以外を排して」、出来上がるもの
すべてが共に引き上げられる 道
その基盤「自身のかたち」を持つからこそ できることなのだ。
それを きちんとわかる、
それが必要なのだろう。
つい 癖で。
すぐにくるくると回り出すのだ。
カケラが 顕在意識が
私の 「あたま」が。
「 ふむ。」
これまでの 枠 柵 ルール 法
凡そ 「縛り」という縛りを全て
取り払うには 一掃するには。
「一度」では 成らないだろう。
それは何度も 繰り返す必要は ある。
どこまでも澱を排し
なによりも「自分に自信を持って」。
「静かに 魔法が 起こるのを待つ」
私にはそれが必要なのかも知れない。
いつでも どこでも 直ぐに 突っ走ってしまいがちだから。
きっと今は じっと休んで
観察して
浄め 拡大し
更に根を張り
深く 広く 護りを強固に しなやかにして。
「場を 調えて 待つ」
そんな時期 なのだ。
粘り強くは あるけれど
焦りがちな面もやはり、持っていて
それもきっと「結果を求める」という、世界の澱で 癖で 染み付いているもの。
「直ぐに納得したい」「わかりたい」、という気持ち
だが「時間」という縛りがある、この世界に生きる「私」には。
やはり「待つ」ということは 必要なのだろう。
「 うん?なら、その方がより、良く成る方法が あるかも知れないって ことだもんね??」
そう くるり反転する 私のカケラ
自分の持つ「光の特性」
それを生かしながら進む道。
どんどん どんどん 発想 連想から
発生したカケラを回し 探求し
よりよく、「自分」に近付けていく
それはある意味 どこまでも澱を排する こと
どれだけ「本当のひかり」に
近付けるのか
それでも ある。
私が創造したい せかい
それを実現する為に必要な 「クリアなせかい」を 創る もの。
そこまで自分の中身が行き着くと、小さく息を吐いて目の前に広がる大きな白い窓を 目に映す。
大きな 区切られた四角が並ぶ おおきな 窓
向こう側の 光
不思議な しろ
ひかり なのか 白なのか それは微妙な含みのある「光」で
「向こう側」には。
「なにもない」と、以前は思っていたけれど
今 見るとそれはやはりまじないの窓であるのがわかり
可能性を感じる その「向こう側」に。
拡大する 光を見て 「やはり繋がっている」と 思える。
そう やっぱり このの外は
「無い」のではなくて。
ただ「途切れた」だけで、本当は繋がっていて
それはきっと また繋がり直すのを待っている 筈なんだ。
だって あんなに綺麗な。
ひかり なんだから 。
そう 思った時 。
「ポン」と目の前の空間から カケラが弾き出されて きた。
「 う ん?」
ようく 見ると。
それは 「光の 濾過器」
そんな様な かたち に見える。
「ふむ? 」
なんで? 今「光の濾過器」?
あ。 でも。
私が「クリアなせかいを創るもの」って
思ってた からだ。
「 ふむ。 ほう、成る程 ?」
それを 見て
暫し観察して、思うに。
「レーダー」「触覚」の様な役目をする「自分」が
各所 惹かれる場所 部分 ものへ 引き寄せられて それを「見付ける」。
そして その「見えないものを見る目」で吟味 観察した「惹かれるなにか」を 五感で 感じ、取り入れ 味わって。
それが 「なかみ」に 蓄積されるんだ。
そうして各所でそれぞれ回る 光達がその仕事をしていて
その都度「最適解」が 光の網に 蓄積されていて。
それが「閃き」「啓示」「カケラ」「ヒント」
「インスピレーション」。
「必要に応じて」「必要が」「その時」に 降りてくるんだ。
だから 私は。
ある意味
ただ ブラブラしていれば いい
頭を使わずに
惹かれた方へ
惹かれる ものへ
見 触れ 味わい 聴いて 遊んで
それと同時に「光の濾過器」を 作動させていて。
「 ふむ。自分の必要だけ、取り入れれば いいもんな ?」
そうしてきっと その「惹かれるもの」は
「私に似た色」「同じ色」を含む もので
だから 惹かれるし、きっと自分のかたちを補う一部でも ある。
きっと「すべては鏡の自分」でもある 私の光達
それはお互いがお互いを 補い合い
助け合い その時々 その場所場所で。
「いつでも自分のベストを尽くしている 私」だから。
そうなっているんだ。
なるほど 、だから?
確かに 「カケラを集めて」。
ここまで 来た もんな ?
「 ふむ。」
微細な要素に 気付けば 気付く程
見える程 わかれば 解る程。
浮き彫りになる 「世界」とのちぐはぐ
「何故」「どうして」「ここまで」「コントロール」「操作」「奴隷」
そうも思うけれど それにまだ 囚われていたのだけれど。
しかし きっと。
私が進む道は 「その もっと上」
「全ての光が何をも承知で遊んでいる 世界」
「その外側にある ぜんぶを含む せかい」へ。
出て 行くんだ。
くるくる くるくると回る新しい「光の濾過器」、その煌めくカケラを眺めながら しっかりと自分の胸に手を当て 大きく 息を吸って。
自分の位置を 再度 確かめる。
そう 結局 何度も 何度も繰り返す位置
微妙な微調整 修正 やり直し 捉え直しの進まない、道。
それはやはり自分が 自分をわかっていないから ぐるぐる回っているだけなのだ。
わからなければ
気付きを 「そうか!」を 得なければ。
進めない 「私の道」「新しい位置」
そう
みんなは「やりたいから やっている」し、それはそれで いいのだ。
「そこがその光の 一番高い位置」なんだ。
だけど きっと。
「え?本当に?」と、周りを見ながら自分の基準を適用し 照らし合わせていた私
しかしそもそもが 違う物差しで照らし合わせていたから。
「全然違う 位置」「私が 留まっている」
「道が」「位置が」
「全く違う」
「自分が 思っていたよりもっとズレている」
そういうことなのだ。
だから ここでそろそろ。
その 腰を上げろと みんなから
サインが 後押しが来ている
そういうことなのだろう。
「 その、上の光 すべてがまるっと ある 創造の、場。」
それはどんな所なのか きっと「場所」じゃないのだろうけど。
「でも。見る、方向を変えろって。 こと、なんだろうな。」
光達からのメッセージは 中々に顕著になってきた。
私が 気付く範囲が 拡がったのと
きっと 「風の変化」「場の上昇」
色んな要素が相まって 「今」、そうなのだろう。
水色の、カケラが加わりキラキラと回り出して
「ああ そうか」とまた自分の中に納得が落ちてくる。
そう あの二人も言ってくれたけれど。
私は 「私の道」を。
結局 ぜんぶ そういうこと なんだろう。
私は自分で思っているよりも、もっと ずっと
深く おかしな 奇妙で 変わった道を 進んでいて。
感じること
五感も深く より微細に感じてしまうところ
しかし だからこそ より深く味わえること
わかる
見える からこそ
「チカラ」「エネルギー」を 投げたくないこと
ただ 在りたいこと。
やっぱり。
ただ ひっそりと生息していたくて
それは 見えないところで良くて。
「なりたい」とかは なくて
ただ「そうである」んだ。
それが一番、しっくりくる。
ただ ただ せかいと遊んで
「名もなき光」達と 戯れて
美しいもので 満たされて。
それは
所謂 「世界」基準の「美しい」ではなくて
「それそのものが ありのままあること」
それがきっと私達の
「美しさの基準」だ。
ただ その純粋な光達だけが 敷き詰められた せかい
今 最終地点の私が持つ 「光の基盤」。
それはきっと 「自分を認めること」で発動する。
この前「天地が繋がった」と思ったけれど
それはやはり私が持っていた「見えていない穴」で
認識して「開けた」事で 使える様になったチカラ
だからきっと 「光の基盤」も。
そうなんだ。
私が 自分の 位置
みんなとの距離
役割
場所
まるっとぜんぶの場所で。
その 「見えない側」で 在ること
いて いいこと
「そういうものである」と。
自分が 心底わかって 認めないと
多分「本当の無限」には 出られないんだ。
「 ふ む。」
結局それは 「どうやって出る」のかは わからない。
場所 じゃないのだろうし
多分 私の中で「起こる」ことなんだ。
「 ま。 また、「その時」が来るってこと。それまでは自分の光に任せて?私はカケラを取り入れる事を楽しんで、遊んで。オープンでいろ、って事だもんね?」
誰がいるでもない、空間に向かい問い掛けるけれど
みんなが もう 「聴いている」のは 知っているから。
きっと そう 成る
それも わかるのだ。
だから 結局今日も
ウンウンと 頷きながら。
「新しいなにか」を探しに くるりと視点を変えて
繊細な彫りのある 手摺をじっくり 緩りと。
怪しい格好で 眺め始めたんだ。
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